2008年8月 4日

座談会 大阪の自治体・教育労働者はこう闘う 借金作ったのは資本家じゃないか マル青労同に入ろう

週刊『前進』10頁(2354号2面1)(2008/08/04)

労働者は死ねと叫ぶ橋下をストライキで倒そう
 団結・革命こそ労働者の回答だ
 座談会 大阪の自治体・教育労働者はこう闘う
 借金作ったのは資本家じゃないか マル青労同に入り世界変えよう


 〈出席者〉
河村智則(自治体労働者)
松木 純(自治体労働者)
坂井健司(自治体労働者)
西田沙織(自治体労働者)
佐伯直人(教育労働者)
木下由美(教育労働者)
岸本紀子(教育労働者)

 ファシスト橋下(大阪府知事)との対決は、全国自治体攻防の最先端であり、道州制導入攻撃との鋭い激突点だ。大阪府下の職場から反乱を開始した自治体労働者、教育労働者に当面する闘いの課題、勝利の展望を語ってもらった。(編集局)

 第1章 資本主義そのものが破産している 橋下と闘えない体制内労働組合

 ——橋下とはどういう人間ですか?
 松木 橋下は選挙の時から「公務員のケツを蹴ってやりますよ」なんて言って、公務員を民間労働者の敵に仕立てあげて知事になった。就任して最初にやってきたのも職員の分断でした。役所の職員比率はいま50代の人が多い。そのころは多く採用してるけど、私たちのころは就職氷河期で入るのも難しかった。だけど賃金は下がってて安い。しかも仕事は多い。橋下はそういうところを突いて、3月13日にわざと若者だけを集める朝礼を設定したんです。しかも「細かいことや、いままで上司に言えなかったことも知事に直接メールを送ってくれ。こういう制度ができたことで、あなたの上司も戦々恐々としてるんじゃないですか」なんてメールを全職員に送ってきた。
 一同 ええー、そんなメール送ってるの。
 松木 「職員が怠けてるせいで借金ができた」という大うそをつくし。そんなこともあったから、みんなの怒りがたまりにたまっていました。その中で3月13日、朝礼での女性職員の「分断攻撃は絶対に許さない」という抗議があった。6月12日の朝礼でも、年輩の職員の方が同じように抗議しました。
 ——いかに闘いますか。
 松木 橋下は「みなさんは破産会社の従業員。民間なら職員の半数や3分の2のカット、給料半減・ボーナスカット・退職金削減など当たり前」と攻撃してきている。これに対して連合系の府労連、全労連系の府労組連の両組合(注)とも「いや破産してないんだ……」と言う。これではダメなんです。破産してたら賃下げも首切りもOKなのか。ここが一番ムカつきます。
 ——「なんとかやっていける」と言うんですか? 
 河村 両組合とも「橋下は『うそも百遍言えば真実になる』と思っている。『大阪府の破産』というのは真っ赤なうそ。破産してないのに賃金を下げるのはおかしい」と。でも、そもそも「大阪府の借金なんか、現場労働者になんにも関係あらへん」という話でしょ。
 松木 みんな破産してると思ってるし。(笑)
 ——塩川一派も機関紙で「大阪府は破産してない」論を展開してます。
 河村 3月のイラク反戦集会で、民間で闘う仲間が「橋下、民間労働者をナメるんじゃねえ! 『民間だったら首切り・賃下げは当たり前』なんて言うのは絶対に許さない」と発言しました。民間であろうが自治体であろうが「破産したら労働者が路頭に迷うのは当然だ」と橋下が言っていること自体が絶対に許せない。
 松木 橋下の攻撃は、常に団結破壊としてあります。団結を強化して闘えば絶対に勝てる。なのに日本共産党は、「崇高な業務」という言葉すら使って民間労働者と自治体労動者の団結を破壊することばかり言う。
 佐伯 そもそも公務員とか民間とか、好き勝手に区別して分断するなというのが労働者階級の立場。こっちは労働力を売らないと生きていけないから売ってるだけ。倒産しかかってから本当の闘いが始まるんですよ。
 松木 公務員がたたかれてるから闘うというより、「公務員も民間もない。いまこそ労働者がひとつに団結して新しい社会を作っていこう」ということ。
 ——ある職場ビラで「橋下は最低最悪の知事だ。がまんできない。だけど、あんなやつのおかげで私たちの結束は強まった」という組合員の声が紹介されてます。いいですよね。
 河村 いま革命党として言うべきなのは「資本主義そのものが破産してるんだ」ということです。そして大阪府や資本主義が破産したって、私たち労働者階級の力で社会を動かしていける。その基礎となる団結が橋下の「おかげ」で生まれてきている。攻勢的に闘うことだと思います。
 ——6月20日の府労連7000人集会の様子はいかがでしたか?
 佐伯 完全に革命情勢の一つの表現です。執行部の「5000人動員」方針を突き破って続々と結集した。若い人も多かった。大雨が降ってたけど解散地では「よし、これからだ!」と、みんなすごいいい顔をしてるんですよ。
 岸本 世界の労働者の闘いがどんどんニュースで入ってきてます。6・20集会では、そういうものも労働者を後押ししてると感じましたね。
 河村 参加してない人も職場で「あんなデモ、初めて見た」とみんな言ってました。これは府の職員、教育労働者の中だけで起こった決起じゃない。世界で始まっている闘いとひとつです。階級的立場に立って闘っていたら、そこのつながりがわかる。だから絶望じゃなくて展望がつかめる。

