2009年6月15日

6〜7月最終弁論公判に結集を 「暴処法」を打ち破る!

週刊『前進』06頁(2395号3面2)(2009/06/15)

6〜7月最終弁論公判に結集を
 「暴処法」を打ち破る団結を固め国鉄決戦勝利・JR体制打倒へ!

 国労5・27臨大闘争弾圧裁判は6月19日、7月3日、17日の3期日にわたり被告側の最終弁論が行われる。2期日で弁護団が最終弁論をし、最後の期日に7被告全員が最終意見陳述で思いの丈を縦横に述べる。

 労学の共闘で暴処法粉砕を

 2月27日、検事は暴力行為等処罰法違反として国労組合員である各被告に懲役1年、向山被告に懲役1年6月を求刑した。これを打ち砕く闘いは、法大学生運動に対する暴処法弾圧との闘いと一体だ。
 法大学生運動は戦争・改憲と民営化・労組破壊の攻撃と真正面から対決し、4・24法大解放闘争で、動労千葉を先頭とする国鉄闘争との結合を宣言した。国労5・27臨大闘争弾圧被告団もまた、国労本部の裏切りと徹底対決し、動労千葉労働運動を国労の中で実践してきた。国家権力はこの中に革命を見て、暴処法弾圧をかけてきたのだ。
 暴処法は、団結すること自体を犯罪とする治安弾圧法だ。それが今再び前面化してきたことに、支配階級の危機が示されている。大恐慌の中で、資本は大量の労働者の首を切り、搾取の限りを尽くして延命しようとしている。日本経団連は「労基法は工場法時代の遺制」と叫び、鉄建公団訴訟の3・25判決は団結権の上に国鉄改革法を置いて「解雇は有効」と居直った。これらの攻撃とあいまって、権力は労働者の団結を暴処法で徹底解体しようと策している。
 戦前の歴史を見ても、暴処法は労働者の団結を解体し、労働者を戦争に動員するために徹底的に使われた。だが、5・27被告団と法大生の闘いは、戦前の敗北の歴史をのりこえ、力強く闘われている。
 7被告が喝破したように、団結破壊には団結の強化・拡大で応えることが反撃の核心だ。団結を固め反撃すれば、弾圧は敵の最弱点に転化する。
 検事論告と真正面から対決する被告・弁護団の最終弁論は、この時代に労働者が闘うべき道筋を鮮明に照らし出すものになる。被告団は、国家権力と国労本部(協会派と革同)が結託して強行した弾圧を跳ね返し、国鉄闘争の勝利の展望を切り開いてきた。
 昨年2月に旧弁護団を解任し、5月に松崎被告との裁判分離をかちとった被告団は、4者4団体路線と鋭く対決し、5・27裁判を階級裁判、国鉄闘争裁判として真っ向から貫いてきた。
 100回の公判で、7被告は国鉄闘争と自らの闘いの正義性をくまなく明らかにした。誰もが感動するその内容は、新たに発行されたパンフレット『俺たちの怒りと誇り』に記されている。被告団の怒りと思いは、すべての労働者、特に法政大学の学生や青年労働者と共通のものだ。

 和解路線粉砕の最大の焦点

 5・27弾圧粉砕闘争は、今まさに火を噴いている国鉄決戦の最大の焦点だ。被告団は、4者4団体の政治解決路線と闘い、動労千葉とともに尼崎事故弾劾の闘いを担い、国労を解体して連合になだれ込もうとする国労本部の前に立ちはだかっている。何よりも、組合員を警察に売り渡した国労本部を許さず、弾圧を粉砕して勝利する団結を築いてきた。それは、動労千葉を排除した4者4団体、とりわけ鉄建公団訴訟原告団一部幹部の和解路線を粉砕する生きた闘いだ。被告団は1047名闘争勝利の突撃路を切り開いている。
 判決は秋にも予想される。権力は有罪判決を狙い、JRはそれに乗じて解雇攻撃を仕掛けようとしている。逮捕や有罪判決を口実に解雇などの攻撃を加えることは資本の常套(じょうとう)手段だ。これとの闘いは労働運動の一貫した課題だ。
 弾圧に対し、動労カクマル、旧社会党(民同や協会派)、共産党・革同、解放派、人民の力派など多くの党派が屈服してきた。恐慌と戦争の時代において、労働運動への弾圧は一層激化する。これと真っ向から対決する闘いが必要なのだ。
 被告団によって解任された旧弁護団は、「許さない会」の分裂に走った。労働者を救済の対象に落とし込め、被告の自己解放的闘いを抑圧してきた旧弁護団は、被告団への最悪の敵対者となっている。その対極で、労働者には権力・資本を打倒する力があることを高らかに宣言するのが7被告の最終意見陳述だ。

 JR資本との全面的対決へ

 最終日の7月17日は、午前中にJR東日本本社と鉄道運輸機構本社への怒りの弾劾行動が闘われる。4・25尼崎事故弾劾闘争を引き継ぎ、1047名解雇撤回・原地原職奪還、JR体制打倒、体制内労働運動打倒の火柱を上げるのだ。両本社は20万人の首を切った国鉄分割・民営化の張本人たち、そして今また青年労働者を襲う大量首切りの首謀者たちの巣窟(そうくつ)だ。JR総連・東労組の本部も本社ビルの中にある。国鉄分割・民営化以来の一切の怒りをぶつけるのだ。
 動労千葉は、職場での闘いを基軸に政府・JRとファシスト労働運動・体制内労働運動を打倒する闘いを貫いてきた。国鉄闘争は、それを全職場で実践する新たな段階に突入する。この中に5・27臨大闘争弾圧粉砕、1047名解雇撤回、JR体制打倒の勝利がある。それは、青年労働者の怒りと結合し、国際連帯の基礎を固める闘いだ。
 3回の公判は、被告団の怒りを共有し、国鉄闘争を担う全労働者の怒りの決起の場だ。公判闘争に総結集しよう。