2010年3月15日

1047名解雇撤回・外注化阻止! 沖縄米軍基地撤去・日米安保粉砕! 3・20大結集で民主党・連合政権倒せ

週刊『前進』06頁(2431号1面1)(2010/03/15)

1047名解雇撤回・外注化阻止!
 沖縄米軍基地撤去・日米安保粉砕!
 3・20大結集で民主党・連合政権倒せ

 国際連帯と反戦闘争の新時代を告げる歴史的な闘いが実現した。3・20イラク反戦7周年全世界一斉デモへの大結集の展望を、全学連が感動的に切り開いた。3月4日、全学連訪米団の6人の学生がカリフォルニア大学バークレー校の全学ストをともに闘い、100万人教育ゼネストに大合流したのだ。この地平を3・20大爆発へと転化し、国鉄1047名解雇撤回・外注化阻止、沖縄米軍基地撤去・日米安保粉砕、民主党・連合政権打倒をかけて、3・20代々木公園に総結集しよう。

 全学連訪米と動労千葉スト

 全学連の訪米団はカリフォルニア大学バークレー校の全学ストライキをともに闘いとり、そして8㌔のデモで到着したオークランドでの3000人集会で、訪米団全員が登壇して法政大学の洞口朋子さんが法大弾圧を報告し、「教育の民営化粉砕! 資本主義打倒の国際連帯を!」と熱烈に訴えた。日帝権力の2・5法大弾圧を打ち破り合流した洞口さんと全学連を、割れるような拍手と歓声が包み込んだ。
 サンフランシスコでは州立大学教員のストライキが闘われた。現地マスコミは「全州で100万人以上が参加」と報じた。カリフォルニア以外の州200カ所以上でも連帯行動が取り組まれ、教育の民営化反対の歴史的大闘争となった。
 法大闘争をひっさげた全学連訪米団は、アメリカ学生運動と熱い合流を実現し、時代認識と路線で白熱的な議論を行った。今回かちとられた日米学生運動の国際的な団結は、実にベトナム反戦以来の歴史的地平であり、大恐慌下の新たな国際連帯の発展である。
 そして日本では何よりも動労千葉が、中野洋常任顧問(前委員長)を失った悲しみをのりこえて、怒りと不屈の決意に燃え3・12〜14の第3波ストに立ち上がった。
 国鉄1047名闘争解体と検修業務全面外注化・組織破壊の攻撃に対する、動労千葉のこの間のスト決起は、JR東日本の4月1日外注化実施計画を実力で粉砕し、逆に組織拡大をかちとる地平をつくり出している。今や当局・JR総連カクマルの制動や4者4団体派の転向・総屈服を打ち破り、青年労働者が雪崩をうって立ち上がる情勢が生み出されている。
 だが国労本部と4者4団体派は、3与党と公明党、自民党、日本共産党などの密集した大反動—1047名解雇撤回闘争の最後的解体を狙った「和解案」を「白紙委任」でのみ、許し難い全面降伏を行おうとしている。1047名解雇撤回と検修外注化阻止は、国鉄闘争の生命線であると同時に、すべての労働者の重大問題なのだ。
 今こそ1047名解雇撤回の解体策動に怒りを爆発させよう。動労千葉の3波にわたる不屈のスト決起に続き、国鉄決戦の爆発と勝利、大失業と戦争の民主党・連合政権打倒をかけて、3・20大闘争に総決起しよう。

 労働者の団結で戦争阻止へ

 現在、世界大恐慌の激化のただ中で、米帝と国際帝国主義のイラク・アフガニスタン侵略戦争が長期化・泥沼化している。危機にあえぐ米帝は、イランに対する侵略戦争の強行にさえ踏み切ろうとしている。
 中東海域には複数の米空母機動部隊が常時展開し、中東を管轄する米中央軍は、イラン核問題に対処する軍事計画を作成し、イスラエルを使った大空爆も可能だとしている。イラク・アフガニスタンに続くイラン開戦—世界戦争危機激化の情勢に、全世界の労働者は団結して大反撃すべき時だ。
 米帝オバマは「雇用創出」と「輸出2倍化」を叫び、保護主義と争闘戦=世界市場の再分割戦に訴え、他帝国主義を力ずくで粉砕する政策に踏み出している。これは侵略戦争激化と世界戦争への道だ。3・20の労働者の国際的団結で、戦争を阻止するために闘おう。
 オバマは、一般教書演説で4年ごとの国防政策見直し(QDR)でも「対テロ戦争強化」を強調し、「アフガンとイラクの二つの戦争で勝利をおさめる」と宣言した。しかし米軍のイラク完全撤退・権限移譲が計画どおりに実施できる展望はほとんどない。アフガンでもオバマは、「アフガンは『第2のベトナム』という声がある」「タリバンが盛り返してきている」と危機感と恐怖を募らせながら、大規模な掃討作戦を強行し、許し難い人民大虐殺を繰り返している。
 昨年12月1日のオバマのアフガン新戦略演説は「私は最高司令官として3万人の増派を決めた」で始まっている。わずか半年で3万人の増派は、ブッシュがイラクでやった作戦と同じだ。いや特にアフガンで、ブッシュ以上に凶悪な戦争を拡大している現在の最高司令官こそ、オバマなのである。
 だが米帝はもはや、志願兵制度も戦争継続能力も維持できなくなっている。体制崩壊の危機だ。その原因はこれらの戦争がまったく不正義の侵略戦争だからだ。しかも帝国主義の侵略戦争は、国内では労働者への階級戦争を激化させる。大恐慌下の外への侵略戦争と内への階級戦争に、労働者の職場生産点と街頭からの決起で大反撃をたたきつけよう。

