2008年4月14日

外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会 4・20京大で

週刊『前進』06頁(2339号6面3)(2008/04/14)

外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会
 民族・国籍・国境を越えて
 4・20京大で団結しよう
 

 4月20日、「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会・第17回関西集会」が京都大学(文学部新館2階第3講義室)で午後1時から開催されます。同実行委員会の呼びかけにこたえ、全国、とりわけ全関西から総結集しよう。
 関西生コン、港合同、動労千葉の3組合が呼びかける11月労働者1万人決起と結合した階級的共同闘争が今ほど求められている時はありません。階級的労働運動を365日実践している動労千葉は、80年代以降、世界中に吹き荒れる新自由主義攻撃の切っ先としてあった国鉄分割・民営化に絶対反対で立ち向かい、首を切られながらも逆に団結を強化してきた。
 一方、韓国の労働者たちも民主化の波が巻き起こった87年、労働者大闘争で歴史的飛躍をかちとり、既成の御用労組を打ち破って95年に民主労総を創立した。韓米FTA(自由貿易協定)との闘いを始め労働者をないがしろにする戦争と民営化攻撃と対決している。
 昨年11・4労働者集会でソウル本部のチェジョンジン副本部長は、「歴史の主人公はいつもわれわれ闘う労働者だ。お前ら(政権と資本)は少しずつかじり取るが、われわれは一挙に取り戻す」と宣言、「労働者の武器は団結と連帯と闘争だ。新自由主義に対抗して闘うわれわれは一つ。闘う世界の労働者は一つだ」と国際連帯を訴えた。
 新自由主義攻撃が本格化する90年に始まった入管研究交流集会は今年、関西集会が17回、全国集会が19回を迎える。外登法(外国人登録法)と入管法(出入国管理及び難民認定法)を柱とする日本の入管体制は、徹底した治安管理と排除をもって成り立ってきた。
 日帝の侵略戦争と植民地支配の生き証人(とその子孫)である在日朝鮮人・中国人管理から始まった戦後入管体制は、80年代以降、新たに大量に入国してきたアジア人労働者問題に直面し、さらに01年9・11を契機に「テロ対策」を前面に押し立てた戦時入管体制へと転換した。そして昨年11月には、80~90年代を貫く在日を先頭とする指紋押捺(おうなつ)拒否闘争によって全廃となった指紋押捺制度を顔写真とともに復活させた。しかし、これでも足りないと焦る日帝・法務省はさらに在留カード導入をも策動している。
 何がここまで日帝を追い詰めているのか。拉致問題をテコに吹き荒れる民族差別・排外主義とは何か。それは明らかだ。帝国主義どもは労働者の階級的団結をとことん恐れているのだ。
 最末期帝国主義はまやかしの排外主義キャンペーンで差別・分断をあおることしかできない。悪しき血債主義・糾弾主義と対決し、差別・分断のくさびを引き抜こう。民族・国籍・国境を越えた労働者階級の団結をつくり出そう。それは11月労働者集会の日米韓3国連帯で動き始めている。3・16世界一斉デモで力を倍増している。一気にすべてを労働者の手に奪い返す時がやって来た!
 世界は革命情勢だ。「生きさせろ」の叫びが、「生きてやる!」の闘いになり、「この世界を動かしているのは労働者だ」との誇りと自覚となって広がり、すぐそこに革命がたぐり寄せられている。
 これこそ新たな入管闘争だ。戦争と改憲を狙う日帝が国内治安管理体制を強化しようと入管攻撃を激化させるなら、これをつかんで階級的団結で入管体制を突き破ろう。闘いは弾圧を引き出すが、その弾圧はより大きな団結を育てる。これが3・9~3・16不当逮捕でつかんだ教訓だ。
 動労千葉労働運動が日々実践しているように、職場・生産点で隣の労働者と団結し、資本を打ち倒そう。隣にいる在日・滞日外国人とスクラムを組んで闘おう。4・20京大で団結しよう!
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 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会
 打ち破ろう分断! 取り戻そう団結!民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう!

 第17回関西集会

4月20日(日) 午後1時京都大学・文学部新館2階第3講義室
主催/外登法・入管法と民族差別を 撃つ全国研究交流集会実行委員会