2009年6月15日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2395号6面1)(2009/06/15)

団結ひろば 投稿コーナー

 映画「蟹工船」試写会“時代は動いている” 栃木 手頭正造

 栃木県足利市で松田龍平主演の新作「蟹工船」の映画試写会がありました。参加者に「法大は『蟹工船』『監獄大学』だ。法大総長=増田は浅川と同じだ」と訴え、ビラまき・署名活動を展開しました。時あたかも足利事件で釈放された無実の菅家さんが「警察官・検察官を許さない」と怒りを訴えている。警察への怒りはすごい。
 「デタラメな取り調べと裁判官のデタラメさは巨悪だ」「日本一の犯罪集団はヤクザだ。次が警察だ。いや逆だな」
 法大生への期待はすごい。「学生が元気になってないと世の中おかしくなる」「70年闘争みたいだな。ワクワクする。学生さん頑張れ」「私の娘も法大出身。文化連盟だったような気がする。自由な大学だと聞いてたけど、今は監獄なの? ひどい」「学生を売る教授は最低です。教師失格、いや人間失格です」「営業権? それってホントに大学?」。お父さんが家族みんなに署名を指示した例もあった。
 暴処法が治安維持法と一緒に乱発されたという説明に怒り倍増。「治安維持法」には暗いイメージがあるが法大は違う。全員が完黙・非転向で闘っているからだ。ここに戦前との違いがあり、巨大な意義がある。「一人も屈服してない」の説明に感動したおばあさんがカンパを出したいと申し出た。それを見ていた女性が「千葉動労にカンパしたらものすごいことになるからカンパしたほうがいいよ」と脇から言ってきた。なんかすごい情勢が生まれている。
 時代は動いているぞ、と実感した。

 団結によって教育を取り戻している! 京都大学 碧海

 6人の仲間の起訴を絶対に許さない! 4・24以降の弾圧は、時代がまさに「戦争と革命」に突入したことをハッキリさせた。文化連盟委員長・斎藤くんのアピールどおり、わたしたちは2世紀にわたる労働者階級の闘いを前進させている!
 京大では毎日キャンパスを縦横無尽に駆け回りアジテーションに次ぐアジテーション、オルグに次ぐオルグを繰り広げています! 授業前の教室に入って堂々と団結を訴え、学生(未来の同志だ!)と時代について議論し、署名を集める。これこそが大学であり、教育の真の姿だ! わたしたちは団結によって教育を取り戻している!
 オルグとは生き方の問題だ。それを示してくれているのが獄中同志の存在だ。失うものは鉄鎖以外ない! 全学連の学生に対するキャンパスの学生のまなざしは、明らかに変わってきている。「確信を持って生きている人たち」というふうに。そうだ、わたしたちには団結がある!
 昨年9月、リーマン破綻のその日に全学連と文化連盟は「一人の仲間も見捨てない! 全国大学の法大化阻止!」をスローガンに決めた。これは「戦争・改憲、民営化・労組破壊を粉砕せよ!」という革共同のスローガンと同じではないか! 革命への鍵はわたしたち一人ひとりの手中にすでにある。時代の扉をともにこじ開けよう!

 「雇用対策」は労働力商品の流通促進策 西浜新一

 ハローワークで働いています。政府の「雇用対策」の実態を報告します。
 ひとつに企業経営者への雇用助成金のばらまきです。「派遣労働者を正社員にすれば」とか「トライアル雇用(たった3カ月)」を助成の条件にしています。しかも「会社都合による解雇がないこと」と、あたかも雇用を促進するかのようです。しかし陰では労働者へのイジメ、「自己都合による退職」の強要が横行しているのです。
 ヘルパーの女性(50代)はある日突然、上司に呼ばれ、「みんなが君と働くことを嫌がっている。考えてほしい」と言われ、やむなく退職願いを書かされました。7年も勤めている職場での出来事だそうです。当然従業員の入れ替えで賃金はどんどん下がります。
 失業者への貸し付けもやっています。早期就職すれば返済は必要なしですが、ただし低賃金・劣悪な条件でもまずは就職しなければなりません。もし返済できなければ? ハローワークではそのことには触れません。
 職業訓練も介護職・IT関連を中心に大幅に増やしました。この分野での低賃金・劣悪さや派遣をそのままにしてただ送り込もうというだけです。しかも条件は「ジョブカード」の登録です。
 ジョブカードとは経団連と政府が数年前から積極的に導入している労働者鑑札制度です。受けた教育や訓練、仕事の経験・経歴、従順さややる気など上司の評価を交えてキャリアコンサルタントが記録、企業やハローワークが保存します。
 政府による「雇用対策」とは資本のために労働力商品の流通を促進する政策なのです。労働者が誇りをもって生活できる仕事を得るには、自らの力でこの仕組みを変える以外にありません。

