2009年4月 6日

全国から4・25尼崎現地へ 大恐慌下の国鉄決戦に立とう 革共同関西地方委員会

週刊『前進』08頁(2386号2面2)(2009/04/06)

全国から4・25尼崎現地へ
 資本・体制内派との対決貫き大恐慌下の国鉄決戦に立とう
 革共同関西地方委員会

 動労千葉の呼びかけのもと実行委員会の主催で4月25日に尼崎現地総決起集会が開かれる。この闘いは、「尼崎事故4周年弾劾、反合理化・運転保安確立、JR体制打倒、1047名解雇撤回、道州制粉砕」を掲げて打ち抜かれる。鉄建公団訴訟3・25判決を機に4者4団体が1047名闘争解体へと一層激しくのめり込む中で、4・25闘争は国鉄1047名闘争の勝利をつくり出す決定的な闘いだ。全国から総結集しよう。

 第1章 尼崎事故は民営化の帰結だ

 05年4月25日のJR尼崎事故は、国鉄分割・民営化の破産を衝撃的に突き出した。107人の乗員・乗客の命を一瞬にして奪った尼崎事故は、徹底した労働組合つぶしと規制緩和・競争激化を強行した国鉄分割・民営化の必然的帰結だった。尼崎事故の責任は、政府、JR資本とともに、これに屈した体制内労働運動指導部にある。
 JRの労働者はこの1年間、JR西日本をあげた献花や立哨や行事に駆り出されてきた。JR西日本は「尼崎事故は社員の責任だ」として、資本と闘う団結を解体する攻撃そのものとして「4・25」を位置づけている。
 4・25当日の事故現場へのデモは、JR西日本主催の「追悼行事」を直撃し、JR資本・全ブルジョア社会との全面激突となる。それが労働者階級、特に国鉄労働者に決定的分岐をつくる闘いとなることは間違いない。
 この激突情勢に国労西日本本部を牛耳る革同・日本共産党、そしてチャレンジ協会派、4者4団体派、これに追随する塩川一派などあらゆる勢力が逃亡と敵対を始めている。
 4者4団体派の政治和解路線に決着をつけるものとして、また国鉄1047名解雇撤回闘争をJR資本との闘いによって決着させるものとして、4・25闘争を闘おう。
 09年尼崎闘争は第一に、第2次国鉄決戦を切り開く決定的な闘いだ。

 第1節 第2次国鉄決戦の大前進開こう

 世界大恐慌は、実体経済を総破綻させ、300年の資本主義の終わりを告げている。資本家階級は、この危機をどこまでも新自由主義で突破しようと、唯一の反革命クーデターとして道州制攻撃をかけている。
 われわれはこれに対して、「生きさせろ!ゼネスト」「国鉄決戦勝利、民営化・道州制攻撃粉砕」を掲げて1〜3月を闘いぬき、重大な勝利を実現した。この先頭で動労千葉が、1047名闘争に責任をとる立場に立って2月16日の国鉄集会の勝利を切り開き、3・8結成30周年レセプションで国際連帯・労農同盟を打ち立て、国鉄労働運動の主流派になることを宣言した。そして3月17〜19日のストライキを打ち抜き、3・20闘争を牽引(けんいん)した。
 決定的なのは、JR東日本の「ライフサイクル攻撃」と真っ向から激突し、青年労働者の強制配転をストライキ態勢で粉砕すると同時に、平成採の青年労働者を次々と獲得して大結集の展望をつくり出していることだ。
 動労千葉30年の歴史は、動労カクマルの白色テロに勝ち抜いて1地本1300余人丸ごとが動労の闘う旗を守り抜いた「第1の奇跡」、少数組合が「闘ったら分裂する」「国家権力の攻撃には勝てない」という戦後労働運動の「常識」を覆し、分割・民営化攻撃に2波のストを打ち抜いて国鉄労働運動に躍り込んだ「第2の奇跡」、そして今、JR資本—カクマルの結託体制を打ち破り、平成採青年労働者の大量獲得をもって国鉄労働運動の主流派・多数派になるという「第3の奇跡」を切り開いている。
 この動労千葉の闘いと一体となって国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の階級裁判が闘われ、被告団は有罪論告求刑に対して徹底的に闘い、第2次国鉄決戦を先頭で闘うことを宣言した。敵が「革命派罪」をかけてくるなら、被告団はそれを受けて立ち、断固として革命を対置して闘うのだ。
 さらに、派遣切り絶対反対の森精機の闘い、社会保険庁解体・病院売却・全員解雇絶対反対の全社労闘争、2月26日の西郡住宅闘争そのものとして闘い取られた八尾北医療センター労組のスト、3月6日の道州制粉砕・橋下打倒の闘いなど、「生きさせろ!」ゼネストの闘いが続々と爆発している。これらすべてが動労千葉労働運動の実践であり、第2次国鉄決戦を基軸とした4大産別決戦の貫徹だ。
 4年目の4・25尼崎闘争は、この1〜3月の激闘が切り開いた関西・全国の闘いの地平をさらに大きく発展させる闘いだ。開始した資本との非和解的激突、体制内指導部との非和解の闘いをさらに徹底して貫こう。動労千葉と並び、5・27被告団を先頭とする国鉄労働者がJR体制打倒・1047名解雇撤回の闘いを切り開こう。

