2009年6月 1日

6・14渋谷-15法大連続闘争へ オバマと麻生の北朝鮮侵略戦争を世界の労働者の決起で粉砕しよう 獄中12学生奪還へ社会的大反撃を

週刊『前進』08頁(2393号1面1)(2009/06/01)

6・14渋谷-15法大連続闘争へ
 オバマと麻生の北朝鮮侵略戦争を世界の労働者の決起で粉砕しよう
 獄中12学生奪還へ社会的大反撃を

 「暴力行為等処罰法」(暴処法)による不当極まる法大学生運動弾圧は、逆に4・24法大解放1500人集会を始めとした闘いの火に油を注ぐものだ。全労働者・学生・人民は、怒りの決起で、「階級の宝」である獄中12人の学生を、絶対に不起訴で奪還しよう! 彼らの闘いは、階級的団結を武器に、いかなる暴力や弾圧にも屈しないで、解放と革命の勝利の道を指し示している。今や6・14−15の連続大闘争は、労働者階級人民の歴史的な蜂起の日となった。北朝鮮スターリン主義の反人民的な地下核実験を絶好の餌食(えじき)とした米帝オバマと日帝・麻生の、北朝鮮侵略戦争−世界戦争策動を粉砕するために、全世界の労働者階級人民は総決起する時だ。6・14−15の中央政治闘争の爆発で、法大「暴処法」弾圧を粉砕し、世界大恐慌と戦争の情勢に対決して、オバマ・麻生の打倒から革命勝利を切り開こう。4大産別を先頭に全力で決起しよう。

 文連解体狙う「暴処法」弾圧

 まず何よりも、法大解放闘争の前進に対する日帝権力・警視庁公安部の「暴処法」弾圧を、断じて許してはならない。法大弾圧粉砕の緊急闘争の爆発、全国的・全社会的な大反撃で、獄中の12学生を不起訴奪還し、6・14—15連続闘争の大爆発を実現しよう!
 日帝・麻生と警視庁公安部は、戦前以来の治安弾圧法である「暴処法」などの悪法を発動して、5月15日から18日にかけ、法大文化連盟と全学連の闘う12学生を、まったく不当にもデッチあげにより逮捕・再逮捕するにいたった。本当に許しがたい事態だ。
 法大文化連盟と全学連の徹底壊滅を狙ったこの組織破防法型の歴史的大弾圧は、日帝・麻生と国家権力が、大恐慌と世界戦争の情勢下で、いかに法大学生運動—全国学生運動の爆発と革共同の前進に恐怖し追い詰められているかを、まざまざと示している。
 日帝・麻生と権力は、4・24法大解放の1500人決起と6・14—15連続闘争の大爆発の情勢に、「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の現実性を見た。これに心底から恐怖し、治安維持法型・破防法型の治安弾圧にのめり込んでいるのだ。だがそれは逆に、法大3万学生のみならず、全国300万学生、さらには2000万青年労働者と6000万労働者階級全体を敵にまわし、その決起を生み出すものに必ずや転化せずにはおかない。
 この3年余の法大学生運動は、107人の不当逮捕、24人の起訴にも負けず、不屈に闘われ前進してきた。法大生が学内でビラをまき、看板を出し、アジテーションすることも許さない、異様な新自由主義大学・監獄大学! 法大生は文化連盟を先頭にこの現実に怒りを爆発させ、団結して法大解放へ決起してきた。これがなぜ犯罪か!
 そもそも「暴処法」弾圧をデッチあげた2月19日深夜の「事件」とは、闘う学生の立ち入りを禁止する看板がこわされたというものだ。しかしこんな看板そのものが3万法大生とは非和解であり、怒りの対象だ。法大生に破壊されてまったく当然ではないか。
 今回の弾圧は、まさに新自由主義大学・監獄大学に反対し戦争への道を阻止する闘い、その学生の団結と決起そのものを壊滅することを狙った攻撃だ。それは本質的に青年労働者を始めとする闘う労働者階級と革共同に向けられた弾圧である。とりわけ4大産別決戦を先頭とした、〈戦争・改憲と民営化・労組破壊〉〈道州制・民営化〉の攻撃との闘いの壊滅を狙った反革命弾圧である。
 追い詰められているのは、権力と法大当局・資本だ。弾圧で法大学生運動と全学連、そして革共同を壊滅することなど断じてできない。弾圧は闘いのリーダーを次々と生み出している。勝利は労働者と学生のものだ。

