2009年7月 6日

星野文昭さん 獄中メッセージ (抜粋)

週刊『前進』08頁(2398号8面2)(2009/07/06)

星野文昭さん 獄中メッセージ
 労働者階級の解放と星野奪還は一体の闘い(抜粋)

 今日、大恐慌が一層深まり、資本主義が資本主義である限り、社会を根本から破壊し、荒廃させることが目前で進み、日本と全世界で、青年・学生を先頭に、この世の中を変え、自らとすべての労働者人民の解放をかちとる闘いに立ち上がっています。(中略)
 その闘いの中で、無期弾圧と、自らと全労働者人民の解放をかけて闘う星野のようにともに闘い、必ず取り戻そうという闘いが、青年・学生を先頭に闘われ、その闘いが、世の中を本当に変える闘いと、星野を本当に取り戻す闘いを一つのものとして闘い、未来を開く団結と解放の力を飛躍させようとしています。そのような中で、本総会は、その闘いを本当に実現していく、そのために討論を深め、一つに進むための歴史的な総会であることを、参加された皆さんとともに確認したいと思います。(中略)
     ☆
 私たちが、社会・人間生活そのものを破壊する資本主義を終わらせ、労働者人民が真の社会の主人公となって、誰もが人間らしく生きられる社会を、労働者人民の力を全面的に信頼して実現していく、その青年・学生を先頭とした世の中を変えていこうとする闘いと一体に、その世の中を変えようとする闘いを圧殺するために、権力が私の無実を百も承知で無期を強いることを一日だって許すな、一日も早く釈放せよ、再審を開き無罪を出せ、このことを真っ向から掲げた闘いを始める、ということにあります。
     ☆
 私がこうした立場に立つまでには、青年・学生を先頭にした皆さんの闘いに学び、励まされつつ、本当に、自らとすべての人びとの人間的未来=解放をかちとっていく、その力によってまた、再審・釈放をかちとる力と内容を、一切のごまかしを持ち込まず、すべてと格闘しつつ、厳しい自己変革・飛躍によって獲得するということがありました。
 私にとって、その飛躍の土台として、暁子が体調を崩すほどのしわよせを、自らがやるべきをやらなかったことで集中したことへの痛烈な反省がありました。そこには、本当に現実・現状を打ち破り、自ら・家族とすべての労働者人民の解放と、再審・釈放をかちとることがありました。(中略)
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 死刑求刑と無期確定ということは、世の中を変え人間的未来を開く闘いを圧殺するために、本質的にも現実的にも未来のすべて、生きる未来そのものを奪おうとするものですから、本当に、人間的未来、自らとすべての人びとの人間的解放につながる道すじとそれを実現する力を得ることによってしか生きることができません。ごまかしや曖昧(あいまい)さ、観念的な思い込みのようなものを持ち込んだのでは、その力を得られないのです。その中で得たものが、自ら(家族)の解放は、労働者の解放=人間的解放の中にある、ということです。
 獄壁という最大の分断の壁をうち破って、家族はもちろん、すべての労働者人民の現実と闘いの中に身をおいて、その根源にある、人間らしく解放され生きたいという自己解放・人間解放の欲求・希求・力を全面的に信頼し、それに依拠し、それをあらゆる分断をのりこえ、一つの団結、解放の力とし、資本主義を終わらせ、労働者が社会の真の主人公となって、その人間的共同性によって、誰もが人間らしく生きることのできる社会を実現する、そこに自らと家族、すべての労働者人民の解放の未来がある。その力が、再審・釈放をかちとる力。それが獲得したものです。(中略)
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 このような世の中を変えようという闘いを圧殺するために、権力が私の無実を百も承知で、本人が強制された嘘(うそ)だと言明している供述を唯一の証拠に無期を強いている。34年も投獄している。これを絶対に許すわけにはいきません。(中略)
     ☆
 まさに、まともな証拠もないのに、むしろ証拠が無実を明らかにしているのです。これ以上、一日たりとも投獄するな、一日も早く釈放せよ、執行停止せよ、一日も早く再審で無罪を出せの声と力を、取り戻す会を軸に、闘う労働者人民を主軸に、全人民・全社会的につくりだし、再審無罪・即時釈放を必ずかちとりましょう。
 全国・全世界の労働者人民の団結した力で資本主義を終わらせ、労働者人民の手で誰もが人間らしく生きられる世の中に変える。その闘いと一つに、その闘いの力で、再審・即時釈放を必ずかちとりましょう。権力との闘いを曖昧にする立場は、星野闘争を破壊するものであり、絶対に突破しなければなりません。
 自らとすべての労働者人民の解放、一切をかけ、何ものも恐れず、資本・権力との闘いに立ち上がり、闘いを貫く、その解放感の中でこそ、すべての闘いを共有し、すべての分断をうち破り、団結をかちとることができ、あらゆる壁をうち破り闘うことによって、解放をかちとる真の団結と力を手にすることができます。ともに闘い、再審・即時釈放をかちとり、そして合流しともに闘いましょう。
 このメッセージとともに、大阪・取り戻す会へのメッセージをぜひ読んでください。

(71年11・14沖縄返還協定批准阻止・渋谷暴動闘争戦士。デッチあげ殺人罪で無期懲役。08年7月最高裁が特別抗告棄却。第2次再審準備中。徳島刑務所在監、獄中34年)