2008年6月30日

動労千葉定期委員会 今春の勝利に路線的確信 組織拡大に確かな手応え

週刊『前進』06頁(2349号3面1)(2008/06/30)

サミット決戦から11月へ
 動労千葉定期委員会 今春の勝利に路線的確信
 組織拡大に確かな手応え

 第1章 組合員の強制配転阻止した

 動労千葉は6月22日、第59回定期委員会をDC会館で開催した。各支部の委員と傍聴者が多数参加し、08年前半の大きな前進を確認するとともに、サミット粉砕闘争から11月労働者集会1万人結集へとのぼり詰める後半戦の方針を決定した。
 田中康宏委員長が冒頭あいさつに立ち、前半期の闘いを振り返りながら、「国鉄分割・民営化阻止闘争以来、いかに闘って団結を守りぬいてきたのか——この動労千葉の経験が本当に生きる情勢が来ている」と述べた。
 動労千葉は、大幅賃上げ獲得、業務外注化阻止などを掲げて3月14〜15日に春闘ストライキを打ちぬいた。そして、ライフサイクル白紙撤回闘争を全本線乗務員のストライキを構えて闘い、当局を追いつめ、津田沼支部の滝厚弘組合員の強制配転を阻止する大きな成果をかちとった。まさに「万人は一人のために、一人は万人のために」という労働組合の真骨頂を示した闘いだ。
 また2月17日には、1047名闘争の深刻な危機の中で「1047名解雇撤回!」を真っ向から掲げて初めての独自集会を開催。4月26日には、尼崎事故3カ年を期して尼崎現地闘争を闘い、JR資本との新しい闘いの局面をこじ開けた。
 動労千葉のこうした”新たな挑戦”こそ、08年前半の階級情勢を先端で切り開いてきたのだ。
 とりわけ最重要課題としてあったライフサイクル粉砕闘争について田中委員長は「敵は矛盾だらけだ。制度は実施されたが、職場の怒りを組織すればライフサイクルそのものを絶対に粉砕できるという確信、組織拡大への確かな手応えをつかんだことが最も大きな成果だ」と強調した。そして滝組合員がこの間、平成採の仲間に「動労千葉に入ったら駅に行かないですむということじゃない。本人が先頭に立って闘うということなんだ。労働組合は『保険会社』じゃないということが本当によく分かった」と語りかけていることを紹介した。ここに、今春のライフサイクル粉砕闘争の勝利が凝縮されている。

 第2章 大合理化計画を許さないぞ

 長田敏之書記長が、「情勢」「当面する取り組み」を提起した。激動する内外情勢を明らかにした上で「新自由主義攻撃になぜ動労千葉だけが闘いぬくことができたのか。それは『団結した労働者の力こそが社会を変革し歴史をつくる力だ』という、この一点に依拠して労働運動の原則を守りぬいてきたからだ」と述べた。そして「あらためてこの動労千葉の原点から再出発しよう」と新たな時代に立ち向かう構えをはっきりさせた。
 さらに、JR東日本の新中期経営計画「グループ経営ビジョン2020—挑む—」を始めとする新たな大合理化攻撃と対決する方針を提起した。そして「今年こそ11月労働者集会への1万人の結集を実現するために全力で闘おう。自らの内なる壁を破り、組織拡大に全力をあげよう。定期大会までに何としても2けたの組織拡大を」と力を込めて訴えた。
 第123●章節 “激動の時代に乗り込もう!”
 討論の中では、ライフサイクル粉砕闘争当該の滝君が演壇に立ち、「強制配転を阻止できました。ありがとうございました!」と元気良くあいさつ。大きな拍手と歓声で迎えられた。
 さらに各支部の委員から、組織拡大に向けた決意、貨物会社における賃金抑制を打破する闘い、反合・運転保安確立に向けた職場の課題などが活発に出された。
 また、動労千葉争議団の中村仁さんが特別執行委員に選出され、「国鉄分割・民営化に絶対反対を貫いて闘ってきたことは間違ってなかった。みなさんと一緒に動労千葉の闘いの一翼を担っていく」と本部専従として闘う決意を表明した。
 最後に総括答弁に立った田中委員長は「当面する最大の課題は組織拡大だ。この闘いはライフサイクル粉砕と表裏一体だ。全支部、全組合員が全力をあげてほしい。6・29サミット粉砕闘争に全力結集し、11月集会には最低でも1万人の結集をかちとり、この激動の時代に乗り込んでいこう」と締めくくった。
 挑戦を続ける動労千葉のように闘おう。自分の職場で闘いを始めよう。