2008年8月18日

東西革共同集会 11月1万人決起へ戦闘態勢 福田打倒・賃上げゼネストへ

週刊『前進』06頁(2355号1面1)(2008/08/18)

東西革共同集会 11月1万人決起へ戦闘態勢
 福田打倒・賃上げゼネストへ

 8・3東西革共同集会の成功と夏季特別号の路線・方針提起をもって、革共同は11月1万人総決起に向けた戦闘態勢を打ち固めた。8・6広島--8・9長崎反戦反核闘争と8・15闘争の階級的高揚は、完全に11月総決起への戦闘的なスタートとなった。この間にも、世界金融大恐慌の本格化のもとで、インフレの爆発と景気後退・不況化や、米欧帝とロシアが激突する世界戦争の新たな火点としてのグルジア情勢の緊迫など、世界はまさに激動に次ぐ激動だ。革命的情勢はいよいよ成熟している。福田改造内閣は大恐慌とマイナス成長突入に直撃されてグラグラであり、労働者への階級戦争と外への侵略戦争を絶望的に強めてきている。プロレタリア世界革命の旗を高く掲げ、階級的労働運動の爆発的発展をかちとろう。福田政権打倒、一律大幅賃上げと「生きさせろ!」のゼネスト実現へ、11月1万人大結集へ、今こそ真一文字に突き進もう。 

 第1章 革命の路線が鮮明に 東京 08年前半の大勝利に沸く

 東京集会の会場・赤羽会館には920人が集まった。職場・キャンパスでの激闘をやり抜いた若き革命的共産主義者の闘いが全党をとらえ、11月労働者集会1万人決起へ、階級的労働運動路線の爆発的な前進が始まったことを、全参加者が感動的に実感する集会となった。

 第1節 蜂起とプロ独指導する路線

 革共同政治局を代表して木崎冴子同志が基調報告を行った。
 木崎同志は、まず5・28〜29法大決戦から6・29渋谷デモに上りつめた08年前半を振り返り、①職場生産点で、資本および体制内労働運動と絶対非和解で闘いぬいた階級的労働運動路線の勝利であること、②分割・民営化攻撃を唯一打ち破った動労千葉労働運動が、革命に向かうすべての困難を突破し、蜂起とプロレタリア独裁を目的意識的に指導できる路線を形成してきたこと、③2000万青年労働者が革命の主体であることをとらえ、マル青労同がその全体を獲得する地平を切り開いていること、④警視庁公安部に大打撃を与えた5・29戦闘を闘いとったマル学同が、新自由主義を打ち破る革命的学生運動の再興を成し遂げつつあること、⑤階級的団結論こそ生きたマルクス主義、共産主義の今日的実現であること、⑥三里塚闘争、沖縄闘争などが階級的労働運動路線の下に統一して闘い勝利する地平が前進し、三里塚ではプロレタリア革命に向かう労農同盟が始まっていること、⑦弁護士戦線が国家機構の内側から革命的な前進を成し遂げていること、などを生き生きと確認した。
 そして「世界革命の時代が到来した」ことを一点の曇りもなく明らかにし「マル青労同・マル学同1千人建設が一切の成否を決する。レーニンが革命への直線コースで『帝国主義論』『国家と革命』での命がけの飛躍を必要としたテーマそのものに立ち向かおう。そして5・27臨大闘争弾圧裁判と国鉄1047名闘争をめぐる体制内派との路線的大激突に勝ち抜く第2次国鉄決戦が、11月1万人結集を実現する分水嶺だ」と提起。最後に来春闘の大幅賃上げ闘争を含め、「福田政権打倒を射程に入れたゼネスト宣言集会として11月集会をかちとろう」と訴え、満場の拍手がこれに応えた。
 続いて革共同の特別アピールで大原武史同志が登壇した。大原同志は「11月1万人結集の展望をつかんでいるか?」と問いかけ、米ILWUの5・1ストや民主労総ソウル本部・起亜自動車のストを決断した指導者たちの火を吐くような決断を紹介し、「自分の職場で火柱を上げる決断を」と鮮烈に提起。「わが革共同には、すべての世代において最も戦闘的で革命的な同志たちがいる。われわれこそが2000万青年労働者と結びつく時だ。不抜の団結で、11月へ徹底的にラジカルに闘おう」と気迫に満ちたアピールを行った。

