2010年3月 1日

3・20イラク反戦7周年闘争全世界一斉デモへ "国鉄解雇撤回・沖縄米軍基地撤去" 大失業・戦争の鳩山打倒へ総決起を 動労千葉、第2波48時間ストに突入 法大入試情宣弾圧

週刊『前進』08頁(2429号1面1)(2010/03/01)

3・20イラク反戦7周年闘争全世界一斉デモへ
 “国鉄解雇撤回・沖縄米軍基地撤去”
 大失業・戦争の鳩山打倒へ総決起を
 動労千葉、第2波48時間ストに突入
 法大入試情宣弾圧 6学生全員を不起訴で奪還

 日本階級闘争は国鉄闘争を先頭に大激動・大動乱の時代に突入した。2・1〜2動労千葉ストを最先頭に、2・13JR東日本本社デモ、2・25三里塚現闘本部裁判判決での「仮執行」粉砕の勝利として闘い取られた1〜2月闘争の巨大な前進は、2010年階級闘争の勝利の展望を赤々と照らし出している。今こそ国鉄・沖縄・三里塚・法大を4大拠点に、階級的労働運動路線の大飛躍をかちとろう。国鉄決戦を攻防の基軸に民主党・連合政権打倒へ攻め上ろう。3・1〜2動労千葉の第2波ストから3・20ワーカーズアクション、3・28三里塚現地大闘争へ、11月集会派のヘゲモニーを確立し前進しよう。

 今こそ国鉄闘争の原点に

 大恐慌情勢の進行は、国際帝国主義の「最弱の環」=日本帝国主義を絶望的に追いつめている。小沢・鳩山の金権問題の爆発とあいまって、長崎知事選の大敗が示すように、民主党・連合政権を激しく揺さぶっている。この危機と激動の真っただ中で、今再び国鉄闘争・1047名解雇撤回闘争が歴史の最前線に躍り出てきた。ただならぬ危機感にかられ、総力を挙げて1047名闘争の解体に出てきた敵の姿の中に、実は最大の弱点がある。ここを見据え、現在の大攻撃を全力で粉砕するならば、勝利の展望は必ず開かれる。国鉄闘争は今やその最大の決戦の時を迎えたのだ。
 2月24日、与党3党と公明党による「解決案」の素案なるものが毎日新聞、東京新聞などで報道された。「JR不採用問題、政治決着へ」の大宣伝が繰り広げられ、1047名解雇撤回闘争を最後的に解体する策動が一挙に煮詰まってきているのである。
 すでに解雇撤回の原点を投げ捨て、「人道的解決」を唱えて、誇り高い国鉄1047名を「救済の対象」に落とし込めてきた4者4団体は、屈辱的「解決案」を丸のみし、与党3党への「白紙委任」で4党合意以上の歴史的裏切りに手を染めようとしている。
 「白紙委任」とは奴隷的屈服にほかならない。4者4団体の一部指導部の投降と裏切りは驚くべき勢いで進行している。与党3党による「解決」とは、「JRに法的責任なし」を最後的に認めさせ、二度と解雇撤回など闘いませんと全面屈服を強制し、労働者の誇りも闘いの魂も全部投げ出せというものだ。まさにそれは国鉄分割・民営化攻撃と闘ってきた原点を全否定し、分割・民営化は正しかったと最後的に認め、全面降伏せよということ以外の何ものでもない。敵階級は1047名闘争をとことん辱め、最後的に解体・一掃しようとしているのだ。
 しかもこの攻撃には、与党3党に公明党、さらに自民党と日本共産党も加わった全反動勢力が密集している。そこにあるのは、大恐慌下で国鉄1047名闘争がプロレタリア革命に向けて発展していくことへの恐怖だ。したがってこの攻撃の核心には、動労千葉—動労総連合を解体するという凶悪な狙いが込められている。検修外注化絶対阻止を基軸に、第2の分割・民営化攻撃に対する怒りを猛然と爆発させて闘ってこそ、この攻撃を打ち破ることができる。
 しかし同時にこの攻撃は、1047名闘争にとことん追いつめられた敵の危機とあがきを示している。1047名闘争の存在を認めたままでは、民主党・連合政権のいかなる政策ももはや立ちゆかなくなったのだ。
 国鉄分割・民営化の過程で起きたすべての出来事は、今日、社保庁や日航を始めとするすべての労働者が日々直面し、苦闘している現実そのものだ。国鉄赤字の責任の一切を労働者に押しつけた分割・民営化こそ、今日の大量解雇や非正規化攻撃の元凶である。
 だからこそ、1047名はあくまで解雇撤回を求めて闘ってきたのだ。1047名当該と家族の23年に及ぶ懸命な闘いの歴史にかけて、屈服することなど断じてできない。今こそ国鉄分割・民営化反対の原点に立ち戻ろう。あの時の怒りを思い起こせ。あの悔しさと無念を絶対に晴らすのだ。1047名闘争の勝利とは、JRを追い詰め、謝罪させ、解雇撤回・JR復帰を闘い取ることである。