 第2章 3・25反動判決に大反撃を

 09年尼崎闘争は第二に、1047名闘争の責任勢力として4者4団体派に決着をつける闘いだ。4者4団体派との「階級戦争」は決定的段階に来ている。体制内勢力が「資本救済」「革命粉砕」の一点で一致し、87年国鉄分割・民営化時の動労カクマルのように動労千葉と革共同の壊滅に躍起になっている。その軸は1047名闘争をめぐる攻防だ。それは、昨年、4者4団体が主催する10・24集会に機動隊を導入し、5・27弾圧の再発動を狙ったことの中に如実に現れている。
 この現実を見据えられず甘く見たら、革命派は血の海に沈められる。国家権力と体制内勢力は、1047名闘争が世界大恐慌に対する労働者階級の総反乱の軸になることを恐れ、1047名闘争の壊滅に総力をあげてきた。4者4団体派は、どこまでも自民党・民主党・公明党にすがりつき、奴隷のごとき屈服的「政治解決」で1047名闘争を葬り去ろうとしている。3月25日の鉄建公団訴訟控訴審判決は、”解雇撤回は絶対に認めない”という敵階級の意思をむき出しにするとともに、4者4団体派の一層の転落と凶暴化をつくり出す一大反動判決だ。
 しかし、動労千葉の3・17〜19ストライキと3・20闘争は、労使共同宣言体制を吹っ飛ばした。3・17〜19ストの意義は、90年ストライキが1047名闘争をつくり出したように、「解雇絶対反対派」をつくり出す闘いとして貫徹されたことにある。
 4者4団体派との決着をつける巨大な階級情勢の到来だ。4者4団体派の国鉄闘争終結策動を粉砕し、6000万労働者階級の闘いの先頭に1047名闘争を打ち立てるのだ。数百万人の大量首切り情勢においてこそ、1047名闘争はますます光り輝く。1047名闘争こそ道州制を粉砕し、資本家階級を打ち倒す決定的な闘いになるのである。
 すべての闘う闘争団員は「1047名解雇撤回! 第2次国鉄決戦勝利!」を掲げて4・25尼崎現地に結集しよう。

