2009年3月 9日

●3・20イラク反戦6周年 全世界一斉デモへ● 各地で春闘集会 青年労働者が最先頭

週刊『前進』06頁(2382号3面1)(2009/03/09)

●3・20イラク反戦6周年 全世界一斉デモへ●
 渋谷大デモと国際連帯でオバマ・麻生・御手洗倒せ
 各地で「生きさせろ」春闘集会
 怒る青年労働者が最先頭に

 職場で街頭で、資本による賃下げ、首切りとの激しい闘争が始まっている。「生きさせろ!」の闘いの先頭に立っているのは青年労働者だ。3・20大結集に向かって全国各地で開催されている春闘集会・行動もそうだ。今回は東京、千葉、沖縄の取り組みを紹介します。職場闘争をがんがん闘おう。職場の仲間とともに3・20代々木公園—渋谷デモへ!(編集局)

 第1章 東京北部 精研労組がスト 職場闘争の報告にわく

 やった! 東京北部春闘行動は圧倒的に大爆発した! 2月28日、池袋で「大幅賃上げ! 人員を増やせ! 解雇撤回!生きさせろストやろう!」東京北部春闘集会が行われ130人が大結集した。この日、朝から春闘賃上げストライキをうちぬいた精研労組隊列がバーンと登場。力と熱気が会場にあふれた。
 集会は青年労働者が過半を占め、司会から基調と各発言、団結ガンバローまで終始牽引(けんいん)した。「闘わない体制内労組指導部を心おきなくぶっとばして、労働者本来の怒りと団結を取り戻そう。それが春闘ビッグウエーブだ!」。基調報告は各職場で資本や体制内労組との闘いを持ち寄った参加者の怒りをひとつにした。自治体労働者と郵政労働者が、民営化の現実を怒りをもって暴き、自分たちの現場の闘いで道州制攻撃を粉砕する決意を語った。前日の国労臨大闘争弾圧裁判を傍聴してきた労働者が不当な論告求刑を弾劾し、「国鉄分割・民営化こそが新自由主義攻撃の出発点。動労千葉を先頭に国鉄闘争を闘おう」と発言した。
 この春闘集会は、昨年11月労働者集会の総括と発展をかけ、職場闘争委員会を積み重ねて設定された。現場からの発言はとにかく怒りだ! 精研労組や一陽会介護労働者分会、福祉労働者連帯ユニオンの各分会から、賃金奴隷の鎖を引きちぎる青年の決意が相次ぎ、集会は最高潮に。団結ガンバローで締めくくり、さあ、地区単独では初の池袋デモだ! はじけるような高揚と解放感! 池袋のど真ん中に登場した林立する赤い旗とゼッケン。まさに真っ赤なビッグウエーブだ。北部の主流派はもうもらった!
 交流会で、初参加者も「楽しかった」と語り合い、「またやりたい」「明日からが春闘本番だ」と誓い合った。この一体感があれば怖いものなど何もない。資本・体制内幹部との闘いを徹底的にやりぬいて、3・20を大爆発させよう! 
 (東京北部・YU)

 第2章 千葉 キャラバン重ね “体制内派打倒”の熱気

 2月28日、千葉市の千葉市民会館で、ちば合同労組と千葉労組交流センターの呼びかけで「ちば春闘団結集会」とデモが85人の結集でかちとられた。集会後のデモは横断幕やのぼりを林立させ、千葉の繁華街を青年労働者を先頭にとびきり元気良く闘いぬかれた。
 司会は千葉合同労組副委員長と千葉労組交流センターが務めた。司会の開会宣言で「千葉を世界革命の拠点にしよう! 
動労千葉派が世界の労働運動の主流派になろう!」との熱い訴えが響き渡った。三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんから連帯のあいさつを受け、3・29全国総決起集会への結集がよびかけられた。
 とりわけ大きな拍手に迎えられ、自治体の青年労働者が基調報告を行った。「本気で団結すれば必ず労働組合を甦らせることができる。労組の権力を自分たちの手でとるぞ!という闘いをやろう。道州制を資本家どもの墓場にしよう!」と真剣に提起した。
 動労千葉の田中康宏委員長は特別報告で「僕らが結集軸にならなくてはいけない。労働者は誇り高い存在だから団結して社会を変えられる。荒々しく登場しよう」と提起した。
 続いて決意表明が行われた。自治体、国鉄、医療、合同労組、労組交流センターの仲間から、資本の分断攻撃をはねのけて、資本の利害に立つ腐りきった組合指導部を打倒し、本当の労働者の団結を職場に打ちたてようという決意が述べられた。
 集会後、警察権力の妨害をはねのけて、千葉市内を席巻するデモを打ちぬいた。
 集会に向けて、さまざまな企画やキャラバンを行い、仲間との団結をめぐってぶつかりあうような真剣な討論を積み重ねてきた。千葉で闘うわれわれにとって歴史的な集会になった。これからは千葉の労働運動を私たちの手で変えてやる! 団結にかけきって闘う私たちには、その力はある!(ちば合同労組・NB)

