2008年12月 8日

解雇・賃下げ粉砕!怒りのゼネストへ 奈良 森精機で第2波スト

週刊『前進』06頁(2371号2面1)(2008/12/08)

解雇・賃下げ粉砕!怒りのゼネストへ
 奈良 森精機で第2波スト
 技能育成分会 組合破壊を団結に転化

 トヨタ資本など自動車産業を支える工作機械メーカーの森精機で、派遣労働者が解雇攻撃に対するストライキを決行、業界全体を揺さぶっている。派遣元の労働組合、関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会の労働者による第2波スト決行の報告を紹介します。(編集局)
 11月27日、関西合同労働組合大阪東部支部・技能育成センター分会は、「森精機は解雇を撤回しろ!」「非正規職撤廃=派遣法粉砕!」を掲げ、第2波ストを断固貫徹した。派遣労働者が組合に団結し、派遣先で派遣元を串刺しにした11・13第1波ストは、社会に衝撃を与えた。すべての労働者は勇気と感動を覚え、資本家どもは震え上がった。
 グラグラになった森精機資本は、卑劣な団結破壊攻撃を仕掛けてきた。「直接の雇用関係にない」と団交を拒否したのである。突然一方的に首を切ったのはどこの誰だ! 黙っていたら次々と仲間が首を切られ、12月末には全員解雇だ。派遣法を盾に、見え透いた責任のがれを行う一方で、必死で組合切り崩しをやる森精機資本を絶対に許さんぞ!
 技能育成センター(親会社はラディアホールディングス=以下「技能センター」)は「ストはやめてくれ」と悲鳴を上げた。しかし技能センターは団交で何か一つでも回答をしたか! ゼロではないか! これ以上正当なストライキがあるか! しかも技能センターは、森精機を解雇された組合員を片道2時間もかかる派遣先に配転して団結を破壊しようとした。
 俺たちは卑劣な組合つぶしに腹の底からの怒りを燃やし、家族のこと、生活のこと、議論を積み重ねた。俺たちは自分たちだけのために闘っているんじゃない、すべての労働者の先頭で闘っている、そう言えるだけの団結を、分会での真剣な討議をとおして作ってきた。そして、断固第2波ストに打って出たのだ。 

 第1章 解雇撤回まで闘う決意

 第2波ストは第1波以上に感動的だった。
 早朝の門前ビラ、スト通告、構内集会、2度にわたる構内デモを次々と打ち抜いていった。どの顔も実に生き生きしている。「第2波スト決行中」の立て看、寄せ書きの入った赤い檄Tシャツ、組合旗やのぼりが森精機前を制圧している。通りがかる車の注目で道路は渋滞だ。多くの仲間が支援にかけつけた。自治体や教育労働者、ス労自主、八尾北労組、全社連、全学連、国賀泉佐野市議、末光八尾市議ら総勢60人が心をひとつに闘った。地元の教育労働者から缶コーヒーの差し入れ、1万円カンパをもって激励にくる労働者、本当にうれしい。
 二つのことを報告したい。一つは、森精機と技能センターが一体であることを彼らが自己暴露したことだ。ストの監視に来た技能センターの2人に対して、俺たちは「要求に回答しろ!」と迫った。2人は顔面そう白で守衛室に逃げ込んだ。すると森精機は2人を守衛室にかくまい、俺たちに「構内から出て行け」と命令したのだ。ふざけるな! 正体を見たぞ。
 もう一つ、支援の全学連の仲間はストレートに資本に怒り、「労働者の手に社会のすべてを奪い返そう」と訴えた。自分たちはすごい闘いをやっていると気づいた時、あっという間にひとつになれた。これが団結だ。
 午後の決起集会で支援にお礼を述べ、「今日ストに決起して良かった。まだ第1ラウンドであり、最後まで闘う」と決意表明した。動労千葉と婦人民主クラブ全国協の熱いメッセージがうれしかった。森精機の伊賀工場や千葉工場に全国の仲間がビラをまいてくれたことにも勇気づけられた。
 近鉄奈良駅前の街宣では800枚のビラが30分でなくなり、「労働者はひとつだ。派遣法をぶっ飛ばそう」とアジった。夕方、森精機に戻ってスト貫徹を報告。退勤する労働者は笑顔で応えてくれた。資本の切り崩しをはね返して第2波ストを貫き、俺たちの団結はいっそう強まった。
 今や、金融危機が世界恐慌に発展、「トヨタショック」で資本主義の屋台骨がグラついている。日本中がまるで“首切り列島”だ。自動車だけで8千人以上、全体で3万人を超える派遣労働者が一気に解雇された。
 こんなやり方がどうしてまかり通るのか。もともと労働者派遣は法律で禁じられていた。資本主義が危機になり、資本家どもは製造業にまで派遣労働を拡大した。そして労働者同士を競争させバラバラにしてきた。これが通用しなくなったのだ。俺たち派遣労働者自身が団結しストに立ち上がったからだ。
 第一に、俺たちはあくまでも森精機による契約解除=解雇を撤回させるまで闘いぬく。
 第二に、森精機は派遣も契約も全員を正社員にしろ。非正規職撤廃、派遣法は粉砕だ。
 第三に、恐慌の始まりは資本主義の終わりであり、革命の時代だ。「生きさせろ! ゼネスト」を闘いぬこう。
 第四に、森精機で起こっているような労働者の決起は全国どこででも次々と起こる。解雇撤回の立場を捨てて屈服する「4者4団体路線」と対決して、動労千葉のように原則的闘いをすれば必ず勝てる。
 俺たちは何度でもストライキをたたきつけてやる。関西合同労組大阪東部支部は闘うぞ!
 (投稿・関西合同労組大阪東部支部 長田徹)