2009年6月 1日

日誌 2009年 5月20日〜26日

週刊『前進』08頁(2393号6面3)(2009/06/01)

日誌 2009年 5月20日〜26日
 裁判員制度を強行/北朝鮮が「核実験成功」と発表

●米上院、グアンタナモの閉鎖を拒否
 米上院は、キューバのグアンタナモ米軍基地の収容所の閉鎖のための歳出を禁じる法案を賛成多数で可決した。(20日)
●裁判員制度始まる 裁判員制度が始まった。殺人や傷害致死などの重大事件が対象。裁判官・検察官・弁護人の3者で裁判の争点を絞り、初公判の6週間前までに裁判員候補者に「呼び出し状」を送る手続きがあるため、最初の裁判員裁判は7月下旬ごろと見込まれる。(21日)
●米兵自殺率が倍増 イラクやアフガニスタンで従軍した米陸軍兵の昨年の自殺率がイラク戦争前に比べて倍増し、ベトナム戦争以来初めて一般の米国民の自殺率を上回ったことが分かった。戦争の長期化で米兵の6人に1人が3回以上従軍。米陸軍の調査によると、繰り返し配備された米兵は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症の割合が5割高くなる。(21日)
●防災訓練に海自揚陸艇初参加へ 沖縄県が9月に宮古島で予定している総合防災訓練に、海上自衛隊佐世保基地のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)の参加を検討していることが分かった。同揚陸艇の県防災訓練への参加は初めて。輸送艦おおすみに搭載して運用するため、訓練にはおおすみも同行する。陸上自衛隊と航空自衛隊も参加する。防衛省が現在策定中の新防衛大綱で離島への自衛隊駐留も検討していることから「離島への部隊展開のアリバイづくりではないか」との指摘も出ている。(21日)
●嘉手納基地、70デシベル超131回 米空軍嘉手納基地でF15戦闘機やFA18戦闘攻撃機などが相次ぎ離陸。午前中だけで100デシベル(電車通過時の線路わきに相当)を超える騒音が17回も記録され、同基地周辺は朝から轟音(ごうおん)にさらされた。午後5時までの騒音発生回数(70デシベル以上)は131回を記録。住民から「我慢できない」などの苦情が相次いだ。(21日)
●盧前韓国大統領が死亡 韓国の盧武■(ノムヒョン)前大統領が釜山近郊の自宅近くで登山中に転落、死亡した。遺書があり自殺の可能性が高い。大統領任期中の妻らの巨額の金銭授受疑惑にからんで検察当局から事情聴取を受けていた。(23日)
●自衛隊将官がPKO要員訓練で講習
 アフリカの国連平和維持活動(PKO)要員の訓練を行うため、エジプトで自衛隊の将官が講師となり、アフリカ十数カ国の軍幹部らに指導する講習会が始まった。自衛隊将官がPKO訓練講師となるのは初めて。(24日)
●敵基地攻撃能力の保有を要求 新「防衛計画の大綱」の今年末政府決定に向け自民党国防部会の小委員会がまとめた提言案で、北朝鮮のロケット発射を受け、敵基地攻撃能力の保有などを要求していることが明らかになった。(24日)
●北朝鮮が核実験 北朝鮮が「自衛的核抑止力を強化するための措置の一環として核実験を成功裏に実施した」と発表した。北朝鮮による核実験は、06年10月以来。(25日)