2009年9月25日00:14

熱気あふれ市東さんの農地を守ろう!9・21群馬集会

 9月21日、高崎市労使会館で、「市東さんの農地を守ろう!9・21群馬集会」が、会場を埋める、80名の参加で勝ち取られました。
 集会の前に上映された『三里塚・大地の乱』の画面の迫力に、初めての参加者の多い会場は息をのむ緊張感でつつまれました。
 司会が「今日の集会から10月11日三里塚現地集会、11月1日日比谷集会の成功を勝ち取ろう。その力こそが市東さんの農地を守ります」と、開会を宣言しました。

 主催者挨拶に立った、共同呼びかけ人の高階ミチさんは、「ある日、三里塚の写真集を見せてもらって、『こんなにもいい顔をした人たちがいる』ことに心から感動して、市東さんの畑を訪ね、昨年にこの会を立ち上げる一人にさせていただきました。ぜひ、力を合わせて市東さんの農地を守りましょう」と呼びかけました。
 高階さんの紹介で、8月に市東さんの畑に援農に行った7人の労働者、学生が登壇、化学一般・昭和高分子労組・大谷和昭委員長が、「皆さんもまた、一緒に援農に行きましょう」と呼びかけました。
 事務局長の大塚正之さんが基調提案で、市東さんの農地をめぐる攻防を、怒りをもって報告し、「八ッ場ダムのことが連日のニュースになっている。八ッ場の反対派が賛成になっていったのは、当時の社会党が『これ以上反対すると三里塚のようになるから』と屈服をそそのかした。こんな連中に未来はない。では、三里塚闘争に勝利するためにはどうすればよいのか?一回現地集会に行っただけでは社会は変わらない。みんなが毎日働いている足元、自分の職場で市東さんのように闘うことだ。職場での闘いの持っている力はすごいんだ。その勢いで10・11三里塚現地-11・1日比谷集会に大結集しよう。その力が市東さんを守ることに確信を持っていこう。」と鮮明に訴えました。
 いよいよ市東孝雄さんの登場です。市東さんは、「群馬へは三回目。来るたびに参加者が増えることに感謝。私の土地は土地収用法が失効した土地。私は親子3代耕し続けた畑で作った、完全無農薬の野菜を消費者の皆さんに届けることができることを誇りに思っている。この土地を、空港のために奪おうとすることが許せない。金と力で奪おうとしていることが許せない。私の土地は、みんなが血を流しながら守ってきた土地。親父は収用法と闘ったが、私は農地法と闘います。
7月4日に出された<第三の誘導路>攻撃。この先にあるのは軍事空港化です。これに勝利するためには、労働者・市民が立ち上がること。皆さん、ぜひ一度、三里塚に来てみてください」と訴え、会場の参加者は割れんばかりの拍手で応えました。
 会場から青年が次々に登壇しマイクを握りました。自治労の青年は道州制を先取りしている実態を怒りをもって暴露し、青年弁護士は静かに決意を語りました。職場ぐるみで参加した女性からは、「始めて三里塚のことを知り、こんなにも真剣に闘っている人たちがいると知り衝撃を受けました。頑張ります」と発言しました。
 青年に負けじと、拘留された小林多喜二奪還・伊勢崎警察署占拠闘争を闘った小林悟氏、百万人署名運動の益永スミコさんが「三里塚と動労千葉の闘いは人民の革命だ。これで日本は始めて革命ができる」と、青年に熱烈に応えました。
 最後に青柳晃玄氏が、集会のまとめと、これからの闘いの方針を提起し、万雷の拍手でそれを確認しました。
 交流会では市東さんが「今日は、去年の2倍集まったねえ」と言っていましたが、これは「もう一人を連れてこよう」と闘ったことと、体制内派との闘いの成果です。(群馬・O)

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