 大恐慌下での闘いの火点

 世界大恐慌の深まりと大失業・戦争の時代への突入は、今までの一切の価値観をふるいにかけている。帝国主義間の争闘戦はますます激化し、相互につぶしあう段階に突入した。トヨタ車リコール問題、沖縄普天間基地問題は、その激突の頂点にある。
 三里塚をめぐっては、千葉地裁を揺るがす2・25現闘本部裁判判決闘争の爆発から“団結街道”廃道化攻撃粉砕へと、農地死守を貫く新たな闘いが始まっている。法大弾圧6学生奪還の闘いは、カリフォルニアやドイツの学生・労働者との団結を生み出している。
 さらに決定的なことは、日本革命の火薬庫=沖縄での労働者人民の闘いが、民主党・連合政権を徹底的に追いつめている。「普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設絶対阻止」の闘いは、民主党・連合政権のペテンを暴き、日本帝国主義の安保防衛政策=日米安保体制の根幹を揺さぶり、打ち砕き、米帝オバマのイラク・アフガン侵略戦争と対峙している。
 追いつめられた日帝・小沢と鳩山は、これらの闘いの火点に反革命的な決戦を挑んできた。だが国鉄・沖縄・三里塚・法大への反動攻撃に対し、動労千葉派・11月集会派は断固たる大反撃を貫いている。とりわけ反合・運転保安闘争路線で勝利の道を切り開いてきた動労千葉の闘いは、平成採獲得・JR体制打倒へと力強く前進している。
 大恐慌の深化・発展は「最悪期脱却」論や「回復過程進行」論などの虚構を暴き、帝国主義を国債暴落やドル暴落の奈落へとたたき込みつつある。とりわけギリシャの財政破綻として爆発しているEU・ユーロの体制的危機は、世界大恐慌激化の新段階そのものである。すさまじい全世界的な財政危機がその根底にある。その中でも日本の財政赤字は、とりわけ群を抜いて深刻だ。
 政府の09年度の一般予算においては、ついに国債発行が税収を上回った。これは敗戦直後以来のことだ。そして09年度末には国と地方を合わせた長期債務残高は825兆円(GDP比174%)に達し、さらに10年度末には862兆円(同181%)となる。また国債、借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」は、09年度末には900兆円を超え、10年度末には1000兆円に迫る。しかもこれらは、結局は労働者人民に転嫁される。消費税大増税や大量首切りである。
 こうした大恐慌下の大攻撃に対し、労動者人民の生きるための闘いが激発している。これに直撃されて、民主党・連合政権は、連合の体制内幹部を先兵に、戦争・改憲と民営化(外注化)・労組破壊の攻撃に全力を挙げている。
 国鉄決戦を基軸とする3〜4月闘争のさらなる爆発・高揚で、小沢・鳩山=民主党・連合政権打倒へ突き進もう。

 動労千葉の闘いに展望が

 勝利の展望、勝利の路線は、1〜2月闘争の爆発・前進の中にはっきりと示されている。大恐慌時代の反合・運転保安闘争路線の真の確立こそ、その最大の核心だ。
 動労千葉は40人に及ぶ解雇攻撃をはね返し、国鉄分割・民営化反対のストを唯一闘い抜き、1047名闘争をつくりだした。そして平成採の青年組合員を先頭に、ライフサイクル粉砕、検修全面外注化阻止、組織破壊の強制配転反対の2・1〜2の48時間ストを打ち抜き、組織を拡大した。
 さらに検修外注化の4月1日実施阻止と配転攻撃粉砕へ、2・13全国労働者総決起集会を1850人の大結集で成功させ、JR東日本本社デモを闘い、3・1〜2の第2波ストへ突き進んでいる。この動労千葉の地平を築き上げてきたものこそ、反合・運転保安闘争路線である。
 動労千葉は、1047名闘争の当該とJR本体が一体となり、JR資本と不断に闘い、物資販売闘争も組合員が総力で担い、被解雇者の生活と闘争を支えてきた。闘って団結を強化し、組織を拡大してきたのだ。この動労千葉の闘いの中にこそ、国鉄分割・民営化に最後的な決着をつける勝利の展望がある。
 世界大恐慌はJR資本をも直撃している。国鉄分割・民営化はあらゆる面で破綻し、JRの要員問題、安全問題、JR総連カクマルとの結託体制の危機と矛盾が爆発している。検修外注化阻止・1047名解雇撤回の闘いのさらなる爆発・前進で、民主党・連合政権もろともJR体制を打倒し、勝利を切り開こう。
 国鉄1047名解雇撤回・沖縄米軍基地撤去を真っ向から掲げ、青年労働者と学生を先頭に、3・20イラク反戦7周年全世界一斉デモへ!