(注)府労連=大阪府労働組合連合会(連合系。自治労府職、大阪教組、府従業員組合、府水道労働組合で構成。約1万8千人)。府労組連=大阪府関連労働組合連合会(全労連系。府職労、大教組で構成。約2万1千人)

 第1節 多忙化でとにかく仕事が終わらない

 ——学校職場の状況はどうなっていますか。
 佐伯 例外なく全員が橋下の攻撃に怒ってます。僕らの職場はいまものすごい多忙化で、とにかく仕事が終わらない。必ずしもいいことじゃないけど、非常勤講師の方に入ってもらって何とかやりくりしてるのが現実です。橋下はその非常勤の人たちを「予算がないから切る」と言ってきた。非常勤の人は学期ごとの雇用です。橋下は「そこを削減するのは当然でしょ」と予算案を出してきた。絶対に許せないですよ。
 木下 橋下は「予算が決まる7月以降の雇用は保障できない」と言ってきた。校長が講師の人たちに「それでいいです」という念書を書かせている学校まであります。
 ——非常勤の方は、どれぐらいの割合ですか?
 岸本 ほぼ2割ぐらいじゃないかな。「この授業をする人」「この仕事をする人」という形で、すき間を埋めるように非常勤の人が増えてきている。すごく複雑な雇用形態。そこを橋下は攻撃してきている。
 ——その人たちがもし首になったら現場はどうなるんですか?
 佐伯 それはもう成り立たないよね。職場では冗談で「どうするつもりやろ……」という話にはなってるけど。
 松木 もう“やらない”ということですよ。現場を回すことを前提にした話じゃなく、「回さない」という前提で話したほうが面白い。
 河村 本当ににっちもさっちもいかなくなる前に「そうなったらストだ」とガンガン討論をしていく必要がある。
 西田 教育労働者や医療労働者にとって、職員削減の中での残業や多忙化はすごい深刻な悩みだなと思います。人間相手の仕事だから手抜きもできないし、まじめにやろうと思ったらどうしても業務がすごく増えてしまう。そういう中で、マル青労同の医療の仲間がこの間、「労働基準法も守れないような経営なら、そんなものつぶれてしまえ!」と言い切って闘い始めている。私はこの闘いにすごく学ぶところがあります。「経営に労働基準法を守らせる」のが目的じゃない。「そんな経営だったらつぶれてしまえ」と。橋下が「大阪府は破産会社」と言うなら、そんなもんつぶれてしまえという立場に立つことです。

 第2章 業務拒否闘争、ストライキへ! “ストで労働者は労働者になる”

