2010年3月22日

“廃道化を実力で阻止する!” 成田市議会にデモ

週刊『前進』06頁(2432号4面3)(2010/03/22)

“廃道化を実力で阻止する!”
 成田市議会にデモ
 「団結街道廃道化を絶対に阻止する!」

 三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで、3月16日に成田市役所・市議会を包囲する集会とデモが行われ、首都圏を中心に怒りに燃えた100人を超える労働者・農民・学生が市役所に程近い栗山公園に結集した。
 午前10時、司会の鈴木謙太郎さんが「本日成田市議会が採決しようとしている団結街道廃道化は、不当不法な暴挙である」と第一声を上げ集会が始まった。
 北原鉱治事務局長がマイクを握り、「団結街道はそこに住む市東さんの生活道路だ。小泉市長よ、廃道化の暴挙をやめよ!」と渾身(こんしん)の怒りで弾劾した。
 続いて市東孝雄さんは、「自分の畑までの距離が3倍になることを小泉市長は『何の支障もない』と言い放った。こんなふざけた発言を絶対に許せない! 今日のデモで目に物を見せる闘いをやろう」と強い口調で訴えた。
 動労千葉の川崎昌浩さんは「第3誘導路」の攻撃を断罪した上で、検修業務外注化攻撃をストップさせていることを報告し、貨物を中心とした第4波ストに総決起する決意を表した。
 全学連の織田陽介委員長は、「今日成田市長と成田市議会が農民殺しの歴史をなぞろうとしていることを許さない。廃道化を絶対に粉砕する! 三里塚が6千万労働者の心をとらえる時代だ。3・28へ大結集を!」と熱烈にアピールした。
 宣伝カーと横断幕を先頭にデモに出発した。機動隊と私服刑事が大人数で繰り出し、弾圧の機会をうかがっている。市役所の正面でデモ隊は、満身の怒りを込めて繰り返しシュプレヒコールをたたきつけた。一刻も早くデモ隊を立ち退かせようとする警察とにらみ合いが続いた。包囲デモを貫徹し、再び栗山公園で怒りのシュプレヒコールを上げた。
 この日午後、成田市議会定例会は傍聴席からの激しい弾劾の声を浴びながら、他の40もの案件とともに団結街道廃道化を「起立多数」で採決した(足立満智子議員が反対)。今や小泉市長を始め成田市行政幹部と成田市議会は、完全に空港の下僕へと成り下がった。住民、市民の生活を売り渡してまで空港の手先となりへつらう姿は人間としての究極の堕落だ。恥を知れ! 三里塚闘争44年の歴史と反対同盟との血盟にかけて、絶対に廃道化を実力阻止する。3・28に全国から総力で結集しよう!