2008年9月 8日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2358号6面1)(2008/09/08)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 「君が代」不起立闘争の討論集会で激論 大阪・教育労働者 徳永洋子

 8月30日、大阪で「君が代」不起立8・30討論集会が行われた。「あきらめない−続・君が代不起立」(試写版)上映に続いて、根津公子さんが「子どもをお国に差し出しません」と題して講演を行った。ビデオと講演をとおして、根津さんがクビをかけて「日の丸・君が代」強制に立ち向かい不起立を貫く思い、都教委に対する激しい怒りと闘いの姿が迫ってきた。
 橋下知事の登場で、大阪における階級攻防は一変している。今年の入学式では、大阪府下初めての職務命令が門真市で出された。来春2〜3月の不起立闘争は、職務命令−処分攻撃の中での闘いとなる。この中で、教育労働者が「日の丸・君が代」強制とどう闘うのか、根津さんのように闘うのかどうかをめぐって、激しい議論となった。
 門真市のある教育労働者が、「入学式当日、校長は新1年生の教員を校長室に呼び、『国歌斉唱時には起立するように』という職務命令を一人ひとりに渡していきました。ところが、私には『式場に席がないから』という理由で、職務命令は渡しませんでした」「私だけが、学年の席から離れた所で、国歌斉唱の時に座るということになりました」と発言した。この発言は、この日、彼らがまいたビラの内容と同じだった。参加していた塩川派は一斉に拍手を送った。
 これに対して、教育労働者が次々と立って怒りを込めて弾劾した。「そんなあり方はおかしい! 分断攻撃に手を貸している」「職務命令を自分だけ回避せず、職場の仲間と団結して立ち向かうかどうかだ」「たとえ処分を受けても不起立を貫くことが問われていた」と。そして、「自分たちは、処分攻撃をチャンスとして、職場の仲間に一緒に不起立しようと呼びかけ、不起立を拡大する。第二、第三の根津となって、不起立を貫く」と宣言した。
 この激論をとおして、私たちの闘い方と、塩川派との違いが鮮明になった。橋下との激突、来春不起立闘争を、11月労働者集会1万人結集、動労千葉が呼びかける「生きさせろ!」ゼネストと一体のものとして闘い、そこに向かって、職場の仲間を組織するぞと、決意を新たにした。

 第2章 ユニオン分会結成のゆうメイト雇い止め 岡山 塚田 昇

 岡山中央郵便局に期間雇用社員(ゆうメイト)として勤務する青年労働者A君に対して、8月29日、郵政資本は9月末での雇い止め=解雇通告を行った。I君が職場で団結を求めて自らユニオンの分会を結成し、資本と徹底非妥協の職場闘争に立ち上がったことに対する報復だ。
 I君が所属するユニオンと地域でともに闘う仲間は、同日夕刻、ただちに緊急の局前抗議行動に立った。「不当解雇を撤回せよ」「団結して闘おう」「労働者は奴隷じゃないぞ」との訴えに、仕事を終えて出てくる労働者が次々に足を止め、ビラを受け取ってゆく。局舎の窓から労働者が手を振って応える。
 現場の労働者と深くつながった抗議の宣伝行動に対して、岡山支店当局はなんと権力の導入を要請したが、押っ取り刀でやってきた制服警官は、仲間たちの一糸乱れぬ抗議の前にまったく手出しできず退散する。労働者の団結の前では、いかなる弾圧も無力だ。
 翌30日には、広島のゆうメイトの青年労働者にも雇い止め通告が行われたという。これが新自由主義の正体、民営郵政の正体だ。そして、これと闘わず資本と一体で生産性向上運動を進めるJP労組中央の裏切りと屈服の結果だ。
 岡山の闘う仲間は、I君とともに、週明け月曜日も早朝から抗議の局前ビラまきに立った。雇い止め攻撃の張本人・田中支店長は、職制2人に両脇を抱えられるようにしてそそくさと局内に入っていく。何というぶざまな姿か! 労働者の怒りを思い知れ!
 I君をはじめ全国で相次ぐゆうメイト労働者への不当な雇い止めを絶対に許さない。団結して反撃を強化しよう。