 第2章 反対同盟が労農同盟訴え

 集会冒頭、「労働者と農民は手を組み闘おう」と、動労千葉ジェット燃料輸送阻止の労農連帯の歴史をたたえる三里塚芝山連合空港反対同盟のメッセージが紹介された(別掲)。続いて連帯のあいさつで、部落解放戦線から西村豊行さんが登壇し、戦前の水平社が侵略戦争に屈服した歴史と同じ道をたどり始めた解同全国連本部との決別を宣言、「階級的労働運動と7月テーゼの立場から帝国主義を打倒する部落解放闘争の路線を進みたい」と決意を語った。
 沖縄民権の会の座覇光子さんは「沖縄闘争は本土・沖縄を貫く労働者の問題だと気づいた。沖縄から革命が起きる」と元気な声で語った。さらに法大弾圧弁護団の藤田正人さんが登壇し、法大弾圧との渾身(こんしん)の闘いを報告、「攻めの改憲阻止闘争を」と訴えた。そしてマル学同中核派・法大支部の同志は、法大弾圧を突きぬけて、新しい学生同志が結集していることを報告、「革共同の歴史は法大闘争の歴史。東京拘置所は若き革命家で一杯だ。3全総の原点で革命党を自ら組織する気概で闘う。マル学同1千人建設をやり遂げて11月へ進もう」と熱烈に呼びかけた。
 革共同救対部の同志は、法大決戦でわが同志たち全員が1人残らず完全黙秘・非転向で勝利してきたことを報告。「獄中34年目に突入した星野文昭同志の再審特別抗告棄却は絶対に許せない!」と訴えた。(星野同志のメッセージは前号に掲載)。

 第1節 産別労働者が渾身の決意で

 各産別からの決意表明が行われた。革共同国鉄委員会の同志は、鉄建公団訴訟の裁判長「和解案」に対して、国労委員長の高橋が「感謝の意」を表明したことについて、「1047名闘争と動労千葉への解体攻撃であり絶対に許せない」と弾劾。11月1万人決起へ「職場で階級的労働運動路線を実践し、体制内との徹底的な分岐を作る一点で勝負を」と訴えた。
 全逓委員会の同志は「体制内との苦闘の連続だったが、もう職場で『前進』を読んでも浮かない。民営郵政打倒に踏み切る。これは革命のスローガン。民営郵政が倒れる時は国家がつぶれる時だ」と戦闘的な決意を述べた。
 教育労働者委員会の同志は、党の団結が根津さんの解雇を阻止した力の源泉だと提起、「11月1万人決起へ、職場実力闘争と団結の武器を今こそ使い切る時だ」と決意を語った。自治体労働者委員会の同志は「職場の執行委員でもある20〜30歳代の私たちが革命を言い切る。これは私自身の決意だ」と語った。
 医療福祉労働者委員会の同志は、動労千葉労働運動を職場でつらぬくために、「資本・御用組合と非和解にケンカする。経営はつぶれていいと言い切る。弾圧こそ大チャンス。職場闘争で革命家を生まないなんてあり得ない。人生をかけたオルグを」と、明快な職場闘争方針を提起した。
 合同・一般労組委員会の同志は、塩川一派が国鉄の4者・4団体路線を賛美するに至ったことを弾劾、「4大産別の闘いと切り離された合同労組運動はあり得ない」との明確な立場を訴えた。
 集会は最後に、マル青労同書記局の同志とマル学同中核派から織田陽介全学連委員長が決意表明。マル青労同の同志は「われわれは『労働運動で革命を』の核心をつかみ取った。職場で『決定的な1人』になろう」と訴えた。織田委員長は「11月1万人決起へ、いまこそ福田政権打倒へ腹の底からの怒りを爆発させる時だ。マル青労同、マル学同1千人建設の核心は自分の職場、自分の大学が革命情勢だと言い切ることだ」と提起、「11月へ革命情勢を一気に引き寄せよう」と呼びかけた。