2008年11月17日

11・9ソウルで日韓共同闘争 ハイテック闘争勝利へ“労働者は一つ”

週刊『前進』06頁(2368号2面1)(2008/11/17)

11・9ソウルで日韓共同闘争
 ハイテック闘争勝利へ“労働者は一つ”を実践

 11月9日、ソウル。民主労総全国労働者大会には3万人が結集し、凶暴な弾圧と公共部門民営化を推し進めるイミョンバク政権打倒を叫んだ。11・2日比谷で日米韓労働者の国際連帯闘争を実現した動労千葉組合員を先頭とする100人を超える訪韓団も、民主労総ソウル本部とともに怒りのこぶしを突き上げた。「現場の壁をのりこえられずに次々に負けているのが今の韓国の労働運動の現実」「ハイテック・コルテックの共同闘争の勝利には80万民主労総、1500万韓国労働者の勝利がかかっている」と、現場から現状を突き破ろうと高空籠城(ろうじょう)が続けられている。その現場に立ち、11・2東京から11・9ソウルを貫く国際連帯闘争の新たな一歩を踏み出した。

 第1章 非正規職撤廃を

 動労千葉訪韓団は、11月9日昼すぎ、民主労総全国労働者大会会場の大学路(テハンノ)で大会に先立って民主労総ソウル地域本部と全国女性労働組合連盟が主催した「2008年非正規・女性・中小零細事業場労働者大会」に参加した。
 ソウル本部のイジェヨン本部長は「チョンテイル烈士の遺志を継ぐ38年目の日。長い歳月が流れたが、この地の労働者は今も資本と政権によって苦しめられている。いま世界的な金融恐慌の中、全労働者の存在が脅かされている。新自由主義を粉砕し、この地を真に労働者解放の世の中にしていきましょう。民主労総ソウル本部の同志とともに闘っていきます」と宣言した。
 大挙参加した女性労組連盟を代表し、イチャンベ委員長が非正規職撤廃を訴えた。イミョンバク政権与党のハンナラ党国会議員が最低賃金法改悪を狙っていると暴露し、「最低賃金労働者の生存権を守るためにわれわれが全面的に立ち上がろう」と訴えた。
 続いて、動労千葉の田中康宏委員長が紹介され、動輪旗とともに発言に立った。田中委員長は開口一番、「労働者に非正規職とか正規職とか区別があること自体が間違っている。労働者は社会をつくり、歴史をつくる存在です!」と強調し、「労働組合が歴史の最前線に登場しなければなりません。きょう、ハイテックコリアの高空籠城現場に行ってきましたが、籠城中のキムヘジン支会長の不屈の決意には及ばないが、それでも嵐が来ようとも労働解放まで闘いぬくことを誓います」と決意を語り、大きな拍手に迎えられた。
 ここで11・2日比谷で力強い律動を披露したパランが登場、昼過ぎから降り出した雨を跳ね返す躍動感あふれる律動に会場が大いにわいた。
 その熱気の中、司会のカンヨンスン・ソウル本部首席副本部長が「いま律動をやった同志たちが日本で会った学生同志たちが来ています」と全学連を舞台に招いた。
 発言の機会を得た織田陽介委員長は、法政大学での闘いを報告し、「日韓の学生で話し合って労働者の究極の勝利までともに闘いぬくことを決めました! いま世界中で労働者がすごい闘いをやっている。あとは私たち若者がリーダーになるという決意を固めることです。国境を越えて団結した力で絶対に勝利し、労働者が主人公の世界にしよう。生きて、生きて、闘って、闘って、再会しましょう!」
 自らの闘いで未来をつかもうという青年の決意に参加者は拍手喝采。いつのまにか雨もあがっていた。
 午後3時すぎ、大学路には3万人を超す労働者人民が結集し、2008民主労総労働者大会が始まった。

