2009年4月 6日

■農民アピール 農地法改悪反対! 労働者・農民は連帯して闘おう

週刊『前進』08頁(2386号3面3)(2009/04/06)

■農民アピール
 農地法改悪反対! 労働者・農民は連帯して闘おう

 皆さん、ついに農地法の改悪案が国会に上程されました。法案は、「耕すものに権利あり」をかかげた農地法の第1条を削除し、大企業が自由に農地を使えるようにするものです。農民を農業から排除することにほかなりません。政府の農民切り捨てはここに極まりました。戦前からの小作争議と戦後の革命情勢の中で闘いとった農民の権利を、やすやすと明け渡すわけにはいきません。
 韓国とEUのFTA(自由貿易協定)が暫定合意したことで、自動車や家電製品が売れなくなると財界は焦りにかられています。「農業改革の遅れが、日本の通商交渉の妨げになっている」と農業に責任を転嫁しようとしています。冗談ではない。恐慌にあえぐ資本の生き残りのために、農産物市場を開放し、農家をつぶしてよいという政策をどうして許すことができるでしょうか。
 また、石破農水相は、自由競争を掲げて米価暴落を引き起こす「減反選択制」をにわかにうち出しました。今でも食べていけない米農家に死を宣告するに等しい政策です。
 今回の農地法改悪は「52年制定以来の大改革」といわれています。まさに、道州制や裁判員制度と一体の戦後体制の大転換、改憲攻撃そのものです。
 日本の農民は大恐慌の時に、実力で闘いぬいた輝かしい歴史を持っています。三里塚は戦前戦後の農民闘争を引き継ぎ闘います。
 農地法改悪反対! 労働者と農民は分断をうち破り、団結して闘おう。