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月刊『国際労働運動』48頁(0454号05面01)(2014/06/01)


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●UTLA執行部選挙で左派が完全勝利

 UTLA(ロサンゼルス統一教組)の執行部の第1回選挙が3月20日に行われ、新自由主義と対決して闘う左派の統一戦線「ユニオンパワー」(写真①)が圧勝した。委員長候補以外はユニオンパワーの全候補が50%以上の得票率で全役職を獲得した空前の勝利だ。この中には日本の11月集会に参加したアーリーン・イノウエさん(会計)やセシル・マイアトクルスさん(副委員長)などがいる。4月29日に行われた第2回選挙では、ユニオンパワーの委員長候補のアレックス・カプートパールさん(写真②)が80.18%の圧倒的得票率で当選した。左派勢力の圧勝は、今後のUTLAの闘いの発展を切り開く重要な出発点となった。

●ベルリンで革命的メーデー

 今年もベルリンで革命的メーデーが行われ、7000人の機動隊による弾圧にもかかわらず、2万5000人が参加した(写真③)。この日、「ベルリン都市鉄道の民営化に反対する行動委員会」は、自分たちの旗と昨年動労千葉から進呈された動労千葉の旗を並べてデモ行進した(写真④)。昨年の11月集会に参加したクルト・シュナイダーさん(右)と、何回も11月集会に参加したラーベン・ブロンシュタインさん(左)も参加した(写真⑤)

●台湾で反核5万人デモ、第4原発の工事を停止に追い込む

 4月27日、台湾で5万人規模の反原発デモが爆発し、このデモの高揚の中で、馬英九政権は、第4原発の工事停止を発表した。デモ隊は、台北駅前の忠孝西路で座り込みを行い、大通りを完全に占拠し、台北の交通を完全に麻痺させた(写真⑥⑦)。警察もデモ隊を排除することは不可能になった。この闘いに追い詰められた馬政権はついに「第四原子力発電所の1号機は、工事をせず、検査のみをし、検査をした後に、そのまま封鎖保存する。2号機は、工事を全面的に停止する」と、第四原子力発電所の工事を停止することを発表した。

●中国裕元工業ストライキ、新段階へ、4万人超えるスト続く


 広東省東莞市にある裕元工業有限会社の労働者4万人のストライキは、4月25日に至るも不屈に続き、資本を追いつめるとともに、闘わない総工会(中国スターリン主義の御用組合)を弾劾して闘われている(写真⑧)。4月18日には数十人の労働者が逮捕されたが、その弾圧と真向から対決してストライキを貫徹している。このストの直接の原因は、会社が労働者のために納入すべき社会保険料や住宅公共積立金をちゃんと納入していなかったことであるが、本質的には、そのあまりに劣悪な労働環境に対する積もりに積もった怒りの爆発である。このストに連帯して香港の職工連盟も決起している(写真⑨)。