2009年6月 8日

入管法改悪阻止へ 全国実呼びかけ80人が渋谷デモ

週刊『前進』06頁(2394号6面3)(2009/06/08)

入管法改悪阻止へ
 全国実が呼びかけ80人が渋谷デモ

 6月3日午後、東京・渋谷の宮下公園に「入管法改悪阻止!」「在留カード導入を阻止するぞ!」のシュプレヒコールが響きわたった。
 4・19京都大学に続いて5・10横浜市教育会館で開かれた「09外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会」で打ち出されたのが「入管法改悪阻止! 6・3渋谷デモ」だ。この呼びかけに応えて在日・滞日労働者とともに労働者・学生80人が結集した。
 デモに先立って集会が開かれ、全国実代表は「在留カード導入」を柱とする入管法改悪案の国会審議について、衆院法務委員会での採決に踏み込めずにいる現状を報告し、「日本の入管体制の歴史を見ると在日朝鮮人・中国人と日本の労働者階級が粉砕してきた歴史だ。闘えば入管法は粉砕できる」と断言。「中長期滞在の外国人を在留カードで管理し、在留カードを持たない難民申請者や非正規滞在者を追放、さらに永住者でも歴史性のある特別永住者のみを外国人住民台帳に組み込むなど、さらなる分断を持ち込もうとしている。私たちは民族・国籍・国境を越えて分断を打ち破って団結を求めていく本来の入管闘争をまっすぐに打ち抜いていくために本日のデモを闘おう。法大の闘う学生に対する暴処法弾圧を粉砕して、14日には再び渋谷デモを闘い、その力で15日法大前に集まろう」と呼びかけた。
 さらに、怒れる外国人労働者、難民申請者とがっちりと結んで闘っている「牛久入管収容所問題を考える会」、暴処法弾圧と闘う全学連、6・14−15闘争を呼びかけている動労千葉、東京西部ユニオン、三浦半島教組から決意が表明された。
 獄中の法政大生から届いた「獄壁を打ち破って移住労働者を始めすべての労働者と団結しましょう」とのメッセージに全参加者が奮い立ち、渋谷一周デモに打って出た。
 太鼓のリズムで軽やかに進む元気なデモに沿道の青年・学生が大注目。ビルの屋上から手を振って応えてくれた女性たちへ、「6月14日には一緒に渋谷をデモしましょう!」
 こうして6・3渋谷デモは、法大「暴処法」弾圧粉砕に上り詰めた4−5月の攻防を引き継ぎ、6・14−15へ進撃する街頭行動として勝利した。