 沖縄闘争は安保を揺るがす

 1995年の米兵による少女暴行事件とSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)最終報告以来の米軍基地撤去・辺野古新基地建設阻止の闘いは、いまや決定的段階を迎えた。それはついに日米安保体制そのものを揺るがし粉砕する地平をたぐり寄せた。
 普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設阻止の闘いを、大恐慌下の新たな米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒の闘いとして発展させ全力で闘い抜こう。3・20はその大闘争だ。
 「普天間問題は日本による米軍基地供与を規定した日米安保条約6条の核心に行き着く。実現できないなら条約自体の信頼性にかかわる」(米戦略国際問題研究所のマイケル・グリーン)。「移設が白紙化して普天間飛行場が現状のまま固定化した場合、沖縄で全軍事施設を対象とした抗議活動に発展する危険性がある」(鳩山首相のブレーン・岡本行夫)。まさに普天間問題は、日米安保の土手っ腹をうがち、射抜いているのだ。
 「日米密約問題」の核心は、安保条約6条に関わる米軍の世界的展開と基地自由使用(朝鮮有事体制や前方展開戦略)を、沖縄や横須賀などへの「核持ち込み」を始めとした密約によって維持・保障してきたということだ。レーニンも言うように秘密外交は戦争を不可避とする帝国主義の本質的手段であり、密約は日米安保同盟そのものなのだ。
 だが、鳩山政権が労働者人民をペテンにかけ闘いを抑えつけるつもりで日米安保の根幹をなす普天間と「密約」の問題に手をつけたことは、逆に墓穴を掘るものだ。「沖縄県民の意思など斟酌(しんしゃく)する必要はない」という民主党・連合政権による労働者階級への居丈高な挑戦に、3・20で激しい怒りをたたきつけよう。
 普天間移設問題が、あたかも沖縄基地の縮小計画であるかのように宣伝されている。だが逆だ。沖縄基地は侵略最前線基地として再編強化されるのだ。基地移設は普天間の代替ではなく、まったく新しい巨大な侵略出撃基地の建設だ。米QDRでは米軍再編について「在日米軍の長期駐留」と「地域の安全保障活動の拠点としてのグアム」の双方を確かなものにすると明記しているのだ。
 「不安定の弧」に対する軍事的な要=最大拠点としてのグアム基地を、沖縄海兵隊などの移設で圧倒的に強化し、在日米軍を侵略戦争の「前方駐留」と位置づける。こうして日米安保同盟を使ったアジア・中東支配を強め貫徹しようとしているのだ。
 米帝オバマは、小沢・鳩山の「米軍駐留なき日米安保」「緊密で対等な日米同盟」「東アジア共同体構想」の対米対抗性に激しい危機感をもち、「在日米軍の長期駐留」を強調している。しかし米軍再編も米帝の世界支配も、半分は日米同盟に依存しているのだ。それを今や沖縄闘争が揺るがしている。まさに必要なのは安保粉砕と革命だ。
 沖縄基地の「県外・国外移設」の議論は、「基地=戦争」「日米安保=戦争」という核心をぼやかす害毒そのものだ。全世界の労働者階級と団結し、沖縄米軍基地撤去と日米安保粉砕へ、3・20大闘争に決起しよう。
 3・20代々木公園大集会と渋谷デモへ、職場生産点とキャンパス・街頭から大結集をかちとるために、青年労働者・学生を先頭に、残る1週間を総力で闘おう。
 2・25千葉地裁闘争に続いて3・16成田市議会闘争に決起し、団結街道廃道化粉砕・市東さんの農地死守を真っ向から掲げ、3・28三里塚現地大集会へ全国から総結集しよう。