2008年7月 7日

韓国・民主労総7・2ゼネスト 金属労組を軸に12万人

週刊『前進』08頁(2350号1面2)(2008/07/07)

韓国・民主労総7・2ゼネスト
 金属労組を軸に12万人
 “労働者の力で政権を倒せ”
 

 民主労総12万人が7月2日、米国産牛肉輸入阻止、イミョンバク政権退陣を掲げたゼネストに立ち上がった!
 その先頭に立ったのが金属労組(全国金属労働組合)だ。起亜自動車支部は組合員3万人がストに突入した。光州工場では午前10時半から2時間にわたり生産ラインが完全ストップ。120億ウォン(約12億円)の打撃を資本に強制した。組合員4万5000人の金属労組現代自動車支部では蔚山(ウルサン)と全州(チョンジュ)、牙山(アサン)の3工場で午後3時から昼間勤務の組合員が2時間の時限ストを闘い、夜間勤務の労働者は4日深夜2時〜4時にストに入った。またGM大宇自動車や双竜自動車では幹部ストが闘われた。
 全国化学繊維連盟は600人規模の拡大幹部ストを闘い、すでにストライキを継続している建設労組も全面ストで参加。全国240事業場、12万人がストを貫徹した。
 同日午後6時、「公安弾圧! とんでもない輸入強行! 国民主権を売り渡したイミョンバク政権審判および民主労総ゼネスト勝利決意大会」がソウル市庁前広場で開催された。民主労総は集まった5000人の総意として「ゼネストで! 街頭に出よう! "ロウソク労働者"の力で7月を荒々しく闘って必ずイミョンバク独裁政権を裁こう!」と宣言した。

 第1章 これが国際連帯

 "G8サミット粉砕"を掲げた6月29日の渋谷実力デモは即日、全世界に発信された。イミョンバク政権打倒の激闘が続く韓国でも「予想外の戦闘力を示したこの日のデモは、日本警察に対し激しい肉弾戦を辞さなかった」(ハンギョレ新聞)と報道され、インターネット・チャムセサンには動画も登場。動労千葉を軸とする日本の労働者の闘いは海を越え、民主労総ソウル本部の同志たちを激励するものとなった。
 民主労総ソウル本部のイジェヨン本部長から動労千葉にメッセージが届いた。「動労千葉の同志たちが闘っている写真を見て感動しました。こういうふうに闘わなければなりません。われわれ両国の同志たちのこの数年間の交流は、こういう闘いをするためのものだということを私は確信しています」とあり、「非妥協的な闘いをお互いに頑強に展開しよう」と熱い連帯が表明されている。これこそ11月労働者集会が育てた国際連帯だ。
 6月28日夜、ソウルでは20万人がロウソク集会に集まり、数万人が夜を徹して闘った。深夜のソウル市議会前では、鎮圧のために出動した戦闘警察が数千人のデモ隊に部隊丸ごと包囲されて袋だたきに遭った。デモ隊400人負傷、55人連行という凶暴な弾圧への怒りの爆発だった。
 民主労総は5〜6日、労働運動の力でイミョンバク政権を倒そうとソウルに10万人を結集しようとしている。労働者の国際連帯が世界を変える。今がその時だ!