2009年6月 8日

14人の解雇に反撃 日逓中野 非正規JP労組組合員が就労闘争

週刊『前進』06頁(2394号4面1)(2009/06/08)

14人の解雇に反撃
 日逓中野
 “職場を取り戻すぞ”
 非正規JP労組組合員が就労闘争

 5月31日、日本郵便輸送(旧日逓)は、中野営業所で働く集荷パート労働者14人を雇い止め=解雇した。絶対に許さない! しかしこの攻撃は破綻する民営郵政の危機をさらけ出している。
 6月1日早朝、中野営業所前に地域の青年労働者や全逓労働者をはじめ30人の仲間が集まり、当該K君が先頭になって就労闘争に立ち上がった。門前で営業所と東京支社の職制を徹底的に追及した。下平営業所長は理不尽な解雇に自ら手を下していることにぐらぐらで、目は潤んでいる。徹底的に弾劾した。
 ついに、非正規のJP組合員の中から民営化絶対反対・解雇撤回で闘う労働者が登場したのだ。動労千葉を先頭とする1047名解雇撤回闘争に続き、さらに法政大学生弾圧粉砕に立ち上がる学生青年と固く団結して、闘いののろしが上がった。職制たちが立ちはだかり、終始「雇用満了です。社員ではありません」だけをくりかえす機械になったが、まったく精気がない。
 ふざけるな! 誰が郵便物を毎日収集してきたのだ。徹底追及した上で、シュプレヒコールをたたきつけ、周辺を練り歩き、最後にK君が闘争宣言をたたきつけた。
 「……この解雇には一片の道理もない。徹底的に弾劾する。撤回するまで断固闘う。4月27日以来、撤回を求めてきたが、まともな説明をできない会社に非があるのは明らかだ。ただちに14人を仕事に戻せ。仕事自体は続いている。より低賃金で外注化され、今後もどうなるかまったく示されていない。ふざけるな。職場の誰一人として納得していない。強制的に他の営業所に異動という形で分断されたり、解雇された同僚の分の怒りも込めて、日本郵便輸送東京支社、中野営業所を弾劾する。責任を取らせる」
 「さらにこの解雇に加担し、組合員を売り渡したJP労組東京輸送支部幹部および中野分会長にも、解雇を容認した責任を追及し続ける。労働者を分断し切り捨てる組合指導部は、今すぐ役員をやめろ。解雇したからすべてが終わるわけではない。本当の闘いはこれからである。すべては会社と分会長の責任である!」
 「すべての輸送職場、郵政職場の正規・非正規の全労働者のみなさん! 職場は労働者のものだ。労働組合は闘うためにある。団結し、ともに闘おう。組合をよみがえらせ、職場を取り戻そう! 私は胸を張って、労働者は必ず立ち上がることを信じて闘いぬきます!」
 そうだ! 集まった仲間は怒りをみなぎらせ、そして第2の郵政民営化攻撃であるJPエクスプレス子会社化攻撃、給与体系の破壊的な改悪に対して労働者は必ず立ち上がることを確信した。
 闘いは始まったばかりだ。労働者の怒り、力がどれほどのものか見せつけるときだ。K君を先頭に、6・14—15への総決起と解雇撤回は一つだと確認した。

 “労使一体”の解雇攻撃

 この日に先立つ5月28日には、1日行動を闘いぬいた。当該のK君が組合の中野分会に対し「今回の解雇については撤回を求めて職場集会を開け」とつきつけたところ、分会長は「話し合う状況にない」とふざけた態度で逃げた。
 江東区の日本郵便輸送東京支社では、組合の支部役員追及で、とんでもないことが明らかになった。組合支部は当局の雇い止め方針に対して、「異動先などの希望を聞くという形をとって、雇い止めにすればいい」と「指導」をしたというのだ。労使一体で首切りをしてきたのだ。こんな腐った組合幹部を打倒して闘おう。東京支社前でシュプレヒコールをたたきつけた。
 郵政職場をはじめデタラメな使い捨てへの青年労働者の怒りが充満している。JPエクスプレス子会社化・強制出向に反対で闘う全国の全逓労働者とともに、闘おう。
 (東京西部ユニオン・S)