2010年5月24日

三里塚 市東さん不当逮捕許すな

週刊『前進』06頁(2440号1面2)(2010/05/24)

三里塚 市東さん不当逮捕許すな
 5・24-25闘争で奪還しよう

 看板設置の暴挙を弾劾

 5・16現地闘争(5面に記事)の翌17日午後、三里塚反対同盟の市東孝雄さんが不当逮捕された。
 この日午後4時すぎ、成田空港会社は、団結街道の現地闘争本部の隣にある市東さんの畑の北側からその先のゴルフ場までの道路を、「5月20日から閉鎖する」とする看板を立てに来た。しかも、3枚の看板のうち1枚を市東さん宅の監視台の向かいに打ち込んでいくという暴挙に出た。
 そこに駆けつけた市東さんは烈火のごとく怒り、空港会社の作業員を猛然と追いつめ、持てる力の限りの怒りを爆発させ、「団結街道の閉鎖など自分がいる限り断じて許さないぞ」とばかり徹底的に弾劾し、看板設置の暴挙を粉砕した。
 市東さんの怒りの爆発に驚き、恐怖し、すくみ上がった国家権力は機動隊を急行させ、現場にいた市東さんと支援メンバーの全員を暴力的にはがいじめにして、市東さんだけを不当逮捕した。急を聞いて駆けつけた萩原進事務局次長、鈴木謙太郎さんを始め同盟・支援を見るや、市東さんはいったん押し込まれた警察車両から手錠をかけられたまま飛び出し、萩原さんと言葉を交わすことができた。「家の前に(看板を)立てたことを許さない。ありがとう。俺は行ってくるから」と市東さん。「市東さんを連れて行くなら、俺も連れて行け」と萩原さん。
 市東さんは「器物損壊」のデッチあげで成田署に連行された。また現闘の同志1人が公務執行妨害で不当逮捕された。
 成田署には、北原鉱治事務局長が先頭に立って駆けつけ、徹底的な弾劾闘争、市東さん奪還闘争をやりぬいた。不当な取り調べに対し完黙非転向で闘う市東さんは獄中から次のような熱烈な戦闘的メッセージを発した。
 「自分は元気です。頑張りますから、皆さんも頑張って下さい。これで俺たちは本気だということを空港会社に知らしめることができた」
 この決起に続こう!

 5・20に怒りの緊急闘争

 5月20日、反対同盟の呼びかけで団結街道閉鎖阻止緊急闘争が闘われた。雨が降りしきる中、反対同盟全戸と支援者が早朝5時から現闘本部隣の市東さんの畑に続々と駆けつけた。団結街道から北のゴルフ場までの道は労働者・農民・学生によって完全に制圧された。反対同盟の宣伝カーが「やるならやってみろ! 団結街道に一指でも触れたらただちに実力で粉砕する」とアピールを発し続けた。機動隊・私服刑事は距離をおいて様子をうかがうだけだ。3カ所の看板もすべて消えてしまった。市東さんの怒りの爆発が敵を追いつめているのだ。
 この日午後、反対同盟は、勾留決定のため押送される市東さんと現闘の同志の奪還・激励のために千葉地裁におもむいた。正午過ぎ、10日間の勾留が付けられたとの知らせが入った。怒りをたぎらせ、「即時釈放せよ!」とシュプレヒコールをたたきつけた。
 12時半、裁判所の駐車場から市東さんを乗せた車が出てきた。「がんばれ!」と正面に立ちはだかって手を振り、車のドアをたたいて激励。確かに市東さんだ。手を振っている! 一日も早く取り戻すぞ!
 市東さんの怒りがすべての人びとを激励し、猛然と決起を促している。5・24公聴会粉砕闘争から5・25午前の市東さんの農地裁判、同日午後の勾留理由開示公判へ総力で立ち上がろう!(6面に要項)