2008年6月 2日

「核」推進のG8会合を許すな 6・7反核燃 青森闘争へ

週刊『前進』08頁(2345号7面3)(2008/06/02)

「核」推進のG8会合を許すな
 6・7反核燃 青森闘争へ

 6月7〜8日に青森で行われる「G8エネルギーサミット」を粉砕しよう。帝国主義強盗どもは両日、7月洞爺湖サミットへの準備としてエネルギー問題を話し合う担当大臣会合を青森で開く。絶対に許せない! 6・7現地集会・デモに結集しよう。
 このエネルギー会合は、帝国主義による資源分捕り合いの主導権を争う場であり、一切の犠牲をいかに労働者階級人民に押しつけるかを「論議」する場だ。今、世界中の労働者階級人民が投機マネーによる原油高騰やバイオ燃料政策のあおりを受けて、食糧を奪われ、貧困・飢餓・死を強制され、怒りのゼネスト・暴動闘争に決起している。7月洞爺湖サミットと一連のエネルギー会合は、全世界の労働者階級人民にとって怒りの標的だ。

 第1章 独自核武装への原発・核燃推進

 決定的なことはエネルギー会合が青森で開催されることだ。日帝・福田政権は、1929年を上回る世界大恐慌の爆発と帝国主義国間の激突情勢に身構え、独自の核武装を実現するための核燃サイクルを必死に推進しようとしている。日帝にとっては、青森県六ケ所村の核燃料再処理工場の操業開始が死活問題となっているのだ。
 その青森でエネルギー会合を開き、「地球温暖化問題・エネルギー問題解決の切り札」というペテンで原発・核燃サイクル推進を押し出そうとしている。まさに“核サミット”以外の何ものでもない。
 しかし、この日帝の青森“核サミット”設定は完全に裏目に出ている。何よりも全国の反核燃を闘う労働組合・労働者人民が数千人の規模でこれを迎え撃つ。核の推進に対して怒りのデモがたたきつけられようとしている。そして、肝心の再処理工場は試運転最終段階でのガラス固化体などの技術的行きづまりを突破できず、今会合に合わせた「操業お披露目」は破産した。また「工場直下に活断層あり」と報道されて慌てふためき、無様な姿をさらしている。

 第2章 原爆と帝国主義に根源的な怒り

 8・6ヒロシマ、8・9ナガサキへの原爆投下と帝国主義に対する被爆者の根源的な怒り、それは「帝国主義と労働者階級は非和解だ!」ということだ。青森県を始め新自由主義による地方切り捨てへの怒りはすさまじい。失業、倒産、生活苦が多くの人びとの日常を襲い、自殺や「殺人事件」が連日報道されている。ある家族は全員県外就職で「また家族一緒に住むことが俺の夢だ」(青年労働者)という。原油高騰で燃料費が上がり、漁に出れば出るほど赤字で出港できない漁民。農業に希望が見出せず青年が出て行って、共同生活が維持できない「限界集落」の拡大。その上、原発・再処理工場などによる放射能汚染、健康破壊——。
 帝国主義は自らの生き残りのために、労働者階級人民に一切の犠牲を押しつけ命を奪う。戦争で殺し、核と放射能で殺し、飢えと寒さで殺し、競争と分断で団結と共同性を奪って殺す。これ以上殺されてたまるか。全世界を覆うスト、デモ、食糧暴動と怒りをひとつにするときだ!
 7月洞爺湖サミットと青森“核サミット”は、全世界の労働者階級がひとつになり、共通の敵に怒りをたたきつける場だ。「労働者階級は鉄鎖以外に失うものは何もない。獲得すべきは全世界である」。そうだ。今こそ職場で資本と非和解的に闘い、万国の労働者と団結し、全世界を(核も戦争もない社会を)獲得しよう。
 カギは動労千葉労働運動だ。「資本家の時代は終わりだ。俺たちに権力をよこせ」の精神だ。
 あたかも帝国主義強盗どもが世界を牛耳っているかのように演出するサミット。その化けの皮をはがせ! 労働者こそがこの世界の主人公であることを示そう。労働運動の力で革命をやろう。
 6・29サミット粉砕大闘争の爆発を!
 (青森・名久井明徳)