2008年8月 4日

反戦反核東京集会 反核国際連帯の8・6〜8・9へ

週刊『前進』10頁(2354号5面3)(2008/08/04)

反戦反核東京集会 職場から核戦争阻止を
 反核国際連帯の8・6〜8・9へ

 7月27日、東京・杉並産業商工会館において、8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会主催の「核戦争を職場からの決起で阻止しよう! 7・27反戦反核東京集会」が行われ、110人が参加した。
 司会は杉並区議会議員の北島邦彦さん。冒頭、主催者代表のスタンダード・ヴァキューム石油自主労組委員長・入江史郎さんが、「核のない帝国主義支配はない。核政策の阻止とは、労働者を食わすこともできなくなった帝国主義を倒すことだ」と宣言した。
 集会のメーンは反核パネル・ディスカッションだ。核問題研究情報センター代表の吉田義久さんによるコーディネートで、第五福竜丸元乗組員の大石又七さん、反戦被爆者の会・下田禮子さん、三浦半島教組の佐藤江都子さんがパネラーとして発言した。大石さんは、自らが被爆被災者となった1954年のビキニ事件(アメリカ帝国主義の海上水爆実験)が、日米政府の核政策に利用された事実を弾劾し、「9条を廃棄する改憲と戦争準備を絶対に阻止する運動を」と訴えた。
 下田さんは15歳の時、8・6広島で被爆した経験をもとに、戦前の天皇制教育の恐さを指摘。現在、多くの教育労働者が職場で「日の丸・君が代」に反対し不起立を闘っていることをたたえ、「労働者が連帯することが大事だ」と訴えた。
 これを受けて佐藤さんは職場での不起立闘争を報告、「体制内運動が愛国心教育を率先して行う寸前にあるが、希望は仲間の労働者だと手応えを感じる。人事評価制度による分断を打ち破って闘う」と決意を述べた。
 吉田さんは「核超大国アメリカが貧困大国になった。核兵器は実戦で使われる寸前に来ている。核をなくすとは、労働者が団結して革命にむかうことだ」とまとめた。
 特別報告で動労千葉特別執行委員の後藤俊哉さん、全金本山労組副委員長の長谷武志さんが発言。「職場でライフサイクル攻撃を阻止した闘いとサミット粉砕の渋谷デモは一つの闘いだった。いま本当に反戦運動をやっている労組は動労千葉とその仲間たちだけだ。職場で実力で闘う者こそが反戦闘争の先頭に立てる」(後藤)、「反戦と反核・反原発は一体だ。労働運動としてどう対応するか。30年間の門前闘争を貫いて勝利した労働者の誇りと生きざまこそが、その答えだ」(長谷)と語った。
 とめよう戦争への道!百万人署名運動神奈川連絡会の篠田常木さんが核空母横須賀母港化阻止の闘いを報告し、「自分の職場で本気で反戦・反核闘争を闘うことが大事だ」と訴えた。相模原反核市民の会の西村眞さんは、6月の青森核サミット反対闘争について、「2000人を超えた闘争でサミットのサの字もない既成平和運動の中で、私たちだけが日本の核武装攻撃の実態を暴いて闘った」と報告した。
 法政大弾圧をはね返して闘う学生が「獄中20人の仲間と連帯し、8・6広島デモで6・29渋谷を再現する」と決意表明。最後に統一実行委の三角忠代表が「G8核サミット粉砕闘争、横須賀核空母配備阻止の7・19闘争に続き、8・6広島〜8・9長崎で日本労働者階級の中から反核国際連帯をつくりだそう」と締めくくった。