 第2章 高空籠城現場で

 9日午前、動労千葉訪韓団は漢江のほとりに立つ高圧送電塔で高空籠城闘争中のハイテックRCDコリアの闘争現場を、民主労総ソウル本部とともに激励に訪れた。
 コルテック支会との共同闘争として両支会長が15万4000ボルトの高圧電流が通る鉄塔の地上40㍍に籠城(ろうじょう)してすでに26日、ハンストに突入して16日目だ。100人を超える訪韓団を鉄塔上でキムヘジン支会長が手を振って迎えてくれた。
 鉄塔の下でソウル本部のイジェヨン本部長がマイクを握り、激励集会が開かれた。最初に、11・2集会で発言し、1週間の日本遠征闘争を闘ったハイテックコリアのチョンウンジュ副支会長が、日本遠征闘争から帰って一層力強く闘っていることを報告し、連帯闘争を呼びかけた。
 これにこたえて田中委員長が、「職場に戻って闘いたいという当たり前のことなのに、そのためにどうしてこのように辛い闘いをしなければならないのか。この場に来て何ができるのか、キムヘジン支会長の闘いにこたえるために日本の労働運動の現状を変える決意です」ときっぱり。
 その場に居合わせた民主労総のホヨング副委員長が、「世界金融危機が深まる中、イミョンバク政権の労働者弾圧は警察国家そのものだ。日米の資本が結託する中、韓国と日本の労働者の連帯は新自由主義世界化を阻む大きな力になる」と今後の連帯闘争を訴えた。
 イジェヨン本部長が「皆さん、キムヘジン支会長に会いたいでしょう!」と呼びかけ、40㍍上空のキムヘジンさんからの電話の声があたりに響き渡った。
 「私はこの場で日本でのハイテック闘争の映像を見て、皆さんの実践する力に感動しました。労働者たちの生存権が脅かされ、労組を追い詰めることで労働者の生存権を奪おうとしています。がけっぷちに追い詰められた労働者の苦しみを闘いによって跳ね返していく、資本の弾圧を労働者の闘いで打ち破っていく、その先頭で闘います。同志たちが実践する、世界の労働者は一つだという闘いに学んで必ず勝利したいと思います!」
 この呼びかけにこたえて、天まで届けと「韓日労働者の共同闘争でハイテック闘争に勝利しよう!」とシュプレヒコールをあげた。

 第3章 ◆11・9前段集会での発言  動労千葉 田中康宏委員長

 ソウル本部の同志たちとの5年間の連帯闘争が、大きな力を僕らに与えてくれたことに心から感謝します。
 労働者に非正規職労働者とか正規職労働者とか区別があること自体が、絶対間違っている。
 労働者はたった一つ、社会をつくり、歴史をつくっていく存在です。雇用を破壊し、賃金を破壊し、権利を破壊し、すべてを破壊してこんな現実を起こしたのは誰なんだ! 私はこんな現実を強制しているあの資本家どもが本当に憎い。資本主義体制が本当に憎いと思います。
 この現実を打ち破れる力はたった一つ、労働者が本当に固く団結すること。胸を張って誇りをもって、俺たちこそが社会を動かしている、そういう存在だと宣言することでしょう!
 資本家どもはガタガタで足元が崩れ落ちています。この時に本当に労働組合が歴史の最前線に登場しなければいけない。
 きょう、金属労組ハイテックRCDコリア支会の高空籠城の現場に行って来ました。あのキムヘジン支会長の不屈の決意には遠く及ばないが、それでも私は、どんな嵐が来ようとも最後まで勝利の日まで皆さんといっしょに、労働解放の日まで闘うことを誓います。

 第4章 ◆11・8前夜祭での発言 チョンウンジュ副支会長

 ハイテックRCDコリア副支会長・チョンウンジュです。トゥジェン(闘争)!
 現在、私たちはコルテック支会とともに共同高空籠城闘争中です。労働者の権利を守り、生存権を守るため、民主労組を死守するために闘っています。困難ではあるけれど、組合員が待ちに待っていた共同闘争を展開しています。
 今こそ共同闘争を展開する時です。資本と政権が一つになって襲いかかっている中、労働者が一つになって共同の闘い、共同の戦線をつくっていかなければなりません。
 見よ! このソウル駅の狭い空間で警察に取り囲まれているのが今の労働者の置かれた現実です。スローガンだけの「労働者は一つだ」ではなく、実践と行動をとおして本当に労働者は一つだということを政権と資本に見せてやらなければなりません。
 (チョンウンジュ副支会長は民主労総ソウル本部とともに来日し、11・2労働者集会で発言。1週間のハイテック日本遠征闘争を闘いぬいた)