2010年3月15日

全国連中央本部による前進社襲撃を弾劾する 展望失い権力の手先に転落

週刊『前進』06頁(2431号6面1)(2010/03/15)

全国連中央本部による前進社襲撃を弾劾する
 展望失い権力の手先に転落

 「広島差別事件」をデッチあげ、革共同と動労千葉を先頭とする11月集会派への敵対を繰り返してきた部落解放同盟全国連合会中央本部は、ついに一線を越えた。

 ハンマーで殴打

 3月7日午前11時、全国連本部に率いられた30人が前進社本社前に現れ、国家権力の眼前で、重さ1・5㌔ものハンマーを車庫のドアめがけて振るったのだ。ドアに残された5カ所の傷跡は塗料がはげ落ちて地肌がむき出しになったばかりか、表面の鉄が削り取られている。これは革命党に対する紛れもない白色テロであり武装襲撃だ。
 しかも、階級的労働運動の偉大な指導者・中野洋動労千葉前委員長の通夜が営まれるその日に、国鉄決戦に勝利しプロレタリア世界革命を実現しようとする革共同の本部を襲撃したのだ。労働者階級と革命への憎悪に満ちた全国連本部の反革命を、腹の底から怒りをこめて徹底弾劾する。われわれはこの反革命的所業を行った全国連本部を断じて許さない。
 これまで国家権力と反革命カクマルと右翼以外に、革共同の本部に武装襲撃をかけた者はいない。こうした権力の手先に転落した輩(やから)に対し、プロレタリア暴力革命をめざすわれわれがとる態度は鮮明だ。逐一名前は挙げないが、とりわけ徒党を組んで革命党の本部への襲撃に手を染めた輩の階級的大罪は万死に値する。
 全国連本部は、前進社に警視庁公安部が24時間張り付き弾圧の機会をうかがっていることを百も承知で、「差別糾弾」と称してハンマーを振るった。権力に容認され守られているからこそ”安心して”凶行に及んだのだ。全国連本部は3・7前進社襲撃をもって、「転向し権力の手先と化した部落解放闘争」として全社会に名乗りを上げたのだ。実におぞましいファシスト「解放運動」に転落しつつあるのだ。権力への屈服から正真正銘の権力への手先に成り下がった全国連本部を必ず打倒する。

 与田と同じ腐敗

 そもそも中田潔全国連本部書記長は2007年、弾圧に踏み込んできた権力が求めるままに「任意出頭」に応じた。逮捕されてからも完全黙秘を貫けず、なんと略式起訴=司法取引に走る屈服・腐敗ぶりを示した。
 「ブルジョア国家権力との非和解的関係をあいまいにして部落解放をかちとれるのか」——マルクス主義学生同盟広大支部の中で、全国連の指導者のあり方をとおして部落解放闘争の路線をめぐる真剣な論議が行われたのは当然のことだ。これを180度ねじ曲げて「差別事件」に仕立て上げ、部落大衆を引き回すためにたくらんだのが「広島差別事件の確認会」なるものだ。粉砕以外にない。
 こうした本部の変質を見抜き、部落解放に全責任をとろうと本部批判に立ち上がったのが西郡・杉並・品川の3支部だ。だが許しがたいことに本部は昨年末に3支部への除名処分を発動した。しかしこの暴挙によって全国連本部は一層転向を深め、その中で度しがたい腐敗も進行している。06年の「党の革命」で打倒された与田とまったく同じように組織と運動を私物化し食い物にして、ついには権力の手先となり転向・腐敗の道を急速に転げ落ちているのだ。
 求心力を失い、組織的腐敗を深め、追いつめられた全国連本部が、何の成算もないまま危機の打開をかけて画策したのが3・7反「革共同」集会だ。その前段の前進社襲撃は、ドア破壊のポーズをとって革共同を「糾弾」し、報告のネタにすれば少しは反革命集会の意気が上がるのではないかという、実にさもしい魂胆が見え透いている。
 この茶番劇的「襲撃」の際にポストに投げ込んでいった「申入書」なるものの中身も「確認会に出てくれ」という泣きつきでしかないものだ。いまや「広島事件」は「確認会に出なかったことが差別だ」というものになってしまっている。「差別事件」という確信も何もなく、組織内部を固めることもできない惨状にあるのだ。これこそ革共同の1991年「5月テーゼ」に対抗して全国連を結成した本部の成れの果てである。

 国鉄決戦に敵対

 「5月テーゼ」は日本における新自由主義の最初の攻撃=国鉄分割・民営化との決戦をプロレタリア世界革命にむけて発展させるために提起された。労働者自己解放の思想と実践であるマルクス主義の復権をかけた挑戦だった。今、世界大恐慌のもとで分割・民営化との決着をつける第2次国鉄決戦が激烈に開始されている。このとき、全国連本部は公然と権力の手先に成り下がり、第2次国鉄決戦に敵対するためだけに3・7反「革共同」集会を開催した。「5月テーゼ」に対抗し糾弾主義を増幅させてきた輩の末路がこれだ。
 西郡・杉並・品川支部を始めとした部落大衆とともに、全国連本部の一切のあがきを粉砕・打倒して前進しよう。