 ——職場ビラで「業務拒否闘争」や「有休の一斉取得による事実上のストライキ」が呼びかけられています。
 河村 橋下の攻撃は、国鉄分割・民営化攻撃と本当に同じ。大阪府解体−道州制導入は、分割・民営化そのものです。動労千葉が退路を断って決起したような闘いが問われている。業務をみんなが回している限り、攻撃はどんどん進められていくわけだから業務を止めて反撃に立とう、と。
 木下 うちの職場では今年4月のスタート段階で、理科の教師がどうしても必要なのに誰も来なかったんです。授業はもう始まる。校長を「どないするねん!」って追及しても、校長は「現場の先生でなんとかしてほしい」なんて言ってくる。その時、職員会議で「こんな無責任な話はない!」とみんな怒りまくったんです。「私らは穴埋めは絶対にしない。理科の免許持っているやつなんかいくらでもおる。管理職でも市教委でも連れてこい!」とね。そしたら2〜3日で来たんです。「決まりました……」って。私らが「絶対に認めない!」「これ以上、仕事できるか!」と必死に突きつけた時、動く。ストライキもこういう闘いの延長にある気がします。
 松木 一人じゃなく、みんなが言ったからですね。
 ——「府民を殺すような労働、断固拒否!」というビラも出ています。体制内労組には絶対に言えないことですね。
 松木 もうみんなブチ切れかけてるんです。「やってられるか!」と。これまで日本共産党や政府・当局に「公務員は公僕であって、住民のために働いている崇高な存在だ」と教育されてきた。私もそう思ってきた面もあります。いまも、そう思っている人もいる。だけどもう「特殊な労働者」なんてメッキがはがれ落ち、思いが決壊しだしている。橋下ごときに「タバコ吸うな」「私語するな」なんていわれて「ふざけんなよ!!」と。私は最近、「時間中に、これだけの仕事をこなさないといけない」じゃなくて「こんな仕事を回さなくてもいい」「橋下行革を着々と進めるような業務、むしろやらないほうがいい」ということばかり考えて机に座ってます。重要なのは、マル青労同や革共同のメンバーが「こんな業務、回さんでいい」と言わないかぎり誰も言い出せないということです。最初はそんなことを言うのは私一人でしたが、最近は一緒に言ってくれる人も出てきた。私たちがどういう立場で登場できるかです。
 河村 この3〜4月は、橋下行革のもとで予算をカットする仕事が山のようにあってすごい残業になりました。その時に「こんな残業やらなくていい。さっさと帰ろう」と言うのはいい。だけど、例えば友人のAさんは子ども相手の職場で、すごい残業をしてる。そういう職場で「残業なんかもうやめよう」と言うのは簡単じゃない。「これは大事な仕事だ」と誇りをもってやっている人もいっぱいいる。誇りを持っているからこそ橋下の攻撃に怒りをもって反撃しよう、ということだと思う。「その誇りある仕事を、職員が削られても残業して必死でこなすのか。それは違うんじゃないか」と。
 ——「資本主義のもとでは生きていけない」と革命の問題をガンと据えるということですね。
 松木 要するに「いい仕事」「悪い仕事」じゃなくて「もう、やってられへん!」というみんなの怒りがポイントだと思うんです。
 岸本 いま教育現場では「うつ」などの病気が3倍ぐらいになってると新聞に出てました。現実にはもっと多いと思う。「違う病名にしといて下さい」とかやってるから。まじめで、手抜きできない人ほど病気になってる。
 河村 橋下は「大阪府解体」と言っている。だったら「労働者の側から大阪府なんか解体してやる」ということをストレートに出す。資本主義が完全に破産してるんだ、とはっきり言っていく。しかも破産したのは、「みんなの共同体としての自治体」じゃなくて、資本家による階級支配が全部破産したということなんですから。
 ——教労の同志でストライキを経験された方もおられますね。
 岸本 私も最初は、なんのためにストライキやるのかわからなかった。でも、ストで当局と闘っていく中で、生徒や保護者を見る目も変わってくる。それまでは「こんな仕事やめたい、やめたい」と思ってました。だけどストの経験をとおして「保護者も自分と同じ労働者階級だ」「生徒は労働者階級の子どもなんだ」とわかってくると別のやりがいが出てくる。この仕事を続けていこう、面白いなと思えた。ストというのは労働者を労働者にしていくものです。「誰が頭がいい」とか「授業がうまい」は関係ない。“職場からこぼれ落ちる人がないように、みんなで一緒にやっていこう”という絆(きずな)をつくってしまう力をストは持っている。私はその典型ですけど。
 青年一同 へえー、ストやりたいなあ!