 第3章 東京西部 産別こえて団結 青年4人デモ飛び入り

 3月1日、東京西部春闘行動を、杉並・阿佐谷で80人の集会・デモ・街宣として闘った。青年2人の司会による集会は、西部ユニオン委員長の「労働者の力で革命やろう!」の熱烈な訴えで始まり、自治体現業労働者が基調報告を行った。 昨年末の「派遣切り」の規模ではない大失業攻撃に東京西部の地でも次々と闘いが始まっている。「路線を曲げず団結を貫いて闘えば団結は拡大する」と提起した。さらに道州制・自治体丸ごと民営化の本質と破綻性を暴き、攻撃の先兵・自治労本部派と対決し仲間を拡大する決意が表明された。「党派闘争をやりきり、体制内労働運動から組合権力を奪い返し、生きさせろゼネストをやる労働組合をつくろう」と訴えた。 
 後半は闘いの報告と決意が続いた。明るいし、やる気満々だ。派遣先で経団連デモのビラをまいて首を切られたが、派遣元で堂々と反撃の闘いを開始している青年。交通事故を契機に会社と体制内労組幹部による雇い止めを粉砕したJP労組の青年などが特別報告の先陣を切った。西部ユニオンを始めどの分会・職場も「資本と非和解で闘うことでゼッタイ団結がつくれる!」という自信があふれている。大幅賃下げの中で仲間をつくり体制内幹部と闘う民間交運の仲間、「人事評価・自己申告」を拒否し道州制反対を闘う自治体労働者、教研集会闘争から卒業式を不起立で闘う教育労働者などの決意が続いた。
 西部ユニオンが「職場で闘い連続したデモ・集会をやり抜いて3・20に総結集しよう」とまとめた。その勢いでそのまま阿佐谷市街デモに打って出た。短いデモで4人の青年が飛び入りで合流した。その後、阿佐ケ谷駅南北を45人で制圧し、3・20代々木公園結集・渋谷デモへの大宣伝戦を展開した。このかん団結は強まり新しいリーダーが次々と生まれている。3・20はさらにこの力を数倍にすることを誓い合った。(東京西部・S)

