2010年4月12日

国鉄闘争勝利の大運動へ 4・28沖縄基地撤去日米安保粉砕闘争に総決起を 「団結街道」廃道化阻止へ 5・16三里塚現地大闘争 国鉄・沖縄決戦への恐怖と反動 民主党・鳩山政権を打

週刊『前進』06頁(2435号1面1)(2010/04/12)

国鉄闘争勝利の大運動へ
 4・28沖縄基地撤去日米安保粉砕闘争に総決起を
 「団結街道」廃道化阻止へ 5・16三里塚現地大闘争
 国鉄・沖縄決戦への恐怖と反動 民主党・鳩山政権を打ち倒そう

 1047名解雇撤回・検修全面外注化阻止の国鉄決戦と安保・沖縄闘争の新たな爆発で、7月参院選を待たずに鳩山=民主党・連合政権を打倒しよう。その勝利の現実性は圧倒的にある。何よりも政府・権力の国鉄1047名闘争解体攻撃を打ち破って、1047名解雇撤回の新たな継続・発展をかちとろう。事故続発のJR資本に怒りを爆発させ、4・25尼崎闘争に決起しよう。4・25沖縄県民大会の大高揚から、さらに本土での4・28沖縄闘争の爆発を全力でかちとろう。

 労働者の誇りかけ「金銭解決」を拒否

 国鉄1047名闘争の解体か、新たな継続・発展かをかけた、歴史的な大激突がいま闘われている。民主党・連合政権が全力をあげる1047名闘争解体策動は、しかし動労千葉と国労内の絶対反対派の闘争団員の存在と闘いによって、危機と破産にたたき込まれている。動労千葉は国鉄闘争勝利の全国大運動を呼びかけている。国鉄闘争と戦後日本労働運動の歴史を革命的に塗り替える闘いに打って出る時だ。
 今まさに「和解案」=政治解決案を拒否し、あくまで解雇撤回を貫いて闘う意志を固めた国労闘争団員がいる。ここにこそ国鉄闘争解体攻撃を打ち破り、その革命的発展をかちとる力がある。この「解決案」なるものは解雇撤回も新たな「雇用」もなく、JRの責任も問わず、不当労働行為の数々に対する謝罪もない。国鉄分割・民営化は全面的に正しかったというものだ。分割・民営化で、国鉄労働者20万人の首が切られ、200人が自殺に追い込まれ、あらゆる不当労働行為が強行された。
 どうして不当解雇された国鉄1047名が、これを正しかったと認めなければならないのか! 闘争団はこんな屈辱の「金銭解決」を行うために23年間も闘ってきたのではない! だが鳩山政権は、「解雇撤回なき金銭解決」に1047名を従わせることで、「労働者は闘っても勝てない。政府に救済される存在でしかない」という敗北主義と奴隷の思想を強制し、青年労働者を一層の非正規職化へとたたき込もうとしているのだ。
 しかも国労本部と4者4団体の一部幹部が、政府権力の先兵となり、国労闘争団全員に与党3党と公明党が出した「解決案」をのませ、裁判継続を断念させるという、つぶし攻撃を全力でかけているのだ。これは、23年間の不屈の解雇撤回闘争を放棄させ、労働者の階級的誇りを資本家階級に売り渡す犯罪行為だ。怒りを込めて弾劾する。
 しかし闘いはまさにこれからだ。「和解案」拒否で闘う闘争団員の存在は、政府・権力の破産である。政治解決の矛盾もこれから爆発する。1047名闘争の新たな発展へ全力で踏み出そう。

 解雇撤回こそ労働者の未来

 国鉄1047名は、分割・民営化に怒りを爆発させ、屈服を拒否し、首を覚悟で闘ってきた誇り高い存在である。政府によるあらゆる分断や買収を拒否して、23年間も解雇撤回を貫いてきた輝く存在だ。分割・民営化とは、国鉄労働運動の絶滅をとおして総評と社会党を解体し、憲法改悪に突き進む日帝・中曽根の大攻撃だった。総評と社会党は解体されたが、1047名闘争が連合の対抗基軸として戦争・改憲攻撃を阻止し続けてきた。
 この国鉄闘争の勝利に労働者の未来がかかっている。だからこそ、100万人の支援陣形の膨大な労働者が、国鉄闘争をともに闘い支援してきたのだ。まさに1047名闘争は、国鉄分割・民営化絶対反対の闘いとして不屈に継続され、総評解体後の闘う労働運動の結集軸となってきた。それは戦後労働運動の精華であり、階級的な闘いの砦(とりで)なのだ。
 今や世界大恐慌下で、「派遣切り」や「雇い止め」、非正規職化と闘わなければ生きられない青年労働者は、国鉄闘争の勝利の中に、自分の未来と生きていく展望を見出し始めている。
 動労千葉は青年労働者を先頭にした4波のストで、検修全面外注化の4月実施を粉砕する大勝利をかちとった。反合・運転保安闘争路線を貫く動労千葉の闘いは、JR資本に怒りを持つすべての青年労働者を獲得する展望を切り開いている。
 1047名解雇撤回とJR体制打倒を一体で闘おう。1047名闘争絶滅攻撃を粉砕し、動労千葉が呼びかける国鉄決戦勝利の全国大運動に突撃しよう! 闘いはいよいよこれからだ。