 第3章 職場の怒りを解き放とう 労働者には橋下を倒す力がある

 ——『前進』読者や職場の仲間に「マル青労同に入って一緒に闘おう」という呼びかけを。
 松木 いま、日本全国で最先頭で闘っている人は、必ずマル青労同に入っています。だから「入ってもらって間違いない」と。(笑)
 西田 この情勢の中で「労働基準法を守らせることが目的じゃない。経営がつぶれてもいいんだ」と本気で言いきれるのはマル青労同しかない。
 松木 その上で、マル青労同のよさは、全員の力で各職場の闘いをつくっていけるところ。一人ひとりは別に英雄でもない。まわりに同志がいてくれるから、私自身も胃が痛くなっても橋下や府職労幹部と闘える。法大での学生の決起も、自分にとっては大きいです。ずっとイラク反戦の闘いを一緒にやってきた学生たちが法大で闘って起訴されています。東京拘置所と大阪で離れているけど一緒に闘っているという思いがあります。闘うときにはみんな、そういう仲間・組織が必要だと思う。闘いたい人は絶対にマル青労同に入らないと負ける。入ったら絶対に負けることはない。
 西田 私も、いま職場で本当に厳しい闘いに入っています。その中で自分自身、マル青労同の仲間を切実に必要としている。一人では、いいところまでいってもやりきれない。退路を断って、自分が“絶対に勝ちたい”という立場に立ち切ったとき、先日一人の仲間がマル青労同に入ってくれました。それも私一人の努力じゃなく、組織全体が執念をもってやってくれたことでかちとれた。
 ——河村君は「橋下との対決の中で体制内労組に我慢できなくなった」と言ってました。
 河村 橋下の登場で職場の団結が強まってきている面もあるけど、逆に、団結が揺さぶられている面もある。橋下にチクリのメールを出している人もいる。組合脱退者も出てきている。そういうのが本当に悔しい。みんな「橋下は絶対におかしい」と思っているのに、体制内労組の中で展望を見失ってあきらめてしまう。これを絶対になんとかしたい。「本当に団結できる闘いってなんなのかな」とすごく考えてきました。それは「絶対反対」の闘い以外にない。このことが実感としてわかってきた。もちろん賃金カットや解雇は、すごいでかい問題です。だけど、みんなの怒りは自分の目先の給料がどうこうじゃない。橋下が絶対に許せないんです。7月=2k=23=wa=日に可決された予算案で、人件費削減率がわずか0・5%圧縮された。お話にもならない。しかもその回復分を退職者がとるのか、若年層がとるのか、非常勤職員の解雇を半分にするのか……という条件闘争にしてしまったら団結できるわけがない。「解雇や賃金カットは一ミリも認められない」「橋下は打倒しかない」という立場があって初めて全体が団結できる。組合本部に依拠するのではなく、「府の財政がどうなろうと私らにも生活があるんや。知るか!」という現場のストレートな怒りに徹底的に依拠して闘う。橋下との闘いは新自由主義、帝国主義との闘いです。ここでつくった団結をもっともっと拡大し、労働者の社会をつくろうというのがこれからの闘いです。それができるのは自分がマルクス主義の党にいるからです。
 松木 若い人は、たとえ所属はしていてもいまの既成の労組からはもう離れています。体制内の組合だからです。だけど私たち青年が生きていくためには労働運動は絶対に必要です。そこは間違いない。だからマル青労同に結集して一緒に組合を下からつくり変え、本物の階級的団結をつくっていく闘いを始めようと心から呼びかけたい。

