2010年1月25日

法大を先頭に全国大学ストへ 革共同中央学生組織委員会

週刊『前進』06頁(2424号5面1)(2009/01/25)

法大を先頭に全国大学ストへ
 「教育の民営化粉砕」を掲げ2・13代々木公園へ大結集を
 革共同中央学生組織委員会

 全国学生は2・13代々木公園へ結集しよう! いまや全世界の労働者・学生が怒りに燃え、鮮烈な闘いの方針を求めている。学生・労働者の怒りと欲求を一つの闘い=国鉄決戦に束ね上げ、プロレタリア世界革命へと転化しよう! 2・13労働者総決起集会はその具体的実践だ。そしてそれは2010年、法大決戦を先頭に「教育の民営化粉砕!」の路線を物質化し、全国大学ストライキを実現していく闘いと一体だ。国鉄と法大に強大な革命党を建設し、革命への道を切り開こう。

 8学生を年内奪還した09年勝利の豊かな教訓

 2・13集会への5000人結集を突破口に、10年決戦は絶対に勝利できる! その確信と展望は、われわれが09年の血と汗の実践の中でつかみとった「教育の民営化粉砕!」「大学・教育・未来を取り戻せ!」の路線にある。この路線のもとで生み出された団結が、暴処法という希代の悪法による弾圧を粉砕し、8学生を力ずくで東京拘置所から取り戻したのだ。
 「教育の民営化粉砕!」路線は、資本家による大学・教育の私物化、学生の商品化=団結破壊という現実に真っ向から対決し、キャンパスに実力で学生の支配権をうち立てる闘いだ。2010年、全国学生はこの路線をますます深化・発展させ、全国大学で巨大なストライキを実現しよう!

 4・24法大解放闘争が大爆発

 「教育の民営化粉砕!」の路線は、09年の闘いの中でいかにしてつかみとられていったのか?
 第一に、4・24法大解放総決起集会の爆発だ。「営業権」「施設管理権」というむき出しの資本の論理(私有財産の論理)で学生の自由と団結を踏みにじる法大当局に対し、法大文化連盟、全学連とそれに呼応する1500人の学生決起は、「学生は黙って従う存在ではない!」ということを鮮烈にたたきつけた。
 第二に、労学共闘の画期的地平だ。弾圧のたびに団結を拡大・強化してきた法大闘争は、09年暴処法弾圧との対決でついに労働者階級本体の新自由主義攻撃への怒りとがっちり結合し、路線的にも実践的にも一体化して6・14--15の労学共闘集会をかちとった。
 第三に、11・1全国労働者総決起集会の5850人の大成功と国際連帯の前進だ。労学共闘の地平の上に闘われた11月集会は、全国学生が国鉄闘争と動労千葉労働運動を自らの未来を切り開く闘いとしてつかみとり、全国キャンパスで「1047名解雇撤回!」のスローガンをとどろかせる画期的情勢を生み出した。さらに11・1をとおして、アメリカや韓国、ドイツを始め世界中の闘う学生との具体的結合が開始され、「教育の民営化粉砕!」が全世界的な学生反乱の決定的な路線であることを確信した。
 第四に、「教育の民営化(私物化)」の現実と対決し、学生自治論の実践的深化と発展をかちとった。とりわけ、法大における「学祭規制反対・不当処分阻止」の攻防と一体で、京都大学熊野寮、東北大学日就寮、富山大学新樹寮など全国の学生自治寮にかけられた自治破壊(民営化)攻撃と真っ向から対決し、「自治の死守・拡大」論を深めていったことが重要だった。口先で「自治」や「自由」を語りながら実際には当局に屈服して団結を売り渡す裏切り者との対決の中から、自治とは権力と当局によるキャンパス支配と徹底的に対決して自らの主導権・決定権・支配権を確立するものであることを鮮明にさせた。
 最後に、全学連臨時執行体制(代行体制)を確立し、新世代の指導部が屹立(きつりつ)したことだ。指導部の大半が獄中に奪われる大弾圧の中で、臨時執行体制は大衆的指導部としての責任を担い、闘いの中で飛躍していった。この新たな指導部の登場が、全国学生に法大闘争と全学連運動の力を確信させ、8学生年内奪還への総決起を実現した。

 労学の団結で教育奪い返せ

 これらの闘いをとおして確立された「教育の民営化粉砕!」路線は、世界大恐慌で命脈尽き果てた資本家階級とブルジョア国家を打倒し、学生と労働者の団結で「大学・教育・未来を奪い返す」闘いの路線だ。
 同時にそれは、プロレタリア独裁の一環としての学生自治を貫徹していくことと一体の「全学連・マル学同の組織建設論(指導部建設論)」として打ち立てられた。
この「教育の民営化粉砕!」路線は、09年に綱領草案で革共同が実現した地平そのものだ。それが国家権力を圧倒し、8学生奪還という「奇跡」を実現したのだ。今や攻防の主導権、情勢の決定権はわれわれにある! 

