2008年8月18日

8・6広島 福田直撃の500人デモ 祈念式典に肉薄

週刊『前進』06頁(2355号2面2)(2008/08/18)

8・6広島 福田直撃の500人デモ
 祈念式典に肉薄し激しく弾劾

 「福田の祈念式典参加許さないぞ」----原爆投下時刻の6日8時15分、元安川沿い道路から500人の激しいシュプレヒコールが式典会場に響きわたった。この怒りが昨年は安倍を痛撃し、首相の座から引きずり下ろした。今度は福田を打倒するぞ。その決意がデモ参加者全員の怒りの声となり、福田に向けてたたきつけられた。
 8・6広島--8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委が主催する「福田打倒!祈念式典糾弾!」のデモは500人の大結集で闘われた。
 東千田公園で集会が行われた。統一実行委の三角忠さんが「福田徹底弾劾、福田を広島で打倒するデモを貫徹しよう。ここを労働者階級の反転攻勢の一大水路として闘おう」と提起。
 反戦被爆者の会の大槻泰生さんが「闘うのは被爆者と労働者。みなさんとともに先頭で闘う」と気迫あふれる発言。全国被爆者青年同盟は「核武装しようとするなら職場の労働者が阻止する。今日は福田来広弾劾のデモを闘おう」と怒りを前面に出し決意を表明した。
 全学連の織田陽介委員長は「獄中の星野文昭同志、学生の20人の同志も含めて、われわれの怒りは21倍だ」と決意表明。
 地元・広島の労働者を代表して、労組交流センターに結集する青年の郵政労働者が決意表明を行った。
 デモの出発だ。「福田改造内閣打倒」のシュプレヒコール。デモ隊の熱気が8月6日早朝のヒロシマの街を一気に闘いの雰囲気にしていった。
 中国電力の前で座り込む労働者とエールを交換した。1人の労働者が「毎年この時期になるといっそう怒りが増す。原子力発電と核武装はつながっている」と中国電力を徹底的に糾弾する。
 いよいよ平和大通り。市民の数もぐっと増えてくる。多くの人がビラを受け取り、デモ隊を写真撮影している若者も。
 韓国から来た労働者が歩み寄り、「民主労総は知っている。こういうデモはいい」と語る。デモをじっと見ていた40代の夫婦が「今の世の中は根本から変えないとダメですね」と感想を語る。「迫力ありますね」という声が何人もの市民から寄せられた。迫力あるデモが人民を獲得する時代が来た。それを実感させる闘いだった。