  第1節 労働者と共に怒り感動する組合こそ

 松木 必要性だけじゃなく「楽しい」ということもぜひ伝えたいですね。
 河村 怒りを抑え込まず、ストレートに敵に向かって言うのは楽しい。
 松木 自治体労働者のみんなは、自信と誇りを取り戻すことが必要です。私たちは労働者でしかないし、労働者でいい。業務命令に怒り、「なんでこんな仕事をせなあかんねん=cd=b930」と怒る労働者です。その怒りを絶対的に肯定し、それをみんなの中に広げていく組合はいまありません。逆に組合員の怒りを抑圧してくるのが府労連であり府労組連です。そして、本部が業務命令みたいに降ろしてくる「正しい」方針に従えばいい、と。そうじゃない。みんなの感じてるその怒りこそが大阪府を変えるし、橋下を倒す力なんです。だけど一人で怒ってても、それは暴発するしかない。自殺するか他殺するかしかなくなる。だからみんな、マル青労同に入ろう。
 河村 やはりマルクス主義かどうかは決定的なんです。団結したら現場の一人ひとりの労働者にはすごい力がある。「公務員」ということだけじゃなく労働者として国境を越えてつながれる力がある。すごいことだし、楽しいことですよね。それがマルクス主義。
 松木 この前、うちの組合幹部に「楽しく活動しないと誰も組合には入りませんよね」と質問してやったら「楽しいだけじゃ無責任だ」って言うんですよ。「橋下を打倒できると思ったら楽しくないですか?」って聞いたら「いやあ……正直しんどいね」と(爆笑)。うちの組合役員は「職場でこんな反乱が起こってますよ」「みんな怒ってこんなこと言ってましたよ」って言っても、全然感動がない。自分が腹立ってることに「そうや、そうや!」と一緒に怒ってくれる組合、一緒に感動してくれる組合がいいじゃないですか。
 坂井 大阪市職労の本部は、団結や組合員の怒りを完全に否定してます。査定昇給をめぐる議論でも、本部執行部は当局と一緒になって「査定昇給は必要だ」と組合員を分断している。「みんな怒ってる。そんなおかしな議論してないで、怒りを組織してはね返せばいいじゃないですか」と文句を言うと「怒りが怖い」と言うんですよ。
 一同 「怖い」?
 松木 日本共産党も似たようなことを言います。あいつらには「労働組合活動というのは整然とやるものだ」という考え方がある。怒りなんて統制を乱す要因になるだけで、組合を強くする要素にはならないと思っている。
 佐伯 6月20日の徹夜団交は、どんな状況だったの?
 河村 めちゃくちゃストレスたまりましたよ。組合員にはすごい怒りがあるから、一度「ふざけんな=cd=b930」って一斉に橋下を罵倒(ばとう)したんです。そしたら本部の役員が「我慢しろ」と。団交の場にテレビカメラも入ってるじゃないですか。それに震え上がってるんです。“マスコミをとおして発信されてしまうと敵をつくってしまう。府民の反感を買ってしまう”と思っている。民間の労働者を、同じ労働者として団結していける仲間だと思ってない。その結果、参加者はひたすら我慢して、府労連の新居委員長がひたすら7時間しゃべり続けた。組合の会議でも、僕が「ストライキやるべきだ」と発言したら「冷静な判断、情勢分析が必要だ。府民の意識はどうか、世論はどうか……」って言うわけです。「怒りにまかせてストやるのは間違いだ」と。戦術としてはストという手段は認めるけど「それは今じゃない」と逃げる。
 松木 府職労の幹部なんか「ここでストライキやったら賃下げを撤回させられるという時にやる」って言うんですよ(笑)。そんな時なんか、あるわけないじゃないですか。
 坂井 団交といっても国会でのやりとりみたいで取引そのものですよね。現場に怒りがあふれてることがわかっているからこそ、組合幹部は現場と切り離してやろうとする。団結の拡大を心底恐れている。じゃあ団結を組織するのは難しいのかというと、そうじゃない。体制内労組が抑えつけているから難しいだけです。現場に怒りはあるし、一人でも「やっぱり闘おう。おかしい」と言えば、そこから始まる。それが力関係を変えていく。こういう労働運動をマル青労同はやる。
 佐伯 これから、さらにむちゃくちゃな攻撃が出てきますね。
 松木 それどころか橋下は大阪府を解体して道州制を導入するとはっきり言っている。「やるんやったら、こっちもやったろやんか!」ということですよ。
 木下 チャンスなんよね。
 佐伯 「日の丸・君が代」をめぐっても橋下は分断を仕掛けてくる。今年、大阪府下は初めて門真市で「日の丸・君が代」の職務命令が出ました。来年の3〜4月は橋下のもと、おそらく大阪府下で一斉に職務命令が出ます。大阪決戦です。
 一同 がんばりましょう。