 6・14-15訴え横須賀-相模原で街頭宣伝 神奈川 戸川晴

 6月6日、神奈川労組交流センターと婦人民主クラブ全国協議会は、自衛隊のソマリア沖派兵、戦闘指揮訓練センター建設と対決し、相模原と横須賀で「6・14渋谷へ! 6・15法大へ」を訴える街頭宣伝行動を全県一体の行動として闘いました。
 相模原では4月、戦闘指揮訓練センター建設着工が強行されています。「敵地侵略、局地戦・ゲリラ戦」の自衛隊と米軍による共同訓練所です。また米軍横須賀基地も対北朝鮮の臨戦態勢に入っており、また自衛隊横須賀基地からは6月中にもソマリア沖への護衛艦派兵が狙われています。
 相模原では、JR淵野辺駅前に登場。この日は県央共闘会議の集会・デモが計画されており、結集してくる労働者に宣伝。労働者はもちろん、学生も次々に署名に応えてくれました。とりわけ法大「暴処法」弾圧への驚きと怒り!怒り!怒り!です。
 ほぼ全参加者にビラを配って、集会・デモに合流し、相模補給廠(しょう)の西門前で激しいシュプレヒコールをたたきつけました。(写真)
 横須賀では、ソマリア沖派兵への危機感が強く、自衛官も次々にビラを受け取っていきます。
 街頭宣伝の先頭に立ったのは教育労働者。教え子や卒業生、保護者や同僚が次々に署名に応えてくれます。教育労働者が中心に座れば地域丸ごとの決起を必ずやつくれます。とりわけ「自分は教師2年目。教育現場は問題だらけ。法大弾圧は絶対に許せない」と言って署名に応じてくれた青年は印象的でした。
 6・14−15へ、そして法大弾圧粉砕署名を職場、地域で労働者大運動としてやりきろう!

 街宣で出会った民主労総組合員がメール 東京 笠井壮

 6月のある日、都内で憲法9条改悪反対、法大学生弾圧粉砕! 6・14−15結集を訴える街頭宣伝に立ちました。
 通りかかった2人連れの男性に声をかけました。話をしているうちに2人は韓国の民主労総の組合員であることがわかりました。1人が動労千葉国際連帯委員会の人を知っているというのです。2人は積極的に署名に応じてくれました。
 動労千葉の存在がお互いを認識できるきっかけになっていることに、国際的な連帯感やともに闘う仲間であることを肌で感じることができ、感激しました。別れ際にこぶしを突き上げて「トゥジェン(闘争)」と言って別れました。
 数日後、この労働者から動労千葉に届いたメールを見せてもらい、さらに感激しました。メールには「千葉を通って成田空港を行き来する時、『千葉には原則的に闘う労組がある』と心安らぐ思いでした」とあり、これまでは電話やメールのやりとりしかなかったが、動労千葉と直接の交流を実現したいと書いてありました。
 私たちのことも「赤い腕章をしてリュックを背負い、まるで韓国で一生懸命闘っている労働者のような方々でした」「ごつい顔で、まるで韓国の金属労組の闘士のようだった」と印象を記してくれていました。動労千葉の闘いとその闘いが切り開いた国際連帯の地平を身をもって実感することができ感動しました。

 関西入管交流集会で資本主義打倒へ確信 神戸 白貴皓

 労働者を生かすことも食わすこともできない資本主義——300年続いた命脈が尽き果てるしかない末路である。
 この大恐慌の到来に世界の労働者は資本と権力に対して満腔(まんこう)の怒りを込めて決起しています。
 関西で森精機の派遣労働者たちが契約解除をもっての解雇攻撃に組合を結成し、3波のストライキに突入したように、世界的な規模で「生きさせろ」「食わせろ」と資本と対決しています。
 日本の入管体制のもとで私たち労働者を民族や国籍などで対立させてはなりません。集会実行委員会からの基調提起でも、今の情況が世界の労働者を一つに結びつけている、資本と非和解で団結した力が情勢を切り開く、労働者の国際主義こそ排外主義を排撃できる根源であると提起されました。参加者一同、一体感をもって支持、賛同しました。職場・地域での闘いの実践をもって貫徹しようという思いが伝わります。
 集会当日は、労働者民衆が李承晩(イスンマン)傀儡(かいらい)政権を打倒した1960年4・19、記念すべき革命の日であります。183人の犠牲者と6千人の負傷者が出たこの闘いを受け継ぎ、韓国、日本での今日の闘いの情況をつくり出しています。
 私は学校給食業務を不当解雇されて9年に及ぶ争議を続行中です。解雇撤回原状復帰を求めて非和解で、社前で座り込み中です。昨年、塩川派と決別し、関西合同労組の大阪の各支部の支援で、企業団地の拠点として署名活動、労働相談活動などをつうじて未組織の労働者の皆さんの決起を促しています。
 労働者解放に向かって動労千葉のように非和解で闘い、民族・国籍・国境を越えて団結をつくり出せば、資本主義は打倒できると確信します。