2009年4月27日

法大弾圧裁判 7・24弾圧 内田君らが最終弁論 4・24法大解放へ戦闘宣言

週刊『前進』10頁(2389号6面3)(2009/04/27)

法大弾圧裁判
 7・24弾圧
 内田君らが最終弁論
 4・24法大解放へ戦闘宣言

 4月17日、東京地裁刑事第21部(半田靖史裁判長)で、7・24法大弾圧裁判の最終弁論が行われた。
 森川文人弁護士は、「本件は一言で言えば、資本主義体制の権力が、階級的利益のため、すなわち体制護持を目的として、資本主義に反するイデオロギー、すなわち共産主義革命思想の普及を阻止するための策動、すわなち弾圧・転向強要であり、それ以外の何ものでもない」「被告人らは、この時代の矛盾の直撃を受け、真摯(しんし)に社会に向き合い、悩み、行動するがゆえに、革命思想を持つ共産主義者となったのであり、それは恐慌時代の必然である」と喝破した。そして、「大学は大学の自治が認められており、権力に抗しても真実を追究するところに本質があり、その大学の本質からすれば大学に学外者が足を踏み入れることが犯罪となることはありえない」「看守者の意思は、資本主義的に経済的判断としての自由が認められるのではない」「大学自治から合理的に認められる範囲のものしか合法有効とは認められない」とデッチあげを批判した。
 指宿昭一弁護士も、「戦前の治安体制の強化の過程で行われたのと同じことが、今、法政大学で行われ、ここにいる3人は、『学生運動を行った罪』で被告人とされ、長期に勾留された上、懲役の求刑を受けている」「歴史に学ぶならば裁判所はこの不幸な歴史を繰り返してはならない」と訴えた。
 つづく被告人3人の弁論は、4・24法大集会に向けた大アジテーションになった。
 内田晶理君は冒頭、「東京拘置所に1年1カ月閉じこめておいて、何が『懲役1年2カ月』だ! 本件は、『大学の主人公は学生だ』という路線・思想に対する弾圧だ。粉砕あるのみだ」と論告求刑を弾劾した。そして、「私たちの回答はひとつ。大恐慌と戦争・民営化に立ち向かう歴史的決戦として4・24法大集会を大爆発させることだ」と決意を語った。

 第2章 “広島、富山で弾圧に完勝。

 市川知寛君は、「今週の『前進』(2387号)5面の文連座談会を読んでみるがいい。求刑はすでに粉砕されている。この弾圧に完全に勝利した!」と宣言。広島、富山の弾圧に勝利したことを挙げ、「たとえどんな判決が出されようとも、4・24法大解放総決起集会で1000人の労働者・学生の団結をつくり、不当処分撤回、共産主義革命実現に向かって闘い続ける覚悟だ!」と語った。
 鈴木研也君は、「『営業権』で法政大学は終わった。起きていることは全国学生の問題だ。世界でも教育が民営化されている。アメリカでは学校が軍隊に学生の名簿を提出している。教育の民営化は戦争に直結する。4月は世界の学生が『教育を奪い返せ!』と統一行動に立ち上がる。その先頭で4・24集会を闘う」と戦闘宣言を発した。
 いつも発言を妨害してくる半田裁判長も、5人の弁論に完全に圧倒され、苦い顔でうつむくばかりであった。次回5月27日はいよいよ判決公判だ。4・24法大解放集会をかちとった力で不当判決策動をぶっとばそう!
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 日程 法大裁判に集まろう!
★5月13日(水)5・28「暴行」デッチあげ裁判
  第11回公判(被告人質問)午後1時30分開廷
★5月14日(木)5・29デモ弾圧裁判②グループ
  第12回公判(論告)午後1時30分開廷
★5月20日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
  第14回公判(論告)午後1時30分開廷
★5月27日(水)7・24建造物侵入デッチあげ裁判
  第11回公判(判決) 午後1時30分開廷
★6月3日(水)5・29デモ弾圧裁判②グループ
  第13回公判(最終弁論)午後1時30分開廷
★6月10日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
  第15回公判(最終弁論)午後1時30分開廷
◎いずれも東京地裁429号法廷
 開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を

★富山大ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
  第9回公判(判決)5月27日(水)
  午後1時30分開廷