2008年4月28日

5・15沖縄闘争(5月18日県民大会)に立とう 本土と沖縄の労働者階級は一つに団結して革命やろう

週刊『前進』10頁(2341号2面2)(2008/04/28)

5・15沖縄闘争(5月18日県民大会)に立とう
 本土と沖縄の労働者階級は一つに団結して革命やろう

 すべての青年労働者のみなさん。5・15沖縄闘争(5月18日沖縄県民大会)に駆けつけよう。
 沖縄の労働者の非和解の闘いは、日帝・福田政権を徹底的に追い詰めています。沖縄の仲間と固くスクラムを組み、米軍基地全面撤去・辺野古新基地建設阻止の闘いに立ち上がろう。

 第1章 辺野古新基地建設阻止を!

 沖縄防衛局は、辺野古新基地建設に向けた環境アセスメント調査を3月17日から開始しました。日米帝国主義は、今後幾世紀にもわたって沖縄を侵略と民族抑圧のための出撃基地として固定化し、沖縄の労働者をそのもとに組み敷こうとしています。
 辺野古の青年労働者はこう訴えています。
 「『死すべきは基地であり、労働者は死んではならない』『解雇撤回・基地撤去』——沖縄が語り継いできた全軍労の闘いの教訓は、今まさに私たち青年労働者の魂を揺さぶっています。すべては労働者の団結にかかっています。仲間を蹴落として基地建設の労働に手を貸すのか、基地建設に伴う労働にストライキで闘い、この世界を労働者が獲得するのかが問われているのです」
 本土以上の低賃金と不安定雇用。「振興策」に依存する職場で強制される無権利状態。職場での資本の専制と基地の存在は、完全に一体です。

 第2章 9・29-3・23、3・16の地平

 昨年9月29日の12万人県民大会の中心には、沖高教組・沖教組や自治労が座りました。全駐労の基地労働者は16年ぶりの全国ストライキに立ち上がりました。
 95年10万人決起以降、大田県政の屈服、選挙のたびの既成政党の引き回しなどによって、沖縄闘争は辺野古での実力闘争に支えられながらも苦闘を強いられてきました。
 しかし9・29をもって、復帰闘争以来、再び労働者階級が中心に屹立(きつりつ)したのです。労働者は資本とも安保体制とも非和解です。沖縄闘争は体制内的な「超党派」の限界性をのりこえる闘いに大きく発展しようとしています。
 2月10日の少女暴行事件は、72年5・15のペテン的「返還」以降、まったく変わらない沖縄の現実と、イラク戦争によってさらに激化している基地被害を余すことなく暴露しました。日帝は、これへの怒りが日米安保体制を揺るがす闘いに発展することを恐れ、仲井真知事は「島ぐるみ闘争」への発展を妨害しました。
 しかし沖縄の労働者は9・29の地平を守り抜き、3・23県民大会をかちとりました。沖縄闘争の発展における労働組合の基軸性を鮮明に突き出し、仲井真県政を始めとする沖縄ブルジョアジーの正体を満天下に暴き出しました。
 さらに決定的なのが、沖縄の仲間たちが3月16日に那覇で全世界一斉行動in沖縄に立ち上がったことです。
 青年労働者が中軸に座って、「労働運動の力で基地を撤去しよう。労働運動の力で革命をやろう」「労働者の団結とストライキで基地を撤去し新基地建設をぶっとめよう」と、主流派として登場したのです。それは3・23県民大会と呼応しながら、沖縄階級闘争を勝利に導く路線を提起しきった闘いでした。
 沖縄の仲間は職場で闘い、地域で労働組合を立ち上げ、体制内指導部と真っ向から対決しぬいています。この闘いが体制内的なものを一切吹き飛ばすがゆえに、激しい分岐と党派闘争が始まっています。ここで非和解で激突して闘いぬくことにこそ、沖縄の労働者の勝利があります。
 今年の5・15沖縄闘争は、この闘いのさらなる発展をかけた闘いです。

 第3章 体制内指導部をぶっ飛ばせ

 世界恐慌を前に、全国の青年の職場は資本・当局によって労働監獄とされています。しかし、「資本あっての労働者」なのか。断じて否です。全軍労が掲げた「解雇撤回・基地撤去」のスローガンは、全国の青年労働者のスローガンです。
 沖縄も全国の青年労働者も、突破すべき課題は同じです。私たちが職場で「労働運動の力で革命をやろう」を貫いて実践を始めた途端、真っ先に襲いかかってくるのは体制内指導部です。そして4大産別を先頭に、あらゆる職場で処分・弾圧を恐れず対決し、勝利してきました。
 核心は、資本と絶対非和解で闘いぬくことで隣の仲間とつながり、職場に階級的な団結をつくり、闘う労働組合運動をつくり出すことです。
 私たちが沖縄闘争において奪還するのは、本土労働者と沖縄労働者との階級としての団結です。
 日帝は一貫して沖縄と本土の労働者の闘いを分断してきました。「本土と沖縄の労働者が分断を打ち破って階級としてひとつに団結した時、革命が現実になる」——このことに最も恐怖しているのが日帝です。この分断を打ち砕いた時、日米安保体制を粉砕し、階級としての解放をかちとる展望は開けます。
 体制内労組指導部はこの分断攻撃に屈服し、その先兵となってきました。連合による労働者支配をぶっ飛ばし、今こそ本土労働者と沖縄労働者のプロレタリア革命に向けた団結をかちとろう。
 私たちは3・16を労働者の解放を掲げて闘い抜きました。沖縄の仲間は「沖縄の解放とプロレタリア自己解放は一体のものだ」と宣言しました。一点の火花が燎原(りょうげん)を焼き尽くすように、そして一点の火花なくして大地は燃え上がらぬように、その意味は限りなく大きい。
 全国のみなさん! 自らが「階級の指導部」となって職場闘争を徹底的に闘い、本土と沖縄の労働者の階級的団結をつくり出そう。「労働運動の力で基地を撤去しよう。労働運動の力で革命やろう」「沖縄と本土の労働者はひとつの階級として団結して闘おう」——沖縄闘争の勝利を自ら切り開く決定的存在として、5・15沖縄闘争に登場しよう。