 安保・沖縄闘争に帝国主義転覆の力

 国鉄闘争と一体の闘いとして、4・25沖縄県民大会から4・28沖縄闘争に総決起しよう。沖縄闘争の爆発で鳩山政権を打倒し、国鉄をめぐる政治和解攻撃を粉砕しよう。
 第一に、4・28沖縄闘争は普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設阻止、日米安保粉砕・米軍基地撤去、民主党・連合政権打倒をかけた闘いだ。普天間基地などすべての在日米軍基地は、イラク・アフガン侵略戦争のための出撃基地だ。しかも米帝は北朝鮮侵略戦争を核戦争として構えている。普天間基地は即時閉鎖しかない。米太平洋海兵隊司令官や在韓米軍司令官は、北朝鮮への体制転覆と軍事占領の侵略戦争を公言している。
 オバマ政権の新たな「核戦略見直し」も、北朝鮮とイランを核攻撃の対象にしたものだ。日米政府間の「密約」では、米軍が核兵器を沖縄などに持ち込んでいたことや、米軍が日本を出撃基地として朝鮮侵略戦争を行うことを日本政府が認めていたことが明らかとなった。まさに日米安保は核安保であり、沖縄米軍基地は朝鮮侵略戦争の出撃基地なのだ。
 第二に、4・28闘争は帝国主義世界体制の打倒へ、国際階級闘争の大発展をかけた闘いだ。4月28日は、1952年4月28日に発効したサンフランシスコ講和条約によって、日本の独立と引き替えに、沖縄が米軍支配下に売り渡された日だ。同日、旧日米安保条約も発効した。米帝は沖縄を「基地の島」とすることで、世界支配を維持してきた。日帝は米帝の世界支配を前提に、沖縄を売り渡すことで帝国主義として延命した。沖縄米軍基地を最大実体とする日米安保こそ、帝国主義世界支配の要であり、日本と世界の労働者を賃金奴隷の鉄鎖に縛りつけている体制なのだ。
 世界大恐慌下で、日米帝は大失業と保護主義の攻撃を強め、侵略戦争・世界戦争に突き進み、自己の延命のために沖縄米軍基地を永久基地として確保しようとしている。だが日米安保=沖縄米軍基地は、沖縄労働者人民の怒りと闘いで今や崩壊の危機だ。
 沖縄闘争=安保・沖縄闘争の爆発は、帝国主義世界体制を根本から転覆する力を持っている。沖縄こそは世界革命の火薬庫だ。14年間も実力で辺野古新基地建設を阻止してきた沖縄の闘いは、米軍基地撤去・安保粉砕をかけた新たな「島ぐるみ闘争」として爆発を開始したのである。

 労働組合をめぐる死闘に勝ち抜こう

 勝利の展望は、沖縄と本土を貫く階級的労働運動の前進にかかっている。資本主義救済の体制内指導部を打倒し、労働運動の力で沖縄米軍基地撤去・安保粉砕を闘いとろう。国鉄1047名闘争と安保・沖縄闘争は、労働組合をめぐる死闘である。国鉄と沖縄を完全に一つのものとして固く結合して闘おう。
 この新たな安保・沖縄闘争の先頭に青年労働者と学生が立とう。米軍基地への沖縄人民の怒りと、すべての青年労働者や学生の怒りは同じだ。沖縄に基地を強制して世界中で侵略戦争を行い、青年労働者に失業・低賃金・非正規職を強制し、学生から教育と未来を奪っている資本主義・帝国主義を打倒し、世界革命勝利を開こう。労働者が主人公の新しい社会をつくろう。その力が労働者にはある。
 三里塚では、5月20日以降に団結街道廃道化を強行する攻撃が切迫している。三里塚芝山連合空港反対同盟は5・16現地大闘争を呼びかけた。団結街道廃道化阻止・第3誘導路建設粉砕に全力で決起しよう。(4面に闘争アピール)
 法大文化連盟・斎藤郁真委員長への退学処分、倉岡雅美さんへの停学1年の処分に怒りを爆発させ、4・23法大解放闘争に立とう! 闘う青年労働者はマル青労同に、学生はマル学同に結集せよ。プロレタリア世界革命を訴える『前進』を読み、広く拡大しよう!