2009年6月22日

法大解放へ1200人立つ 6・15 暴処法に怒り爆発

週刊『前進』06頁(2396号1面2)(2009/06/22)

法大解放へ1200人立つ
 6・15 暴処法弾圧に怒り大爆発

 労働者が大結集

 6月15日、全国から1200人の労働者・学生・市民が法政大学を包囲し、「監獄大学」を徹底糾弾する集会とデモをやり抜いた。この闘いは、前日の代々木公園集会に続いて、動労千葉が連続闘争として呼びかけたもの。暴処法弾圧を粉砕して5日に不起訴奪還をかちとった久木野和也君、洞口朋子さんら闘う法大生が先頭に立った。
 ”法大文化連盟と全学連の組織解体を狙った「暴処法」弾圧を絶対に許さない! 獄中学生を1日も早く奪還しよう! 3学生への新たな処分策動を許すな!”——この思いで多くの労働者が年休を取り、決起した。
 午前11時、法大近くの東郷公園に結集し決起集会をかちとった。平日の昼間にもかかわらず、広場がぎっしり埋まる大結集だ。法大生の闘いをわがこととして闘おうという労働者の熱い思いが伝わってくる。
 司会を久木野君が務めた。「これだけ多くの仲間が結集してくれた。一人の法大生として本当にうれしい。法大当局は恐怖しきって朝から全面封鎖している。絶対に許せない。今日の闘いでキャンパスの主人公が誰なのかをはっきりさせよう」とアピールした。
 闘いを呼びかけた動労千葉の田中康宏委員長が発言に立ち、「3年間で110人逮捕、30人起訴というとんでもない弾圧を徹底的に弾劾し、全社会に知らせなければならない。すべてを金もうけの道具に変える新自由主義の姿がここにある。正義を貫いて不屈に闘う学生と連帯しよう」と呼びかけた。全学連、医療労働者、法大弾圧弁護団が決意表明と連帯のあいさつを行った(発言を3面に紹介)。
 「憲法と人権の日弁連をめざす会」代表の高山俊吉弁護士を始め、「緊急弁護士声明」を発した多くの弁護士もともに闘った。
 デモに出発すると、沿道の商店やビル、学校の窓から、仕事中の労働者や授業中の中学・高校生が顔をのぞかせ、デモ隊に注目した。途中、靖国通りの法大総長室前で立ち止まり、総長増田を徹底糾弾する怒りの拳を挙げた。

 当局追いつめる

 デモ隊がキャンパス正門前まで来て見たものは、法大の戒厳令体制だった。当局はキャンパスを暴力的に封鎖し、学生とデモ隊の分断を狙った。正門と外濠校舎入口と吹き抜けを封鎖し、出入りを裏門2個所に絞り、中央広場には学生を一人も入れなかった。昼休みだというのに、広場に学生の姿がない! 教職員を各階各所に配置し、学生を廊下と屋上から追い払った。校舎の窓にはブラインド、外には機動隊。戒厳令大学——これこそ新自由主義の手先、法政大学の正体だ。
 それでも弾圧をうち破って、いくつもの窓や屋上からデモ隊に注目する学生が現れた。
 こんな圧殺体制は、法大当局がどれほど法大3万学生の決起を恐れているかの何よりの証拠だ。デモ隊は怒りを倍加させてシュプレヒコールを上げ、法大当局を徹底弾劾した。
 12時半過ぎから正門前の外濠公園で学生の独自集会と、第2波デモに向けた労学決起集会が開かれた。法大、京大、広大、東北大をはじめ全国の学生と労働者が次々とマイクを握り、構内の法大生にアピールした。
 締めの発言はス労自主の入江史郎さん。「権力や法大当局に”弾圧は高くつく”ことを、何度でもここに来て思い知らせてやろう」とアピールした。
 午後1時半、第2波デモに出発。再び靖国通りを通って増田総長を弾劾、さらに市ケ谷駅前を通るデモで「法大解放」をアピールした。
 1200人の延々と続く長蛇のデモと怒りの大集会は、法大当局と警視庁を震え上がらせた。法大解放闘争はいまや、国鉄1047名解雇撤回闘争、4大産別決戦と並ぶ日本階級闘争の最先端だ。全世界にも発信され、アメリカ、韓国、ドイツ・ヨーロッパを始め国際的な連帯、反撃が広がっている。暴処法弾圧を粉砕し、増田体制を打倒して、法大を解放しよう。キャンパスに学生の自由と自治を取り戻そう。獄中の8学生を1日も早く奪還しよう。