 恐慌・大失業下で進む大学・教育崩壊の現実

 10年冒頭から情勢は激しく進展している。一つに、大恐慌情勢の深まりだ。世界中に膨大な失業者が生み出されている。この現実は、学生も同じだ。いや、学生(青年)にもっとも矛盾が集中している。「就職内定率73・1% 過去最悪」、いまや3割の学生が就職することができない。大恐慌のもとで、最大の失業者は学生なのだ。
 二つに、「教育の民営化」のもとに推し進められた大学・教育の崩壊的惨状だ。04年の国立大学法人化後、毎年の運営費交付金は総額720億円削減され、旧国立大99校はすでに86校に再編・統合されている。そして、賃下げ、首切り・雇い止め、授業料の高騰、奨学金による借金の増加など、あらゆる矛盾が学生、保護者、非常勤講師、職員に集中している。大学はいまや「学問の府」として思考することを最後的に停止し、利潤追求を一切の動機とする場となりはてた。
 特に顕著なのは大学院政策だ。規制緩和によって乱立した各種の大学院は、学生の就職難という窮状につけ込んで「資格」をちらつかせ超高額の学費をかき集めておきながら、実際は卒業後に就職先がほとんどないというありさまだ(「高学歴ワーキングプア」の現実)。
 とりわけ「司法改革の柱」として鳴り物入りで導入された法科大学院は、司法試験合格者3千人を目指すと言いながらそれをはるかに超える定員約6千人となり、かつ実際の合格者は2千人で合格率は3割を切っている。しかも、5年間で3回しか受験できず、3人に2人が学費だけむしり取られて失業者になる。まさに国家的搾取と詐欺ではないか! ブルジョアジー自身がこの破産を自認している。さらに、万単位の高校生、大学生が中退に追い込まれる状況が加速している。
 三つに、民主党・連合政権の危機と階級意識の大流動の開始だ。JAL1万5700人解雇攻撃と、社保庁525人分限免職こそ、民主党・連合政権の階級的本質をあらわすものだ。絶対に許すことはできない! だがそれは、連合を先兵にして労働者の大首切りに踏み込むしか延命の道がない日帝の脆弱性を示している。これこそが日帝の最大の破綻点だ。現にここから、連合支配を打ち破る労働者階級の怒りは噴き出している。  
 民主党は日米争闘戦と労働者階級の怒りに挟撃され、根底的な危機と動揺に陥っている。沖縄米軍基地をめぐる情勢や、小沢・鳩山の金権腐敗の露呈はその現れだ。
 重要なことは、こうした情勢の一切が学生・労働者の巨大な決起を生み出すということだ。連合にもはや労働者を体制内的に抑えつける力はない。渦巻く怒りにかたちを与え、スターリン主義や社会民主主義など体制内派の制動と敵対を打ち破り、「第2の8・30」を国鉄と法大から爆発させよう。それは議会的形式を打ち破り、実力闘争を荒々しく復権して、民主党・連合政権にたたきつける。その闘いが2・13集会5000人結集を頂点とする1〜3月決戦だ。

 国鉄決戦と固く結合し全学連運動の大前進を

 現在の社会と大学の惨状を生み出した根本は、80年代国鉄分割・民営化だ。JR資本は、新自由主義の象徴として民営化・外注化・分社化などあらゆる攻撃を全ブルジョアジーに先駆けて行ってきた。それは体制内勢力が屈服し、およそ労働運動の名に値しないまで腐敗・転落する中で起きたことだ。
 だが、動労千葉は体制内派の総屈服をうち破って分割・民営化絶対反対を貫いた。JR体制と原則的に対決し、01年から実に8年間にわたって外注化攻撃を阻止し続けている。こうした闘いが、青年労働者の魂を揺さぶり獲得する勝利を切り開いてきた。
 今、あらゆる既成勢力が民主党・連合政権を総翼賛し、国鉄1047名闘争解体と検修・構内業務全面外注化攻撃への総屈服になだれ込もうとしている。しかし、これは労働者階級の危機ではない。労働運動の地図を一変させる大チャンスだ。体制内派への期待と幻想は崩壊し、膨大な労働者の怒りが動労千葉と革共同に結合しようとしている。国鉄決戦を徹底的に闘い抜く中で、連合支配をうち破り、強大な労働者党を建設する圧倒的展望を切り開こう!

 マルクス主義の復権が鍵だ

 日本階級闘争においては、国鉄闘争が爆発した時に学生運動の爆発も生み出されてきた。そこにはらまれていたのは、日共スターリン主義やファシスト・カクマルの制動を突き破る日本の労働者・学生の革命的パトスであり、どんな弾圧も打ち破って職場・キャンパスからよみがえってくるマルクス主義の炎だ。 
 スターリン主義の核心は、労働者階級自己解放の否定にある。「社会主義に前進することは、大局的には歴史の不可避的な発展方向である」と日共の新綱領は言う。そこでは現実の労働者の怒りや闘いは何も語られず、はるか未来に訪れるであろう社会主義の幻影に向けて、労働者も学生も共産党をとおして(!)国家に請願する惨めな存在になるしかない。この腐りきった奴隷根性が資本の支配を裏から支え、学生と青年の決起を抑えつけているのだ。
 だからこそ、スターリン主義を爆砕して「労働者階級の解放は労働者自身の事業である」というマルクス主義の核心を復権することが、青年・学生の鮮烈な決起を実現する。大恐慌情勢のもとで求められるのは、スターリン主義やファシストを粉砕する徹底的な党派闘争をとおして、300万学生が自らの思想としてマルクス主義を復権することだ!
 この闘いの質と課題は全世界共通だ。「われわれは何も要求しない! すべてを奪取する! 占拠する!」(カリフォルニア大学学生)と宣言し「教育の民営化」と闘う世界の学生指導部もまた、階級的な闘いを貫いて巨万の決起を組織している。全世界の学生とマルクス主義で結合し、2010年国際学生運動の大高揚を実現しよう!

 国鉄と法大に強大な党を!

 民主党・連合政権に対する大反撃と一体で、命脈尽きた資本主義を打倒し社会主義への新たな人類史を切り開く革命的労働者党をつくろう。
 何より敵の攻撃と矛盾が全面的に集中する国鉄(4大産別)と法大で闘い抜き、強大な革命党を建設することが全情勢を一変させる。全国学生はマルクス主義学生同盟に結集し、日本の学生運動、労働運動を根底から塗り替える10年決戦をともに闘おう! 2・13集会へ総結集しよう!