2008年10月 6日

結成30年、新たな飛躍へ 動労千葉定期大会 1047名闘争再構築を

週刊『前進』08頁(2362号3面1)(2008/10/06)

結成30年、新たな飛躍へ
 動労千葉定期大会 1047名闘争再構築を
 11月と組織拡大へ方針確立

 動労千葉は第37回定期大会を9月28〜29日、DC会館で開いた。08春闘とライフサイクル粉砕・組織拡大の闘い、11月労働者集会と国際連帯闘争の画期的前進を中心とした1年間の闘いの勝利を高らかに総括するとともに、反合・運転保安闘争のさらなる発展と本格的組織拡大にむけた方針を確立した。代議員に加え、会場を埋めつくすほどの傍聴者が結集し熱気あふれる大会となった。

 第1章 ライフサイクル2次配転と闘う

 冒頭あいさつに立った田中康宏委員長はまず、
動労千葉は来年で結成30年。新たな飛躍をかけた大会だ。新自由主義との激しい攻防に勝利してきた動労千葉の団結を、若い仲間を獲得し、さらに大きく広げよう」と呼びかけた。そして、世界的な金融大恐慌と世界戦争の切迫、全世界で津波のようにまきおこる労働者の決起など、歴史的激動に突入した内外情勢を全面的に明らかにした。
 さらに田中委員長は、4者・4団体の屈辱的和解路線について「こんな幕引きを絶対に許すことはできない!」と怒りを込めて弾劾。「いまの時代の中で国鉄1047名闘争は限りない可能性を握っている。いま起こっている分岐は『可能性』だ。この攻防の中から本物の労働組合、本物の闘いの高揚が生まれる。動労千葉の飛躍をかけて闘いを再構築し、展望をこじ開けよう」と述べた。
 大会の正面課題となったのは、1047名闘争解体を始めとする第二の分割・民営化攻撃との対決だ。危機と破綻を極めるJR資本はこの間、新中期経営計画「グループ経営ビジョン2020—挑む—」をもって、さらに徹底的な競争原理と外注化を推進し、より強権的な職場支配への転換を策している。ライフサイクル攻撃はその基軸だ。資本に対する国労本部の全面屈服や、4者・4団体路線のもとでの1047名闘争の危機も、こうしたあいまいさを許さぬ新たな資本攻勢=国鉄労働運動絶滅攻撃と表裏一体で進んでいるのだ。
 田中委員長は、「動労千葉は徹底して職場にこだわる。あらためて反合・運転保安闘争という動労千葉の原点に立ち帰ろう。この間、運転行路の下り勾配の再調査で、速度超過が何十年にもわたって運転士に強制されてきたことが明らかになった。鉄道を動かす会社としてめちゃくちゃになっている。安全崩壊や当局の職場支配と対決することが土台中の土台だ」と訴えた。そして「11月労働者集会への1万人結集を石にかじりついてでも実現しよう。09春闘は決定的に重要になった。動労千葉が先頭に立ち、時代に火をつけよう」と締めくくった。
 闘いの経過と総括を繁沢敬一副委員長が、情勢と方針について長田敏之書記長が全面的に提起した。長田書記長は、とりわけ組織拡大闘争について「来年3月の動労千葉結成30周年までになんとしても二けたの平成採を獲得し、動労千葉加入の大きな『流れ』をつくろう」と強調した。
 質疑応答では安全崩壊、恒常的要員不足、賃金抑制などをめぐって真剣な意見が次々と出され、新たな資本攻勢が生み出している職場の現実が浮き彫りになった。組織拡大闘争をめぐる苦闘なども率直に語られた。大会1日目には、7月に動労千葉に加入した平野嗣朗君が登壇し「千葉支社も貨物会社も牛耳れるまでに組織を拡大しましょう。私も、どこにでも駆けつけて話をしに行きます」とアピール。万雷の拍手がおこった。
 2日間の討議をとおして動労千葉は、11月労働者集会の1万人結集にむけて総力決起するとともに、来年2月1日と予想されるライフサイクルの第2次強制配転粉砕に向けて直ちにスト準備態勢に入ることを決定した。また、1047名闘争当該である中村仁さんが満場一致で新たに本部執行委員に選出された。

 第2章 三里塚反対同盟“さらに絆強め”

 大会には多くの来賓が駆けつけた。三里塚反対同盟の萩原進事務局次長は「長い闘いの中で動労千葉と三里塚だけが日本階級闘争の中で残った。車の両輪としてさらに絆(きずな)を強めて闘っていこう。11・2労働者集会と10・5三里塚集会を一体のものとしてかちとろう」と熱烈に訴えた。顧問弁護団の葉山岳夫弁護士、動労水戸、ス労自主、支援する会、OB会、家族会、勝浦市議の水野正美さんなどのあいさつが続いた。