2010年1月18日

2・13全国労働者総決起集会への賛同と参加の呼びかけ

週刊『前進』06頁(2423号1面3)(2010/01/18)

国鉄1047名解雇撤回、検修業務全面外注化阻止、反合理化・運転保安確立! 2・13全国労働者総決起集会への賛同と参加の呼びかけ

 国鉄1047名解雇撤回、検修業務外注化阻止を掲げた2・13全国労働者総決起集会への呼びかけが動労千葉などから発せられた。国鉄決戦勝利に向かって全力で結集しよう。(編集局)
 1987年2月16日、7628名の国鉄労働者にJRへの不採用が通告されました。それは、国鉄分割・民営化に反対した組合に所属する者を狙い撃ちした露骨な不当労働行為でした。そして、今も1047名が解雇撤回を求めて闘い続けています。
 23年を経て、ついに隠された真実が明らかになろうとしています。昨年12月16日に開かれた裁判で旧国鉄幹部が、「(動労千葉の12名は)1月末か2月冒頭までは採用候補者名簿に登載されていた」と証言したのです。JR設立委員会が「採用する職員」を決定したのは2月7日です。その最後の数日の間に、葛西(現JR東海会長・当時国鉄職員局次長)の指示で採用者の名簿から外されていたのです。この時に起きていたのは、あまりに激しい組合破壊攻撃の中で、膨大な労働者が自ら職場を去り、本州では、JR各社の採用者数が「定員割れ」になるという事態でした。国鉄当局は当初は、閣議決定された定員を割り込んでしまった以上全員採用するしかないと判断し、その旨の記者会見まで行なっています。予想外の現実を前に、あせったのが鉄道労連(現JR総連)でした。「これしか生き残る道はない」と言って、民営化攻撃に屈服し、20万人もの国鉄労働者の首切りの手先になった手前、「全員採用など絶対認められない」「動労千葉や国労の活動家をJRから排除しろ」と、特別決議まであげて、当局に激しく迫ったのです。
 採用差別は、まさに政府・当局とJR総連が結託した不当労働行為でした。国鉄分割・民営化は、その後一千万人をこす労働者が非正規職に突き落とされ、貧困が蔓延(まんえん)する今日の現実の突破口となった攻撃です。それがいかに強行されたのか、その構図がついに明らかになったのです。
 いよいよ反転攻勢に立ち上がるときが来ました。1047名闘争は、全(すべ)ての労働者の未来をかけた闘いです。私たちは、解雇撤回要求を取り下げ、自民党や民主党に頭を下げて「人道的解決」を求める4者4団体の屈服路線をのりこえて、断固として闘いに立ち上がる決意です。
 JR東日本は、この4月1日以降、車両の検査・修繕業務を丸投げ的に外注化しようとしています。すでに線路などの保守業務は全面外注化が強行され、駅員や車掌も、どんどん無権利・超低賃金の非正規職労働者に置き換えられています。その結果、線路はガタガタになり、車両故障が激発しています。これはまさに「第二の分割・民営化」というべき攻撃です。23年前に7つのJR会社に分割された国鉄が、今度は百以上の下請け・孫請け会社に分割されようとしています。こんなことを続けたら安全は崩壊し、間違いなく第二第三の尼崎事故、羽越線事故が起きます。
 この20年余り、あらゆる企業が競争原理を至上としてこの道を突き進みました。その結果、雇用が破壊され、派遣切りが横行し、ワーキングプア・貧困が蔓延し、教育・医療・社会保障をはじめ社会全体が壊れようとしています。その出発点が国鉄分割・民営化でした。そして今またJR東日本は、「利潤の最大限化」をかけ声に、安全を投げ捨てて業務を外注化し、無数の労働者を非正規職に突き落とそうとしているのです。
 こうした攻撃の前に、多くの労働組合がなす術(すべ)なく屈服し、労働者に非正規職化を強制する手先に転落しました。こんな現実をどこかで断ち切らなければなりません。それは全ての労働者の未来を左右する闘いです。私たちは、反合理化・運転保安確立、闘う労働運動の復権をかけて、この攻撃に立ち向かう決意です。
 大恐慌が世界を呑(の)み込んで進行し、労働者への激しい攻撃となって襲いかかっています。
 民主党・連合政権は、改憲と民営化・雇用破壊に突き進もうとしています。とくに攻撃は公務員労働者に集中しています。道州制導入・公務員労働者360万人首切りを焦点に、公務員労働者に集中しています。改憲国民投票法の5月施行を引き金として、改憲への動きが一挙に浮上しようとしています。「東アジア共同体」に延命の道を求める民主党政権は、対米対抗的な軍事大国化に突き進み、改憲政党としての地金をむき出そうとしています。
 すでに反撃は開始されています。社保庁の労働者は、民営化に伴う一千人の解雇攻撃の中で、525人がいっさいの雇用斡旋(あっせん)を拒否して闘いに立ち上がろうとしています。動労水戸の仲間たちは、JRによる運転士登用差別に対する23年間の闘いを貫いて最高裁で勝利し、ついにハンドルを奪い返しました。国労本部による1047名闘争切り捨て策動の渦中で起きた国労5・27臨大闘争弾圧事件では「暴処法適用できず」の勝利がかちとられました。私たちの闘いは、韓国、アメリカ、ブラジル、ドイツ、トルコ、フィリピンへと国際連帯の輪を広げています。三里塚・沖縄で怒りの炎が燃え上がろうとしています。
 1047名解雇撤回、業務外注化絶対反対、第二の尼崎事故を許すな。派遣法撤廃、10春闘勝利。国鉄・三里塚・沖縄を先頭に改憲に突き進む鳩山政権を打倒しよう。怒りの声を結集し、今こそ闘う労働組合を甦(よみがえ)らせよう。正規職も非正規職も、派遣労働者も団結しよう。2・13全国労働者総決起集会への賛同と結集を心から訴えます。
〈よびかけ〉国鉄千葉動力車労働組合/国鉄水戸動力車労働組合/国鉄高崎動力車連帯労働組合/国鉄西日本動力車労働組合/動労千葉を支援する会
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 日程 2・13全国労働者総決起集会
 2月13日(土)午後1時開始
 東京・代々木公園B地区野外ステージ
 (集会終了後、JR東日本本社抗議デモ)