 第3章 国労革同・共産党の打倒へ

 09年尼崎闘争は第三に、JR資本との非和解的な闘いを職場で貫いて、体制内労組指導部を打倒する闘いだ。
 そもそもJR体制は、動労千葉の分割・民営化絶対反対の2波のストライキをもって、「分割・民営化絶対反対派」がJR体制に乗り込んで闘いぬくところから出発した。JR体制下22年間の基軸的攻防は、分割・民営化体制を突き破ってJR資本と非和解で闘う動労千葉派とJR資本との文字どおりのせん滅戦的やり合いだった。
 「日勤教育」などの専制的労務支配は、ある意味で分割・民営化絶対反対派をせん滅するためになされた攻撃だった。JR職場の階級的利害を真っ向から体現してきた動労千葉派の存在は、JR資本を追い詰め、JR内体制内労組指導部、特に国労革同・日本共産党を恐怖させてきたのだ。
 国労西日本・革同指導部はJRの攻撃の前に真っ先に裏切り、職場の団結をことごとく売り渡してきた。91年、箱根以西でJR資本がJR総連との結託体制を破棄したのも、革同・共産党の全面屈服があったからだ。分割・民営化直後の89年に出向協定を結んでJR西日本の子会社戦略に賛成、「働こう運動」を組織し、95年阪神大震災の復旧に率先協力することで資本救済の先兵と化した。そして、96年「8・30申し入れ」をもって国労ストを絶滅し、99年の国鉄改革法承認から4党合意、3与党声明を推進したのは、何よりも革同・共産党だ。そして5・27臨大闘争弾圧による組合員の売り渡しも、国労本部中枢の革同・共産党、鈴木・江田・石井らがその中軸を担った。
 JR西日本資本は、事故直後から「事故は労働者の責任」「高見運転士の責任」と呼号し、職場にすさまじい攻撃をかけてきた。毎朝の点呼時の黙祷(もくとう)強要、慰霊碑カンパの強制、反省文・献花運動などなど、本当に声すら上げることができない職場状況がつくられようとした。
 われわれはこの攻撃に”職場でこそ闘う”と決意し、すべてを拒否し闘いに打って出た。以来、4年にわたる尼崎事故弾劾の闘いを職場闘争と結合して闘いぬいてきた。他の一切の勢力は、職場攻防から逃亡し、敵対を深めてきた。われわれ絶対反対派だけが職場で「尼崎事故の責任はJRにある」と声を上げることができたのだ。
 革同・共産党は、「労使安全会議」に参加して「JRの救済」にいち早く名乗りを上げ、「日勤教育」を擁護し、遺族に「腐った労使関係」と言われるまでに転落している。そして大恐慌の今、スターリン主義反革命としてJR資本の防衛隊、革命に対する全面的な敵対者として登場しているのである。
 JR体制に対するわれわれの闘いは、JR西日本とそれを支える国労革同・共産党との壮絶な闘いでもあった。尼崎事故弾劾は、JR体制打倒の闘いそのものだ。それは同時に、JR体制を支える体制内労組指導部・革同打倒の闘いだ。その闘いに、職場・生産点から絶対反対・階級的団結・党建設の闘いを断固としてやりぬくことで勝利していこう。
 09年尼崎闘争は第四に、動労千葉派が国鉄労働運動の主流派に躍り出る決定的闘いだ。

 第1節 動労千葉派が今こそ主流派に

 国鉄分割・民営化体制は完全に破産している。JR体制は安全・要員・労務支配のあらゆる点で労働者の激しい怒りの対象だ。そして、動労千葉が「ライフサイクル粉砕」を真っ向から掲げて闘い、平成採の青年を獲得していることは、JR体制打倒・体制内労組指導部打倒の圧倒的展望をつかんだということだ。
 われわれは、動労千葉が切り開いている国鉄労働運動の主流派への挑戦の闘いを、全国の国鉄職場で実践する。職場に分割・民営化絶対反対派として登場しきって、JR資本と体制内指導部との非和解の闘いを貫こう。この闘いは必ず平成採の青年労働者の決起をつくり、JR体制を転覆する展望を切り開く。動労千葉を先頭に、JR総連カクマルを組織実体的に打倒し、JRで動労千葉派が主流派になることこそが革命勝利の唯一の道筋だ。そしてその絶好の情勢が来ている。われわれはその闘いを、何よりもJR西日本下で「JR資本と闘って組織を拡大する」闘いとして烽火(のろし)をあげる決意だ。
 革共同関西地方委員会は4・25尼崎現地闘争を全力で担う。全国からの熱い結集を訴える。1〜3月の勝利をさらに推し進める闘いとして4・25尼崎闘争を爆発させ、第2次国鉄決戦を基軸に据えてプロレタリア革命に進撃しよう!