2008年4月 7日

サミット粉砕 全国学生ゼネストへ マル学同は新入生諸君に訴える

週刊『前進』08頁(2338号1面1)(2008/04/07)


サミット粉砕
 全国学生ゼネストへ
 プロレタリア世界革命に向け労働者階級と団結して闘おう
 マル学同は新入生諸君に訴える

 世界は革命情勢だ。世界に貧困と戦争をもたらしてきた帝国主義を打倒するチャンスがきた。帝国主義打倒に向け、全世界で労働者がストや大デモ、暴動に決起している。動労千葉は08春闘をストライキで闘った。教育労働者は「日の丸・君が代」不起立を闘い、根津公子さんの解雇攻撃を粉砕した。団結して闘えば、帝国主義は倒せる! 労働者の意志と行動によって、革命情勢を世界革命勝利へと転じよう! 7月7日~9日、帝国主義サミットが北海道洞爺湖で行われる。日帝は労働者の怒りに恐怖し、首都・東京でサミットを開催できない。「労働運動の力で革命をやろう」の闘いを白熱的に実践し、帝国主義の強盗会議=洞爺湖サミットを粉砕しよう。全世界の闘いと連帯し、労働者階級の総決起と全国学生ゼネストの爆発でサミット決戦に立とう!

 第1章 世界金融大恐慌の爆発

 帝国主義の基本矛盾が全面的な爆発を開始した。世界金融大恐慌の現実化でサミット開催がぶっ飛ばされるような情勢だ。3月中旬、米10大金融機関のひとつである大手証券会社ベアー・スターンズが経営破綻(はたん)し、JPモルガン・チェース銀行に買収された。底なしの信用収縮で基軸帝国主義の米帝経済がついに金融恐慌に突入したのだ。
 世界の金融機関が抱える損失は、今やサブプライムローン関連に止まらない。米ゴールドマン・サックスは、金融危機の損失額が1兆2千億㌦(約120兆円)に達すると試算している。だがこんなものではない。1000兆円にものぼる住宅ローンのうち、720兆円が証券化されている。これら証券化金融商品の全体の暴落が始まったのだ。住宅バブルのもとで、証券化金融商品を全世界にばらまいて金融大バブルをつくりあげて暴利をむさぼってきた金融独占資本全体が、米帝を先頭に全面的な崩壊を始めたのだ。
 金融機関は、自己資本を確保するために優良な住宅担保証券の投げ売りを始め、貸し渋りや貸しはがしも深刻化している。優良な住宅担保証券をもっていても価格は暴落し、資金繰りができず、信用収縮から経営破綻が続出する。「第二、第三のベアー・スターンズ」が生まれるのは不可避だ。
 しかも、今やドルへの信認が崩れ、ドル暴落も始まった。恐慌対策として行われた連続的な金利引き下げと資金供給によって、投機マネーが原油や穀物市場に殺到し、食料品やエネルギー関連の価格が高騰している。経済のインフレが始まっているのだ。
 1974~75年恐慌で世界的な過剰資本・過剰生産力に陥って以降、帝国主義はバブル経済をくり返し、危機を拡大させながら延命してきた。中国を世界経済と労働市場に組み込んで、低賃金で搾取し、帝国主義経済の延命をはかった。だが、今や米住宅バブルは崩壊し、中国のバブル経済も破綻を始めた。延命に延命を重ねて矛盾を蓄積した全構造が、大崩壊を開始した。
 帝国主義には、世界金融大恐慌を回避する手段などない。帝国主義は、恐慌対策と称して、すべての矛盾を労働者階級に押しつけつつ、世界の資源・市場・勢力圏をめぐって激突し、絶望的に世界戦争に突き進んでいる。
 洞爺湖サミットでは、帝国主義が分裂と争闘戦を強めながら、イラク・アフガン戦争継続を宣言し、イランやパキスタンへの侵略戦争拡大が狙われ、世界戦争へ突き進んでいく。こんな強盗会議は絶対に粉砕あるのみだ!
 米帝はイラク侵略戦争の中で、帝国主義としての生命力をますます失う。だが、米帝は中東支配―世界支配のためにイラクから撤退できない。帝国主義を倒さない限りイラク侵略戦争は終わらない。しかし、イラクの労働者・労働組合が石油パイプラインをぶっ止めれば、国際帝国主義は終わりだ。
 昨年11月、動労千葉など闘う3労組の呼びかけで、国際連帯の労働者集会が闘われた。これにアメリカのILWU(国際港湾倉庫労組)や韓国の民主労総ソウル本部などの世界最強の労働組合が結集した。ILWUは、今年の5・1メーデーでアメリカ西海岸の全港湾を止め、イラク・アフガニスタンへの軍事物資を止めると宣言している。労働者の団結が戦争を止める。労働者が団結すれば世界革命がやれる。

