2008年10月 6日

新刊紹介 コミューン11月号 世界戦争の発火点 

週刊『前進』08頁(2362号8面5)(2008/10/06)

新刊紹介 コミューン11月号
 世界戦争の発火点 

 今日、イラク、アフガニスタン、イラン、グルジアなどにおいて、西欧帝と日帝を巻き込んだ米帝の侵略戦争が激しい勢いで展開されている。世界金融大恐慌がついに始まり、帝国主義が最末期的危機に突入する中で、米帝が帝国主義としての延命をかけ中東と中央アジアで資源略奪戦争に突進しているからだ。だがこれら諸国の民族解放闘争とアメリカの階級的労働運動の爆発で、米帝の侵略戦争政策は重大な危機に直面している。
 第1章は、グルジアへの米帝の戦争的介入が、ロシアや西欧帝、日帝との激烈な争闘戦を繰り広げながら中央アジアとカスピ海周辺地域の石油・天然ガス資源を独占しようとする米帝の資源戦略から必然となったことを明らかにしている。
 第2章は、イラク侵略戦争の現段階と米占領支配の危機的段階への突入について分析している。
 第3章は、アフガニスタン情勢が占領支配の最後的崩壊という重大局面に突入したばかりか、その危機がパキスタンにも波及していることを明らかにした。
 第4章は、米帝のイラン侵略戦争が開戦直前の段階に入っていることを暴露している。
 特集資料は世界の石油開発の歴史と石油と戦争について。討論資料は、グルジアをめぐるEUの対米・対ロ争闘戦の激化について分析している。