2008年10月 6日

11月1万人結集を② 怒りぶつけ闘う日教組に 教育労働者 小脇美咲

週刊『前進』08頁(2362号4面2)(2008/10/06)

11月1万人結集をかちとろう②
 マル青労同に入ろう
 怒りぶつけ闘う日教組に
 教育労働者 小脇美咲

 マル青労同に入ろうと思ったのは、教育基本法が改悪された時です。連日、何時間も残業して働いているのに「歴史未履修問題」で教員バッシングの大宣伝。なのに何もやらない組合にすごく腹が立って「組合を辞めようか」と思っていた。そういう怒りがこみ上げた時に、マル青労同の仲間に出会った。
 ほかの人に相談しても、「大変だけど頑張るしかない」と、元気が出ない言葉ばかり。でもマル青労同の人に「毎日夜2時まで持ち帰り仕事をしている」と言ったら、「何それ? 不払い残業じゃん」とすごく怒った。そして「ろくでもない組合は辞めちゃえ」ではなく、「闘う組合につくり変えよう」と。「この仲間となら、この現実は変えられる」と思ったんです。
 今の組合の青年部は飲み会やレクリエーションをやるばかり。「組合に入ったら楽しいことがあるからおいで」と飲み会に非組を集めるけど、管理職まで呼んだりする。闘うための組織じゃなくなっています。

 第1章 アメなめて多忙解消?

 今、青年教育労働者の状況は無茶苦茶です。学校に夜9時、10時までいたり、そこからさらに家に持ち帰り仕事をしたり。土日も休みがない。しかも「それが当たり前。もっと頑張らなきゃ」と思わされる。
 この現実に対して、組合の役員が「多忙感をなくそう」と言うんです。「『お疲れさま』と声をかけ、アメを一個配る。それだけでも気が紛れる」と。ふざけるな、と言いたい。これほどの忙しさを「気の持ちよう」と言うのか。多忙化をなくすために闘うべきなんです。闘いを放棄して「多忙感解消」なんて言う幹部は本当に許せません。
 私が「闘うべきでしょう?」と言うと、「『闘い』なんて言うと組織率が下がって、教育委員会になめられる」と言う。それでは何も変わらない。みんな怒りを持っているんだから、その怒りをぶつけて闘える日教組にしたい。自分たちの要求を突きつけてストライキができるような団結をつくりたい。
 マル青労同には、本当に団結できる仲間がいる。私がちゃんと闘えていない時は批判もしてくれる。この仲間たちがいるから、職場でも仲間をつくろうと闘っていける。そして私も変わってくることができたから、「職場のみんなも一緒に闘える仲間だ」と確信できる。
 今の日教組本部はろくでもないけど、それを変えていける力がマル青労同にはある。この仲間とともに日教組を変えたい。

 第2章 私たちは労働者だ!

 私たちは教育労働者です。「教師としていい教育実践をして社会を変える」んじゃない。文科省がろくでもない学習指導要領をつくり、その内容を実践させられる。これからは、それに反対するとクビになる。いくら「良心を守っていい教育をしよう」と考えても限界がある。
 教育労働者も労働者として労働運動を闘って、その力でこの社会を変える。マル青労同に出会って、「自分は労働者だってことを軸に置いていいんだ」とはっきりした。
 職場でストレートに訴えたら引かれるかなとビビる気持ちもあったけど、やってみたら「ビラ、読んでるよ」「組合の会議できちんと言ってくれてうれしかった。頑張ってね」と言ってくれる仲間が出てくる。「頑張ってね」から「一緒に頑張ろう」にしていきたいけど、一緒に闘っていける仲間がいる。

 第3章 教育の民営化と対決を

 今、免許更新制ができ、査定昇給が導入され、分限免職まで始まろうとしている。教育の民営化攻撃と対決し、新自由主義教育改革をぶっ飛ばす闘いを職場からつくり出したい。職場で暴れまくって、青年の反乱を起こしたいと思っています。
 11・2集会には、アメリカや韓国からも仲間が来ます。動労千葉の闘いと並んで、教育労働者の「君が代」不起立闘争が、国境を越えた労働者の国際連帯をつくり出しています。
 11月集会のデモはすごく解放的で楽しい。警察がいっぱい来ても、断固やり合う。今の組合の1〜2列でちょろちょろ歩く遠足みたいなデモ、シュプレヒコールもほとんど言わないようなデモとは全然違う。だから、「とにかく1回来てみて。あのデモをやれば、すごく楽しいってわかるから」と訴えたい。