 第1節 帝国主義の強盗会議

 今や帝国主義の生命力は尽きた。労働者階級が権力をとること、プロレタリア独裁をかちとることが問題になっている。11月労働者集会として実現されている世界革命に向けた陣形を、サミット決戦で全世界に拡大し、今年の11月集会に向かって今から闘おう。世界金融大恐慌と世界戦争に突き進む最末期帝国主義をぶっ倒せ! 世界の労働者の団結で洞爺湖サミットを粉砕し、世界革命勝利へ突き進もう!
 サミットの中心テーマに、帝国主義強盗どもは「地球温暖化対策」なるものを打ち出している。だが帝国主義に「環境問題」を語る資格などない。帝国主義は、金融独占資本の利益のために自然と人間を破壊してきた。帝国主義の延命が深刻な「環境問題」を引き起こしたのだ。最大最良の「環境対策」こそは、今すぐ帝国主義を打倒してプロレタリア世界革命をやり、労働者が主人公の社会をつくることだ。
 サミット開催国である日帝は、帝国主義の「最弱の環」として、破滅的な危機を促進させている。福田政権は、統治能力がまったくないことを日々さらけ出している。福田政権に対する労働者の怒りも爆発している。民主党には福田政権を倒す力などない。労働者階級が権力をとることが求められている。今すぐ福田政権を打倒しよう。
 日帝は、青年労働者や学生が革命に立ち上がることに恐怖し、弾圧を激化させている。だが、弾圧は労働者の団結を強化する。弾圧は、団結拡大の糧だ。弾圧に労働者は怒っている。弾圧を労働者の総決起へと転じよう!

 第2章 ストライキやって団結 

 全国学生はこの6~7月、サミット粉砕のゼネストで、資本主義を根底からひっくり返そう。帝国主義に怒りを爆発させるストライキをやろう。300万学生は、ゼネストをやって団結し、大学を学生の手に取り戻そう!
 貧困や戦争で労働者が食っていけない現実をつくり出したのは帝国主義だ。世界人口の1%にも満たない資本家どもが、世界の富の99%を独占している。貧困や戦争は、すべて資本家の利益のためだ。資本家のために労働者が死んでたまるか。こんな腐りきった社会では生きられない。帝国主義への怒りを激しく爆発させよう! それがストライキだ!

 第1節 貧困と戦争への怒り

 大学当局は、学生を分断し競争させながら、「就職のために資格を取れ」と言っている。ふざけるな。そんなものは教育ではない。大学を卒業しても2人に1人は一生フリーターだ。大学当局が振りまいているのは幻想だ。弁護士資格をとっても、就職も開業もできず、年収200万円以下の「弁護士のワーキングプア化」が進んでいるではないか。そもそも、世界金融大恐慌突入で、大学当局が前提とする資本主義社会は完全に崩壊しているのだ。
 大学当局は、大学を労働者家族から収奪する「貧困ビジネス」へ変えた。年収200万円以下の働く貧困層が1000万人に拡大しているのに、大学の授業料は上がる一方だ。今や学生の5人に1人は借金して大学に入り、7割の学生が奨学金を希望している。
 学生を食い物にしている帝国主義やそれに追随する大学などぶっつぶれて当然だ。「資本主義など倒せ。革命だ」と言い切った時に、学生が本来もっている力が解き放たれる。学生は、就職する前から競争と分断を強いられ、労働力商品としての自己を高めることを要求される労働者階級そのものだ。動労千葉は、ストライキをやって団結し、社会の主人公が労働者であることを示している。学生が競争と分断を拒否し、団結してストライキに立ち上がり、大学機能を止めたとき、帝国主義の階級支配は崩壊するのだ。
 学生がいれば大学はつくれる。学生がストライキをやって、自分たちで教育をつくろう。学生が学ぶ相手は教授ではなく、労働者階級だ。人間を解放するのが教育であり、団結することが教育だ。自分たちのもつ力と可能性を確信し、引き出すのが教育だ。ストライキをやって、労働者階級の一員としての誇りをつかもう。ストライキで団結し、人間を労働力商品として扱う資本主義をぶっ倒そう。競争や分断で破壊されてきた人間関係をストライキで取り戻そう。法大を先頭に世界の労働者とつながるストライキをやろう。

 第3章 マル学同に結集しよう

 ストライキをやりたいすべての学生は、マルクス主義学生同盟中核派に結集してともに闘おう。マル学同の団結は、一人ひとりのもっている力と可能性が無限に引き出される団結だ。
 法政大では、06年3・14大弾圧以来、のべ45人が不当逮捕され、新井君、友部君、内田君の3人が起訴され、4人が退学処分、1人が無期停学処分となりながら闘ってきた。「新井君、友部君、内田君のように闘おう」「闘いなくして弾圧なし。弾圧なくして団結なし」と言い切って闘ってきた。逮捕・起訴された仲間のように闘うことが最も人間らしい生き方であり、大学当局や国家権力が最も恐怖する闘いだ。闘うからこそ弾圧される。だが、弾圧こそ、団結拡大のチャンスだ。そう言い切れるのは、弾圧に対してともに怒り闘う仲間がいるからだ。仲間がいるから、逮捕・処分を逆に団結拡大のチャンスとして闘ってきた。
 マル学同にはともに団結し闘う仲間がいる。革命をやりたいすべての学生は、マル学同に結集して、ともに世界革命に向かって生きかつ闘おう!
 尼崎事故3カ年弾劾の4・26尼崎現地闘争に全国から総結集しよう! 4~5月入管闘争を闘い、5・15沖縄現地闘争に決起しよう! 大学キャンパスで大学当局と激しく激突しながら団結を強化・拡大し、サミット粉砕の全国大学ゼネストに突き進もう!
 労働者自己解放の闘いに敵対する塩川一派を打倒して、サミット決戦の大爆発をかちとろう!