2008年8月18日

7・24法大弾圧 3学生の起訴に反撃を 1学生は“未遂”で起訴の暴挙

週刊『前進』06頁(2355号6面3)(2008/08/18)

7・24法大弾圧 3学生の起訴に反撃を
 1学生は“未遂”で起訴の暴挙

 東京地検は8月14日、建造物侵入罪でデッチあげ逮捕した内田晶理君、鈴木研也君、市川知寛君の3人を起訴した。7月24日の不当逮捕以来、22日間も警察署の留置場に勾留し、卑劣な転向強要を繰り返したうえに強行された権力犯罪に、煮えたぎる怒りを抑えることができない! 絶対に許さない!
 法政大学当局は7月3日、文化連盟の学生に呼び出しをかけ、不当処分を策動していた。起訴された3人は、これに反対する法大生とともにキャンパスで「処分阻止・新自由主義大学打倒・サミット粉砕」を訴え、ビラをまいた。警視庁公安部はこの日の行動について逮捕令状を請求し、7月24日の「法大弾圧ぶっとばせ!7・24全国集会」会場近くの中野駅前で3人を逮捕・拉致したのだ。7・24集会から、法大闘争が300万全国学生--3万法大生、そして2千万青年労働者の怒りと結びつこうとしたことへの大反動だ。
 8月4日に行われた勾留理由開示公判で裁判官は、「1人はキャンパスに入ろうとしたが入れなかったので建造物侵入の未遂だ」と言った。しかし「建造物侵入を共謀」したから同罪だと言うのだ。学生が大学の門前に立っただけで逮捕し起訴できるとでも言うのか。さらに検察官は取り調べの場で「法大では防犯カメラで写しているから何度だって逮捕できるし、半年、1年だって閉じ込めておけるんだ」などと言い放った。警察、検察、裁判所と法大当局が手を組めば、いつでも、どこでも、誰でも、ほしいまま監獄に長期投獄できるとでも言うのか。こんな起訴は断じて認めない。
 今回の起訴は、国家権力が総力をあげて強行した政治弾圧だ。資本家階級によって使い捨てにされることを拒否し、自らの未来と団結を奪い返す闘いを開始した青年労働者と一体となって、法大闘争がものすごい牽引(けんいん)力を発揮して前進していることに心底恐怖しているのだ。
 法大当局は、闘う学生を監視し、監獄に送り込むための暴力装置へと転落した。5月29日の戦闘的なキャンパスデモは、団結した学生の力で大学を解放した闘いだった。法大当局は国家権力を引き込んで学生を大量逮捕させたが、それでも学生の怒りを抑え込むことができず、せっせと監視カメラの映像を差し出し、むきだしの国家暴力のみによって大学支配を維持しようとしている。しかも、売り渡した学生を学外で逮捕させ、一方で「大学は自由で、なんでもできる」と公言しているのが増田総長だ。こんな卑劣な弾圧責任者を断じて許さない。
 学生と労働者階級は、こんな薄汚い結託体制と弾圧に黙ってはいない。弾圧の拡大でしか生き延びられない法大当局など必ず打倒し、大学を学生の手に取り戻す。白熱的な職場闘争と大学闘争を闘い、団結の力で国家権力を打倒する。仲間を今すぐ返せ! 11月集会に1万人の怒りの決起をかちとり、すべての獄中同志を奪還しよう!