 第4章 東京東部 “労働者は一つ” 失業の青年が闘う決意

 亀戸で「くたばれ資本主義! ストライキで団結! 3・1東部春闘集会」が開催され、60人が結集した。集会後、錦糸町までデモ。40人の大街宣と駅前大集会を行い3・20闘争へ結集を訴えた。
 集会の司会は東部ユニオンの若い仲間だ。まず動労千葉新小岩支部の佐藤正和支部長が特別報告。2月の動労千葉定期委員会議案書をもとにした資料の「万国の労働者、団結せよ! 社会主義をめざす階級的労働運動の国境をこえた連帯と団結を発展させよう」の部分を読み上げたときは会場がどよめいた。
 つづく職場闘争の報告では、分会破壊攻撃の渦中で闘う仲間が複数で登壇。学校給食の民間委託職場で有給休暇取得の闘いを開始した女性労働者。自治体民間委託職場で画期的な職場支配を実現して闘う仲間。解雇撤回闘争の勝利の報告などどれも感動的だった。
 基調提起は、自ら職場で役員選挙に決起し体制内指導部との闘いを貫いている青年労働者が迫力をこめて行った。
 道州制攻撃を鋭く暴露した自治体労働者の発言に、初めて参加した青年労働者は「自分の考え方をひっくかえす話だった」と応えた。百万人署名運動の戦線がソマリア沖派兵反対と裁判員制度反対をアピール。教育労働者が卒業式にむけた「日の丸・君が代」不起立の闘いをアピールした。質問タイムでは組合づくりの貴重な経験が話された。最後に「青年アピール・行動提起」として、東部ユニオンの青年労働者が3・20集会への結集を訴えた。
 例年と異なるのは派遣切りや職を失った青年労働者も複数参加し、それぞれの職場での実践が語られたことだ。正規も非正規も失業者も労働者として一つになって09春闘、生きさせろゼネストに立とうという一体感を感じた集会だった。
 (東京東部・S) 

 第5章 東京中部 全逓先頭に集会 地域の仲間の団結へ前進

 東京中部労組交流センターの青年労働者が中心で呼びかけたワーカーズアクション中部の春闘討論集会が2月28日、中央区内で行われました。集会には、銀座局の仲間やユニオン東京合同の仲間をはじめ約30人の労働者が参加しました。
 集会では、昨年の11月労働者集会の報告ビデオを受けて、全逓労働者が基調を提起しました。「今、私たちの周りでは『自分たちを労働者だ』と思わせない攻撃が渦巻いています。しかし、昨年、ストライキに立った森精機の派遣労働者の『サラリーマンは黙って働いているほうが得だと思っていた。しかし、首切りを前にしておれは労働者になった』という発言を聞いて、自分はものすごく感動しました」と発言した。そして、「闘うのは労働者、その団結した姿が労働組合。『資本主義の終わりの始まり』という情勢の中で、職場に、地域に労働組合、労働運動を甦らせる運動に打って出よう」と訴えました。
 討論では、郵政民営化攻撃の中で反動課長の暴力的な職場支配に対して、集団抗議行動を闘いぬいてきた青年労働者が「個人では寄ってたかってつぶされるが、タバになって闘えば大丈夫」と団結の重要性を語りました。また、3月いっぱいでの雇い止めを通告された非正規労働者が発言。「業務が原因で発症した障害を理由に、雇用の打ち切りは許せない。自分は雇用延長を求めて全力で闘う」と怒りを表明しました。
 そして集会の最後に、3・20渋谷デモへ全力で闘うことと、ワーカーズアクション中部の運動を継続していくことを全参加者で確認しました。
 労働者には社会を変える力があります。革命情勢の到来の中で、職場に徹底的にこだわることが重要です。そして、それぞれの職場で闘う仲間が、団結して行動をともにしていくことが、さらに重要です。私たち中部労組交流センターは、「ワーカーズアクション中部」運動をてこに、地域的な団結を拡大する大きな一歩を、この集会で踏み出したのです。(東京中部労組交流センター・森山)

 第6章 沖縄 国際通りをデモ “動労千葉派の組合を”

  3月1日、那覇市内において、実行委員会呼びかけによる春闘総決起集会が開催されデモも行われた。集会では、1047名闘争の当該である動労千葉の中村仁さんを招いて講演を受け、各職場から多くの青年労働者の生き生きとした闘いの報告がなされた。「沖縄に動労千葉派の労働組合をつくろう!」。これが集会での合言葉になった。
 中村さんは「4者4団体派が解雇撤回を投げ捨て、金銭解決に走っている。許せない! 資本と労働者は非和解だ。動労千葉は現場の労働者と一緒に闘っている。だから今の動労千葉がある。JR発足から20年、反合運転保安闘争を闘い、その姿を見て新しい仲間が動労千葉に来ている。青年部をつくろうとなっている。反合運転保安闘争のスト方針を確立して、3月中旬にストライキで闘う」と報告した。
 集会後、県庁前ひろばから国際通りをデモ。青年労働者が「資本主義は終わりだ」「労働者は団結しよう」と呼びかけた。(沖縄・A)