2008年4月14日

日誌 2008年4月2日~8日

週刊『前進』06頁(2339号4面3)(2008/04/14)

日誌 2008年4月2日~8日
 

 NATO、アフガンに長期関与/米軍司令官、「撤退中断」を提言 2008年4月2日~8日
●「靖国」5月上映へ ドキュメンタリー映画「靖国」上映中止問題で、大阪市淀川区の映画館が5月に予定どおり上映することを決めた。作品の配給協力・宣伝会社の「アルゴ・ピクチャーズ」などは、今後、上映を予定している映画館が東京都内の1館を含む全国21館に達したことを明らかにした。(2日)
●嘉手納離着陸、最多1日204回 沖縄県嘉手納町の基地渉外課は、07年度の米空軍嘉手納基地の目視調査結果を発表した。3度実施した目視調査では1日で最多204回の離着陸回数を確認した。同基地所属のF15戦闘機を中心に外来の戦闘機も加わっての激しい訓練が同基地で実施されていることが浮き彫りになった。(2日)
●タクシー殺人で米兵逮捕 神奈川県横須賀市のタクシー運転手殺害事件で、県警は米海軍横須賀基地所属のナイジェリア国籍の1等水兵を強盗殺人の疑いで逮捕した。3月19日、同市内で、タクシー車内で運転手を包丁で突き刺し、タクシー料金1万9560円を支払わなかった疑い。(3日)
●NATO、アフガンに長期関与 北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議は、焦点のひとつだったアフガニスタンの増派問題について、アフガニスタンに長期的に関与していくことなどを盛り込んだ戦略計画を採択した。フランスのサルコジ大統領は、700人規模の部隊を東部に派遣することを発表し、ポーランドなども増派を表明した。また米国がこれまで独自にポーランド、チェコへの配備を計画してきた欧州ミサイル防衛(MD)システムを、NATOの集団的防衛の枠組みと統合させていく方針を決めた。(3日)
●脱走兵情報を通知 日米両政府は、米側が脱走兵と認定した米兵について今後、すべて日本側に通知することで合意した。脱走兵認定基準は陸海空軍と海兵隊の4軍で異なるが、脱走の意思が明確な場合や約30~40日間所在が分からなくなった場合などに脱走兵と見なされる。(4日)
●基地に迫撃砲、米兵3人死亡 イラク政府施設や米大使館のある首都バグダッド中心部の米軍管理区域「グリーンゾーン」や、首都東部の米軍基地に対してロケット弾や迫撃砲による攻撃があり、米兵3人が死亡、少なくとも31人が負傷した。米軍の被害としては過去数カ月で最大規模とみられる。(6日)
●米軍司令官、撤退中断を提言 イラク駐留米軍の兵力水準について、現地最高責任者のペトレイアス司令官は、今年7月の時点でイラクからの撤退を一時停止するよう提言した。ブッシュ大統領は提言を受け入れる方向で、来年1月に発足する米国の次期政権が、少なくとも10万人以上のイラク駐留を引き継ぐことは、ほぼ確実になった。(8日)
●裁判員制度、来年5月21日施行へ 法務省は、来年から市民が刑事裁判に参加する裁判員制度の施行日を、裁判員法が成立した「5月21日」に決めた。施行日以降に起訴された重大事件が対象で、実際に裁判員裁判が開かれるのは「09年7月下旬~8月上旬」になると見られている。(8日)
●沖縄の米軍基地で自衛隊研修32回 沖縄県内の米軍基地で行われている自衛隊の研修が07年度は32回を数え、対前年度比で14回増加したことが防衛省作成の資料で分かった。在沖米軍基地で行われている自衛隊の研修の全容が明らかになったのは初めてで、自衛隊が恒常的に米軍の技術を学んでいる実態が浮き彫りとなった。研修場所は、米軍キャンプ・ハンセンや嘉手納基地など、在日米軍再編で日米共同使用の対象とされた基地が大半を占めている。(8日)