2009年7月 6日

全社連労組 東京4院所にビラ入れ

週刊『前進』08頁(2398号3面3)(2009/07/06)

全社連労組 “不当解雇撤回せよ”
 東京4院所にビラ入れ

 全社連労組(全国社会保険協会連合会労働組合)は6・14—15闘争に機関決定で賛同し、組合旗を代々木—渋谷—市谷にたなびかせて全国の仲間とともに闘った。
 15日は法大闘争の前に朝から新宿・蒲田など都内4院所にビラ入れ・オルグをやりぬいた。
 国有財産である全国63の社会保険病院・厚生年金病院は、すでにRFO(独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構)に出資され、来年9月までに入札売却されようとしている。
 大阪の福島・長堀の2センターでは全社連労組は全員、「希望退職」を拒否して3月売却・全員解雇を迎え撃った。5月には全社連本部を大阪に引っ張り出して怒りの団交をたたきつけた。
 医労連・健保労組は、組合員を地域や霞が関での「病院存続」運動に引き回している。しかし彼らの「病院存続」運動とは、「ハコとしての病院を他の法人等に買ってもらって存続」させようとするものでしかない。売却による解雇とまったく対決しない方針だ。
 「存続」というなら、福島も長堀も土建屋や怪しげなコンサル業者が買い取り、4月から健診業務はしている。2月には希望退職が強要され、買い受け先には組合活動家の「ブラックリスト」を流し、何人かの労働者は労働条件を大幅に引き下げられた上で、買い受け先に採用された。休診を強行した浜松病院では、全員が希望退職に追い込まれた。
 「存続」のための売却推進は、解雇推進以外の何ものでもない。63院2万人の解雇絶対反対の大反乱を組織することこそが、勝利の道だ。
 全社連労組は小なりと言えど、この反乱をつくり出すために、不屈の解雇撤回闘争に立ち上がっている。さらに道州制攻撃と真っ向から対決し、公立病院民営化阻止の大闘争を切り開いていく。
 朝ビラに対して、ある健保労組支部長は、「許可なく敷地内でビラをまくな」などと、当局丸だしの敵対を試みて、一蹴された。一方で、院内から「私にもビラを下さい」と出てくる早出や夜勤の労働者が相次いだ。手応え十分だ。
 全社連よ。不当解雇を強行したことによって、全国を駆け巡る宣伝工作隊を生み出したことに戦慄(せんりつ)せよ。
 全社連労組はすべてを奪い返すまで、首切り全社連を地の果てまでも追い込んで闘う。
 (全社連労組執行委員U)