 第3章 課長の一言で雇い止めか!ふざけんな! 広島大学 水樹奈々子

 8月30日の午後4時〜5時、「ゆうメイト雇い止め抗議集会」を広島西郵便局前で行いました。
 実は、この日の昼過ぎ、広島西郵便局で、一人のゆうメイトで働く青年労働者、Aさんが9月末で雇い止めを通告されました。彼は、週4〜5日、毎日4時間勤務で働いていました。彼は半年前からこの西郵便局の配達員として勤務し始めました。郵便物を毎日、雨の日も暑いカンカン照りの日も休まず、郵便物を運んでいた労働者です。それが、課長の「君は9月末で雇い止めだ」、この一言で解雇されたのです。
 普段、郵便物も集配してもいない、郵便局の窓口でせっせと働いてもいない……そんな課長が、いつも汗水たらして働く労働者を一言で解雇。こんなことがまかり通ってたまるかって話です!
 ゆうメイトの労働者は最初、まず、地図を見ながら一生懸命、住所・地理を覚えながら、いろんな人が出す手紙を集配していく、これからいろんな人に手紙や郵便物を配ろうと、必死に覚えてきた……そういう思いも、課長の「雇い止め(解雇)」の一言で終わらされていく。ふざけんな! ほんと、緊急抗議集会に集まった労働者・学生、誰もがそう感じました。
 ゆうメイト雇い止めを受けたAさんは、「この雇い止めを絶対許さない! 9月末で雇い止めになるというが、“10月からは生きるな、死ね!”ということか!? 
まったくふざけている。労働者は機械やモノなんかじゃない。自分は雇い止めをされて悔しい! 解雇撤回まで闘い抜くぞ!」と怒りのアピールをしました。
 そして、それから次々と労働者、学生が怒りの抗議のアピールを発し、Aさんとともに団結して闘うと決意を表明しました。途中、ザーザー雨がかなり降ってきましたが、そんなの関係ない! ガンガン、当局を弾劾し、視察に来た当局も弾劾しました。
 8・6ヒロシマ大行動で熱烈なアピールをした岡山のゆうメイト青年労働者や仙台ですばらしい団結をつくったゆうメイトの青年労働者とともに団結しまくって、これから闘うぞ!

 第4章 一瞬で一つになって自治労本部を弾劾! 千葉・自治労 里山大介

 8・28〜29自治労大会の2日間、汗をかきっぱなしの闘いでした。
 それからしばらくして私が今思うことは、仲間の素晴らしさです。
 今回の大会で全国から集まった自治体労働者と千葉の青年労働者は口々に仲間の除名粉砕を訴え、権力を導入した自治労本部を弾劾しました。
 事前に打ち合わせをしていたわけではないのですが、一瞬にして一つとなって闘える、こんな団結を本当に職場につくりたいと思いました。
 大会では「民営化=公務員200万人首切り」と対決するのかが問われたわけですが、すでに職場では残業の強要、「接客マナー」などによる管理強化、退職強要など労働者をばらばらにする攻撃が相次いでいます。まさしく「200万人首切り」が現実に進行しています。この現実を本当に変えたいと思います。
 大会終了後、「自治労が名称変更へ」という記事が新聞に一斉に載りました。その途端にネット掲示板では、反動連中による「自治労消滅せよ」という書き込みが爆発している。
 組合が屈服することで、労働者の絶望を組織されてたまるか。
 自分の職場に動労千葉のような闘う組合をつくり、11月労働者集会の大結集で攻撃をチャンスにするぞ!☆

 第5章 11月1万人へ全学連大会に結集しよう! 5・29法大デモ弾圧裁判被告/東北大学 本山隆介

 11月集会の1万人結集に向け、全学連大会に結集しよう! 全学連大会が歴史を決する勝負の場です。何よりも、全学連こそ時代を切り開く最高の仲間たちの集まりだと、自信を持って獄中から訴えたい!
 世界はますます革命情勢です。自分たちの怒りが、闘えば闘うほど、どんどん結びつく。まったく新たな時代。ストライキと革命の時代です。インフレに、解雇に、賃金差別に、組合つぶしに、戦争に、そして資本の手先となった腐った大学支配に対して、大なり小なりのストライキがいたるところから火を噴いている。「労働者をなめるな!」「資本家なんかにもうまかせておけない」「誇りを奪われてたまるか」「殺されてたまるか」。隣の学生も、世界の労働者も、怒りは一つ。闘いも一つです。だからこそ、ともに人生をかけて闘おうじゃないですか。
 僕は10年学生運動をやってきて、初めて起訴されましたが、まさかこんなにも勝利感を持って獄中闘争に入るとは思っていなかった。今回の弾圧を迎えるまでは。それだけ08年決戦と自分たちの存在の大きさを実感しています。5・29法大デモが示した団結にかけきったときの力と解放感。それが獄内外を貫いて、さらにさらに力強く全学連の中に脈打っている。支配階級がどれほど恐怖していることか。だからワクワクしてます。
 サミット決戦を闘いぬいた動労千葉に、全学連に、青年労働者に、日本労働者階級の底力に、今年は世界の労働者が注目しています。11・2国際労働者集会は、歴史的大決戦だ! ともに闘おう!
 本当はこの思いを直接語り合って共有したいんですが、悔しいことに、今はそれは不可能です。しかし、怒りと闘いは獄壁をぶち破る! 全学連大会に結集して力強く団結しよう!
(東京拘置所在監)
◎獄中からの投稿をお待ちしています!
 獄中同志の皆さん! 東京で19人、富山で1人、不屈の獄中闘争を闘いぬく全学連の皆さん! 獄中33年目に突入した無実の星野文昭同志!
 獄中同志の存在と闘いこそ2000万青年労働者と11月1万人の最高の組織者です。日々の感動や、裁判や学習などでつかんだことを、ぜひお寄せください!(編集局)