2010年3月 1日

国鉄闘争は世界をつなぐ 2・13集会/海外の連帯メッセージ

週刊『前進』08頁(2429号8面2)(2010/03/01)

国鉄闘争は世界をつなぐ
 2・13集会/海外の連帯メッセージ

 動労千葉、動労水戸など5団体の呼びかけで開かれた2・13全国労働者総決起集会には、世界の闘う労働組合、労働者から連帯のメッセージが寄せられた。その中から韓国の民主労総ソウル地域本部、大韓民国全国鉄道労組ソウル地方本部、アメリカの運輸労働者連帯委員会(TWSC)のメッセージを紹介します。ほかにアメリカのATU(合同都市交通労組)第1555支部運転士のハロルド・K・ブラウンさん、AMFA(航空整備士労組)ローカル33のテッド・ルードウィックさん、ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル52のマイケル・フォードさん、韓国・釜山の地下鉄労働者、フィリピン労働党からも連帯のメッセージが寄せられた。(編集局)

 全国民主労働組合総連盟ソウル地域本部

 国鉄1047名解雇撤回と検修・構内業務外注化阻止、反合理化・運転保安確保に向けた2・13全国労働者総決起集会に参加された動労千葉を始めとする闘う労働者の皆さんに、熱い連帯のあいさつを送ります。トゥジェン!
 動労千葉の「闘争宣言」から始まった同志たちの今回の大闘争は、23年前の闘いの歴史と精神を継承する闘いであり、労働者の未来を切り開く、新たな闘いとなるでしょう。誰よりも韓国の同志たちが皆さんの闘いを見守り、連帯の意志を打ち固めているという事実を忘れないでください。
 資本は、資本主義の危機の責任を「解雇」という名で労働者に転嫁しています。労働者にとって死亡宣告ともいえる、あらゆる形態の解雇を禁止するためにも、これまでに強行された不当な解雇は当然にも撤回されなければなりません。国鉄1047名解雇撤回闘争がその中心にあります。
 また、資本は「費用節減」の名のもと、無分別かつ一方的な外注化を推進しています。外注化は間接雇用を拡大し、労働者の雇用不安と労働条件の低下、人員削減はもとより、労働組合を破壊します。さらに、公共サービスの質を低下させ、民衆の安全を脅かします。今すぐ外注化策動を中止させなければなりません。同志たちの検修・構内業務外注化阻止闘争こそ、まさにその中心にあります。
 民主党−連合の連合勢力が労働者民衆の代案たりえないのであれば、まさに代案は労働者民衆、われわれ自身です。解雇・私有化(民営化)・外注化・合理化に要約される労働組合破壊、労働者の生存権抹殺攻撃に対し、2010年、熱い春を準備しましょう。再び敗北することのない労働者の闘いの新たな歴史を切り開きましょう。労働者はひとつだ! この言葉を忘れないようにしましょう。正規職・非正規職・派遣労働者の別なく団結し、闘っていかなければなりません。日韓労働者の連帯闘争、世界の労働者の連帯闘争は、言うまでもなく重要です。
 今、韓国でも鉄道労組や全教組、公務員労組に対する労組弾圧が激しく強行されています。労組法の改悪で労働組合運動を徹底的に無力化しようとしています。ですが、これに対する労働者の怒りに満ちた反撃も、一寸先がどうなるかも分からないほど躍動的な状況です。今春のゼネスト・総力闘争はすでに不可避です。同志たちとともに熱い春をつくって行きます。次回のメッセージでは、感動と勝利のあいさつを交わしましょう。
 労働解放!

 大韓民国全国鉄道労働組合ソウル地方本部

 同志の皆さん、こんにちは!
 日本の動労千葉の同志たちの闘いに連帯を表明します。
 資本の危機を克服しようと絶えず労働者の犠牲を強要しているのが世界的な資本主義国家の趨勢(すうせい)です。この先も資本主義の危機はさらに進むため、労働者の闘いはますます頻発するでしょうし激烈化するでしょう。ですが、労働者の団結と闘争は資本の攻撃に比べて立ち遅れています。
 われわれは、日本の鉄道私有化が、資本の危機を克服するための新自由主義の生けにえであったことを知っています。そしてその過程で多くの英雄的な闘いと犠牲があったことも知っています。
 にもかかわらず資本の攻撃は絶えることなく、それに対してまた再び闘わんとする動労千葉の同志たちの決断に、敬意とともに同志的連帯の情を送ります。
 同志たちの闘いは、すべての闘いがそうであるように、つらく困難でしょうが、最後には勝利するでしょう。闘争を決意したこと自体が半分の勝利だと確信します。
 動労千葉の同志の皆さん! がんばってください。われわれは、「万国の労働者、団結せよ!」は真理だと確信します。
 同志たちの健康と勝利を祈ります。

 アメリカ・運輸労働者連帯委員会(TWSC)

 兄弟姉妹の皆さん、運輸労働者連帯委員会は、1047名国鉄労働者の解雇撤回を要求して開催される2・13集会に心より賛同します。私たちは、鉄道労働者のみならずすべての公務員労働者にかけられている民営化攻撃に反対します。
 アメリカの運輸労働者も厳しい労働条件の改悪と解雇攻撃にさらされており、日本における皆さんの行動は、日本の鉄道労働者のみならず世界の労働者にとって、闘いの一歩前進となっています。
 民営化と規制緩和の直接的な結果である健康と安全の解体攻撃は、すべての運輸労働者にとって普遍的な重大問題です。アメリカでは死亡を含む労働災害が増加しており、旅客機墜落の増加も運輸産業における規制緩和と、適正な訓練や安全の崩壊の不可避的な帰結です。
 日本における攻撃と同じように、アメリカ政府は、とりわけ移民労働者と港湾労働者に照準を合わせ、労働運動全体への攻撃を「対テロ戦争」の名で激化させています。運輸労働者連帯委員会は運輸労働者身分証明カード(TWIC)など、組合の独立を奪い去り労組破壊を狙う資本の立場を強化する手段に反対して闘ってきました。
 皆さんの闘いの成功を祈るとともに、ともに闘うことをお誓いします。