2009年1月 1日

星野文昭同志 新年メッセージ 労働者の団結で解放へ

週刊『前進』12頁(2373号5面2)(2009/01/01)

星野文昭同志 新年メッセージ
 労働者の団結で解放へ

 08年から始まった大恐慌−大不況の深まりに、誰もが資本主義の命脈が尽きたことを肌で感じている。08年の闘いは、日米韓はじめ全世界の労働者が一つに団結して、資本主義を打倒し、社会の真の主人公となって、すべての人間が人間らしく生きられる社会を実現するプロレタリア世界革命への実践的取り組みの歴史的出発点を開いた。今、人間社会に値する社会を実現できることを喜びに、全人生をかけて、闘いによって闘う魂・力を養い、闘おう。
 「戦後的のびしろ」を使った高度成長が74−75年恐慌で行き詰まり、それをのりきろうとした新自由主義とバブルは、労働者の奴隷化・貧困化と資本家への富の集中を激成した。その結果、過剰資本・過剰生産力の巨大化を生み、ブルジョアジーも「百年に一度」と言う危機、大恐慌・大不況を生んでいる。唯一の恐慌対策の資金(税金)注入は恐慌をより巨大にする。それは徹底した経済の破壊、倒産・首切り・大失業、低賃金と不安定雇用、大増税と福祉破壊による生活破壊の強制だ。
 今問われていることは、労働者の団結した圧倒的な力で資本・権力を倒し、労働者が権力を握り、社会の真の主人公としてその諸力を解き放つことだ。生産手段を社会有とし、その私有によって成り立つ階級社会と、その下での人による人への支配・抑圧を無くすことだ。その人間性、共同性、人間的諸力を解き放ち、生産と社会の営みのすべてを、一人の例外もなく誰もが、そのもてるものを解き放ち、つながり補い合い助け合って、全体が人間らしく生きられるものにしていくことだ。そのように、労働者の自己解放によって人間解放があるし、人間解放によって労働者の解放もあるのだ。
 労働者階級はそのような力をもつ。その闘いをともに闘う人民もまたその力をもつのだ。そして、何よりも、すべての労働者と人民が、その根源に、そのような労働者自己解放・人間解放の希求・情熱・力をもっていることを圧倒的に信頼することだ。それができないとすれば、そこには、資本・権力と、その攻撃への屈服があるのだ。資本・権力と、その攻撃と徹底的に闘うこと、すべての闘いを、労働者解放・人間解放を実現するものとして闘うことによって、強いられてきた奴隷的なイデオロギー、分断、体制内的なものをのりこえ、プロレタリア世界革命を実現する力を手にできるのだ。
 抑圧・差別も含めたすべての攻撃が労働者階級に集中し、全人民に及んでいることに対して、労働者階級の団結、労働者階級を主軸とした全人民の団結を固め、権力と、その支配・抑圧・諸攻撃への怒りと、そこからの解放の情熱と力を深め、強め、被抑圧民族、被抑圧人民にとって、労働者解放・人間解放にある究極的解放をめざして、労働者・人民としての団結を固め、怒りと解放への情熱・力を根底から解き放っていくことが問われている。
 私の無期は、無実を百も承知の上で無期を強制する、それも、そのような労働者解放・人間解放を実現する闘いを圧殺する、けっして許すことのできない権力犯罪だ。無期というすべてを奪う攻撃との死闘を、すべてを奪い返す、獄中・家族とすべての労働者人民の解放を実現するものとして闘う闘いは、常に、動労千葉、沖縄、三里塚、全学連、3労組、日米韓連帯の闘いとつながり、今日の闘いと一体です。
 「星野のように闘おう」「星野を取り戻そう」の闘いを圧倒的に発展させ、合流し、ともに闘おう。
-----------------------
星野文昭同志 71年11・14沖縄返還協定批准阻止・渋谷暴動闘争戦士。デッチあげ殺人罪で無期懲役。08年7月に最高裁が特別抗告棄却。第2次再審準備中。徳島刑務所在監、獄中34年
-----------------------
☆FumiAkikoカレンダー
絵・星野文昭同志
 1冊 1200円 5冊以上@1000円(送料別)
*前進社でも扱います