2008年7月14日

日本原 迫撃砲実射阻止闘う 演習場全面使用と対決

週刊『前進』06頁(2351号4面4)(2008/07/14)

日本原 迫撃砲実射阻止闘う
 演習場全面使用と対決

 サミット粉砕6・29渋谷大デモの熱気と興奮がさめやらぬ7月2日、岡山の闘う労働者は津山の教労・自治体などの労働者とともに陸上自衛隊日本原演習場での迫撃砲実射阻止の現地闘争に立ち上がった。
 日本原演習場東着弾地は、70年4月に農民が座り込んでいるさなかにりゅう弾砲が発射されて以来、地元日本原農民と労働者人民の闘いによって使用中止に追い込まれていた場所だ。今年1月、自衛隊は38年ぶりにこの東着弾地を使った迫撃砲試射を強行。5月にも2回目の試射を強行したが、演習場全面使用を狙うこうした攻撃に対して岡山の闘う労働者は県内の広範な労働組合、団体とともに粘り強い現地阻止闘争を闘ってきた。今回は今年に入ってからの2回の試射を受けて、広島・海田の陸自第13旅団による本格的な実弾射撃演習として強行されたものだ。
 早朝から日本原現地に集まった仲間は、日本原農民の内藤秀之さんを先頭に演習場ゲートを開けさせ、演習場内奥に分け入る。基地撤去を闘う地元農民が守り抜いている場内耕作地のすぐ近くには自衛隊員が立入禁止の阻止線を敷いている。迫撃砲が続けざまに発射され、地響きのような爆発音があたりに轟(とどろ)く中、着弾地を見通せる場内耕作地から抗議・監視行動を続けた。発射の爆発音から数十秒後、着弾地の目標から大きく外れた斜面で白煙が上がり、その数秒後、着弾の爆発音が響く。内藤さんは「この場内耕作地が演習場西地区から東着弾地への実射を阻んでいる」と確信に満ちて発言した。
 最後に立ち入り禁止の阻止線の正面で抗議のシュプレヒコールを行い、この日の実射阻止闘争を終えた。結集した労働者には6・29サミット粉砕闘争を速報で伝える『前進』が手渡され、テレビ報道等で渋谷大デモの様子を知る労働者から圧倒的な注目が寄せられた。