2010年3月29日

日逓中野 K君先頭に就労闘争

週刊『前進』06頁(2433号2面2)(2010/03/29)

日逓中野 K君先頭に就労闘争
 “雇い止め許さず闘う”
 労働者分断の資本に怒り

 3月20日、日本郵便輸送(旧日逓)中野営業所に対する就労闘争が闘いぬかれた。
 昨年5月31日、日本郵便輸送中野営業所はJP労組組合員の青年労働者・K君を始めとする集荷パート労働者14人を雇い止め=解雇した。K君は地元の東京西部ユニオン、西部労組交流センター、労組交流センター全逓労働者部会などとともに解雇撤回を求めて闘い続けている。
 朝7時半、営業所前に登場した。早速、出勤してくる労働者や集荷車両で出発する労働者に対してビラ配布を始める。
 K君がハンドマイクを使って中野営業所への抗議と、営業所で働く仲間への呼びかけを行った。
 「日本郵便輸送中野営業所の雇い止め=解雇を許さず撤回まで闘いぬく。中野営業所では今度は“沖縄班”の労働者に対し短時間雇用への契約変更を通告した。収入が半分以下となる。解雇通告そのものだ。本日のワーカーズアクション・イン渋谷を闘い、労働者の団結で反撃しよう」
 “沖縄班”とは、失業率の高い沖縄県出身の労働者たちのことで、中野営業所ではそのように呼称されている。低賃金・不安定雇用のうえに寮住まいさせ、住民票を東京に移させないという差別・分断支配が行われているのだ。絶対に許せない。
 続いて全逓の青年労働者が「雇い止め解雇は許せません。残された労働者も要員不足の中で朝から晩まで働かされ、人間関係まで息苦しくなる。労働者の権利を守るのが労働組合だ。団結して闘おう」と訴えた。西部ユニオンの労働者は「資本は外注化によって労働者にしわ寄せして生き延びようとしている。安全・雇用に責任を取らない」と資本を徹底的に弾劾した。さらに、西部ユニオンの女性労働者など参加した全員が自らの闘いを報告し団結を訴え、最後にシュプレヒコールを上げて就労闘争をやりぬいた。
 日本郵便輸送でも外注化が進んでいる。K君たち14人の労働者を雇い止め=解雇した会社は、その業務を全面的に下請けに出した。外注化のためにK君たちを解雇したのだ。労働条件・人件費を切り下げ、コスト削減で利益を出す戦略だ。JRの検修業務全面外注化とまったく同じだ。
 国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利まで闘いぬくことこそ労働者の生きる道だ。昨年、JPEX子会社化を破産させたように労働者の現場からの闘いが勝利を引き寄せる。雇い止め=解雇を許さず闘いぬこう。