2009年3月 9日

海自ソマリア沖派兵阻止しよう 3・14呉現地闘争

週刊『前進』06頁(2382号2面2)(2009/03/09)

海自ソマリア沖派兵阻止しよう
 3・14呉現地闘争に結集を

 政府は13日に安全保障会議を開催し、浜田防衛相が海上警備行動を発令、翌14日に海上自衛隊第4護衛隊群(広島県呉基地)所属の護衛艦2隻「さみだれ」「さざなみ」をソマリア沖へ派兵しようとしている。
 20㍉機関砲、76㍉速射砲、3連装短魚雷を搭載した護衛艦には特殊部隊の「特別警備隊」(江田島基地)も乗り込む。14日には麻生首相、浜田防衛相らも出席して「出陣」の式典が行われる。09春闘を闘う全国の労働者と学生、人民は、日本帝国主義・麻生への怒りを爆発させ、「ソマリア沖派兵阻止! 麻生政権打倒!」を掲げて呉基地前に総結集しよう。首切りと戦争への階級的怒りでソマリア侵略派兵を粉砕しよう!

 第1章 首切りと戦争

 新自由主義の下で搾取と収奪のかぎりを尽くしてきた資本主義・帝国主義は、その全矛盾を爆発させ、世界大恐慌の中でのたうち回っている。アメリカ帝国主義の中枢中の中枢である「金融」「自動車」は、いまや国家管理下でかろうじて息を継いでいるにすぎない。その国家も破産しきっている。まさに「資本主義は死んだ」。
 帝国主義はこの大恐慌の激烈な進展の下で、保護主義・ブロック化、世界戦争へかじを切るしかなくなっている。その中で帝国主義各国は、米帝オバマを先頭にイラク、アフガニスタン、アフリカ・ソマリア沖に競って軍隊を送り込み、軍事力による市場・資源・勢力圏の奪い合い、強盗戦争に突入している。そして、大恐慌で最も激しい打撃を受けている日本帝国主義は、ここで後れをとったら完全に崩壊するという焦りにかられてソマリア沖派兵に突き進んでいるのだ。
 ソマリア沖派兵は徹頭徹尾、帝国主義ブルジョアジーの強盗的利益のためであり、死の淵に立たされた資本主義を生き延びさせるためのものだ。だが労働者階級にとっていま問題になっているのは、ブルジョアジーの打倒である。「首切りと戦争」しかなくなった資本主義・帝国主義の支配を終わらせることである。オバマや麻生ら帝国主義強盗の頭目たちといっしょに「海賊対策は必要」などと言って、帝国主義侵略戦争に協力するすべての体制内勢力、腐りきった体制内労働運動指導部を打倒し、労働運動の力で革命をやろう。

 第2章 敵は資本家だ

 自衛隊兵士と家族の皆さん。われわれの敵は麻生であり、資本家どもだ。「国益」とは労働者の敵である資本家の利益だ。どうしてこの資本家の利益のために1万㌔以上も離れたソマリア沖まで送り込まれ、家族と離ればなれにされ、戦争させられなくてはならないのか。青年労働者のクビを切り、兵士を侵略の戦場に送り込んでいるのは同じ資本家どもだ。
 田母神(たもがみ)前空幕長のようなファシスト的上官の命令と暴力が支配する軍艦の中は、あの「蟹工船」と同じではないか。労働者階級として団結し、「生きさせろ!」ゼネストに合流することこそ兵士が生きる道だ。ともに闘おう。 
 労働者の団結と労働組合を甦らせる職場実力闘争、ストライキ・デモこそが戦争を阻止する力だ。労働者の国際連帯の闘いで、オバマも麻生もぶっとばし、大恐慌を革命に転化しよう。呉現地闘争の爆発から3・20渋谷大デモへ進撃しよう!