 弾圧粉砕の一大署名運動へ

 5月22日の法大弾圧粉砕緊急集会には、420人の労働者と学生が結集し直ちに大反撃が始まった。26日の勾留理由開示公判には、東京地裁に130人が決起した。ものすごい怒りが爆発し、革命的な反発力が生み出されている。獄内外が固く団結し、完黙・非転向で闘う12人の学生を全力で守りぬき、起訴を粉砕して必ず奪還しよう!
 斎藤文連委員長、恩田文連副委員長、織田全学連委員長を始め、「法大闘争は新自由主義大学を破産させている」「団結の威力を確信した」「われわれは必ず戻ってくる」と、感動的な獄中アピールが発せられている。これに応えて、今こそ5・22集会の熱気を拡大し、労働者と労生がひとつに団結し巨大な闘いを巻き起こす時である。
 広範な社会的大反撃が開始された。戦前の京都学連事件(1925年)を彷彿(ほうふつ)させる今回の大弾圧と闘う大弁護団が形成されようとしている。法大「暴処法」弾圧を弾劾し、法大闘争に連帯して、「法政大学での学生弾圧に抗議し、即時釈放を求める緊急全国声明」(別掲)が発せられ、賛同署名運動が呼びかけられた。さらには全世界に弾圧弾劾と闘いへの決起のアピールが発信されようとしている。全社会的・国際的な巨大な反撃を巻き起こし、絶対に勝利しよう。
 そして当面する最大の闘いは、「国鉄1047名解雇撤回! 労働者派遣法撤廃! 法大弾圧粉砕! 改憲阻止! 麻生政権打倒!」を中心スローガンに闘われる、6・14—15連続大闘争=中央政治闘争だ。この闘いを全国5000人の大結集で爆発させるために全力で蜂起しよう。この力で法大「暴処法」弾圧を粉砕し、世界大恐慌と戦争の情勢に立ち向かい、米帝オバマと日帝・麻生を打倒して、「大恐慌を革命へ」の血路を開こう。
 6・14—15中央政治闘争は、同時に屈服と転向の坂を転落する日共スターリン主義を始め一切の体制内派との、激しい党派闘争だ。核独占・侵略戦争宣言のオバマ演説を礼賛し、裁判員制度導入に賛成し、3・25鉄建公団反動判決を賛美し、闘う者に襲いかかる日共スターリン主義を絶対に許すな。
 また連合は、日本経団連や麻生政権と「労使共同宣言」「政労使協議」を取り結び、今また排外主義と北朝鮮侵略戦争翼賛の「核廃絶1000万署名」運動を進めている。これは、オバマ演説と連動して原水禁運動—反戦反核闘争を解体する許しがたい策動だ。
 さらに4者4団体派は、今国会中の1047名解雇撤回闘争の終結を狙い、日帝権力・JR資本への完全屈服と奴隷の道にのめり込んでいる。ファシスト・カクマルや塩川一派などの反革命勢力も、大恐慌と労働者階級の団結と革命への闘いに恐怖し、敵対を深めている。これら一切の体制内勢力との党派闘争を貫き、6・14—15闘争に総決起しよう。 

 大恐慌と戦争情勢への対決

 内外情勢は、まさに大恐慌が爆発し世界戦争を不可避とする時代に突入している。
 帝国主義世界経済は、今や29年大恐慌をも超える後のない世界大恐慌へと本格的に転落し、金融大恐慌の爆発と実体経済の崩落から、米国債とドルの暴落をも不可避とする段階へと突き進んでいる。米製造業の象徴たるクライスラーの破綻に続き、GMの破綻(破産法申請)も避けられない大変な情勢だ。欧州—EU経済も、信用収縮とGDPの大幅マイナス化と失業者増などにあえいでいる。
 日帝は帝国主義の「最弱の環」であり、自動車・電機を始め「輸出立国」的な資本蓄積構造が崩壊し、09年3月期決算では、大企業・大銀行が軒並み過去最大の減収・減益と大規模な赤字に陥った。この中でブルジョアジーは、労働者へのリストラ・大失業攻撃をいよいよ本格化させている。
 世界大恐慌は資本主義の時代の終わりを突き出している。それは一方で、帝国主義が分裂化・ブロック化し、保護主義と争闘戦を激化させ、侵略戦争・世界戦争を不可避とする情勢、そのために労働者階級への階級戦争を強化してくる情勢であり、他方では革命情勢が成熟する時代の到来である。
 こうした中で、5月25日に北朝鮮スターリン主義は、体制の延命をかけて反人民的な地下核実験を強行した。米帝オバマと日帝・麻生は、これを絶好の餌食として、国連での追加制裁決議を策動し、北朝鮮に対する体制転覆の侵略戦争発動体制に突入した。イラク、アフガニスタンに続いて、北朝鮮侵略戦争が急速に切迫してきている。
 大恐慌と戦争に立ち向かう闘いは、労働組合をめぐる攻防で決定的に勝負が決まる。だからこそ日帝・麻生と権力は、学生運動の爆発を徹底的に弾圧し、連合を産業報国会化し、労働組合を破壊しようとしているのだ。とりわけ4大産別こそ最大の激突点だ。
 オバマと麻生の北朝鮮侵略戦争策動粉砕へ、今こそ全世界の労働者階級が団結し、総決起して闘う時だ。日帝の「海賊対処法案」成立への攻撃を断固阻止しよう。改憲阻止、裁判員制度廃止、道州制粉砕へ闘おう。6・14—15連続闘争はその最大の決戦場だ。
 第2次国鉄決戦を先端とする4大産別決戦の攻防を軸に、青年労働者と学生を最先頭として、6・14—15の5000人総決起へ、真一文字に突き進もう。法大弾圧粉砕署名、動労千葉物販、機関紙拡大、集会賛同署名を武器として駆使し、6・14—15大結集を大胆に訴えよう。労働者には失うものは鉄鎖以外に何もない。獲得すべきは全世界だ。法大弾圧粉砕・12学生奪還へ猛然と決起しよう!