2009年5月25日

法大裁判 山本進君らに論告求刑 暴処法弾圧を弾劾

週刊『前進』06頁(2392号6面5)(2009/05/25)

法大弾圧裁判
 山本進君らに論告求刑
 5・15「暴処法」弾圧を弾劾

 5月14日と20日に、08年5・29「建造物侵入」デッチあげ弾圧裁判の論告求刑公判がそれぞれ刑事16部(第2グループ)と15部(第1グループ)で行われた。
 14日の公判には坂野陽平君が獄中から出廷した。坂野君は、「開廷時刻をすぎたころになってから急に『そういえばこれから裁判だった』と留置係に連れ出された。今回の逮捕・勾留が、公判に出廷することさえも妨害する、まさに拘束のための拘束であることがはっきりした。4・24闘争を引き継ぎ、徹底的に闘う」と宣言した。後藤裁判長は「次回までに調査する」と回答せざるを得なかった。
 20日の公判には、今回の5・15弾圧で勾留されている内海佑一君が獄中から出廷し、「われわれにかけられている弾圧を絶対に許さない。6・14−15闘争の爆発で弾圧を粉砕する」と戦闘宣言を発した。
 続いて中島敦史君、山本進君が「暴力行為等処罰法」弾圧を徹底弾劾する意見陳述を行った。「別件はこの裁判とは関係ない」と卑劣に居直る稗田裁判長に、被告人と傍聴席が一体になって怒りをたたきつけた。
 内山佳久君が立ち上がった。「5・15弾圧を絶対に許さない。不当な『入構禁止看板』など、撤去されて当然だ。看板に象徴される法大当局の弾圧が、どれだけ多くの学生を踏みにじってきたか。最終意見陳述を妨害するために2月の『事件』をデッチあげたことは明白ではないか」「法大当局はこれまですべてを『全学連を名乗る学外団体』の仕業と描きあげてきた。しかし現実はどうか。5・15弾圧の12人のうち、10人が法大生だ。この法廷で証言した斎藤君、恩田君も逮捕された。全学連への弾圧であると同時に、法大生からすべてを奪い取ろうという攻撃ではないか。本件の本質は法大当局と国家権力の権力犯罪だ。論告など中止し、ただちに控訴棄却せよ」と法廷を圧するアジテーション。
 検察は山本進君(公務執行妨害で追起訴)に「懲役1年2カ月」、ほかの13人に「懲役8カ月」を求刑。4・24を頂点とする学生の闘いに対する恐怖の吐露だ。
 5月13日には、08年5・28「暴行」デッチあげ弾圧裁判の公判が開かれ、中島宏明君の被告人質問が行われた。
 日経連労問研報告と軌を一にした学生自治破壊攻撃と全存在をかけて闘ってきた中島君は、自らの闘いの軌跡にふれつつ、06年3・14法大弾圧以来の法大当局の攻撃を徹底的に弾劾した。
 これまでの公判でも明らかにされたように5・28「暴行」デッチあげは、08年5・29法大包囲デモの前日に、闘争圧殺を狙って強行された弾圧だ。中島君は、文化連盟の決起、5・29蜂起の爆発をもって弾圧の意図は完全に粉砕されていると宣言。2時間に及ぶ意見陳述をやりぬいた。
 中島君は最後に、「この裁判で友部博文君に有罪判決を下した尾藤裁判官が、今度は4・22弾圧の勾留理由開示公判に登場し、弁護人の求釈明に一切答えることなく退廷命令を乱発している。福崎裁判長ら東京地裁のあらゆる反動を絶対に許さない。拘束をただちにやめ、全員を釈放せよ!」と語気を強めた。
 次回公判(論告)は5月28日だ。論告攻撃を粉砕しよう。暴処法弾圧を粉砕し、全学生を奪還しよう。
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 法大裁判に集まろう!
★5月27日(水)7・24建造物侵入デッチあげ裁判
  第11回公判(判決) 午後1時30分開廷
★5月28日(木)5・28「暴行」デッチあげ裁判
  第12回公判 午後1時30分開廷
★6月3日(水)5・29デモ弾圧裁判②グループ
  第13回公判(最終弁論) 午後1時30分開廷
★6月10日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
  第15回公判(最終弁論) 午後1時30分開廷
◎いずれも東京地裁429号法廷
 開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を
★富山大ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
  第9回公判(判決)
  5月27日(水)午後1時30分開廷