2009年7月13日

新樹寮C棟「強制移動」弾劾 マル学同富山大学支部

週刊『前進』06頁(2399号4面4)(2009/07/13)

新樹寮C棟「強制移動」弾劾
 闘う執行部確立し自治寮死守へ
 マル学同中核派富山大学支部

 全国のみなさん!
 5・31全国集会−6・1西頭(さいとう)学長弾劾デモを闘い、富山大学新樹寮廃寮阻止闘争は大前進している。6月27日、新樹寮執行部=全寮委員会に巣くう一部反動分子が、「寮生の手による強制移動」という歴史的裏切りに手を染めた! 動と反動が激しく渦巻く革命情勢だ。法大決戦と新樹寮決戦を先頭に、〈戦争・改憲と民営化・団結破壊〉と全国キャンパスで対決しよう。

 自治寮つぶしは団結破壊だ

 新樹寮は、「寮の主人公は学生だ!」の精神のもと、大学当局の寮運営への不当な介入を排してきた自治寮だ。富大・西頭学長は、この自治を破壊するため、09年に突然「改修」工事計画および「入寮募集停止」を発表した。「すでに決まったこと」と学生の絶望をあおり、同時に新入寮生を入れないことで寮生の数を減らし、富大当局への対抗力を削ごうという攻撃だ。新自由主義下の民営化、団結破壊攻撃そのものだ。
 学生をなめるな! 法大闘争における全学連・文化連盟の躍進を見よ。平成採を大量獲得する動労千葉を見よ。世界の労働者階級の闘いを見よ。資本主義は自らの存続への危機感から激しく攻撃をかけてくるが、労働者・学生は自らの存在と誇りにかけて、支配の打倒と権力奪取に向けて必ず闘いに立ち上がる。電気・水道・ガスを止められても、6月冒頭にC棟生はむしろ富大当局の暴挙への怒りを燃やし、実力居住を継続した。5・31集会−6・1西頭学長弾劾デモを全国の仲間とともに打ち抜いた。

 自治の名による「強制執行」

 自治寮との力関係上、富大当局はいまだ寮生の処分を断行できない。そこで代役を買って出、C棟に居住する寮生のA棟への強制引っ越しに乗り出したのが全寮委だった! また、全寮委はC棟に残る寮生の実家に電話し、親を恫喝して寮生を移動させようとしていた。これらを「大学が介入する前に寮で決着つけるから『自治』だ」と、恥ずかしげもなく居直っている! ふざけるな!
 資本や大学当局は、常に労働者・学生から批判精神と団結を奪い、われわれを支配しようとしてきた。それに対してわれわれ労働者・学生は、支配者の「良心」にすがるのではなく、自らの行動によって資本の支配と帝国主義戦争に立ち向かってきた。それが自治寮の魂だ。自治は階級闘争の結晶だ。だからこそ、「自治」を180度ねじ曲げての寮生への襲撃は絶対に許されない!
 全寮委は、恐慌と戦争の時代の激しさを前にして完全に屈服してしまった。「大学と交渉している」として、富大当局に認められる範囲内で折り合いをつけてしまう。「寮の管理者は大学だから反対できない」として、自治寮としての誇りと学生の戦闘性を曇らせた。そして今度は、「闘うと攻撃が激しくなる、要求できるものもできなくなる」として、闘う学生への弾圧に手を染めた。
 「動労千葉派の進撃と対照的に、今や他のあらゆる体制内勢力が無惨な破産を遂げている。大恐慌と戦争の時代に、労働者階級に絶望して敗北主義をまき散らし、階級的労働運動を否定しそれに敵対するあらゆる勢力が没落する」(本紙2397号巻頭論文)。日本共産党・志位はその典型だ。労働者階級の団結に依拠することをやめ、オバマを持ち上げた。結局は「北朝鮮の核をたたけ!」キャンペーンをまき散らす侵略戦争鼓吹者へとならざるをえない。「彼らは青年労働者をまったく獲得できない。彼らが『戦闘性』を示すのは、なんと階級的労働運動派に敵対する時だけである」(同)。闘う寮生を弾圧するに至った全寮委は、まさにこれだ! 階級的に断罪されなければならない。

 法大のように闘って勝利を

 団結こそが展望だ。国鉄闘争(動労千葉)と法大闘争の存在によって新自由主義は破綻しているではないか。法大当局は、結局は見せしめ処分や暴力によって学生を支配しているにすぎず、新自由主義の路線では学生を獲得できていない。むしろ法大闘争は、文化連盟をはじめ、学生運動の若きリーダーたちを次々と登場させた。「一人の仲間も見捨てない」「教育を奪うな」のスローガンを、新自由主義と闘う全労働者階級・全学生の共通のスローガンとしてうち立てた。新樹寮闘争もこれと同じく、団結をつくり革命をたぐり寄せる展望あふれる闘いだ。
 その上富大当局は、3年かけても学生自治会室の明け渡し強制執行に踏み切れない。今年4月に仮処分裁判にうって出るも、裁判所から「理由が明確でない」と一蹴される無様な姿! 東北大学有朋寮のような激烈な実力攻防になることを恐れ、新樹寮を一挙に廃寮に持ち込むこともできていない。富大・西頭体制はあまりにも脆弱(ぜいじゃく)だ。
 新自由主義は全社会を巻き込む。道州制はまさしくそうだ。それは、4大産別、法大闘争がぶっ立っているかぎり、必ず資本主義を揺るがす「新たな1047名闘争」「新たな法大闘争」を呼び起こす。すでに6・14−15闘争で労学共闘の旗を屹立(きつりつ)させていることは決定的だ。闘えば絶対に勝利できる時代なのだ。
 全寮委は、「寮生の手による強制執行」という暴挙をもって、われわれ闘う新樹寮生こそが執行部にふさわしいことを大衆的に鮮明にさせてくれた。これは決定的だ。「全寮委はいつからそんなに偉くなったのか」「富大当局とやっていることが同じだ」「『大学当局は敵』とわかっているのか」、寮生の怒りは渦巻いている。この怒りと結合し、学生の自己解放的決起をかちとろう! 闘う執行部をつくろう!
 自治破壊に怒れるC棟生は、全員A棟に移った。闘いが全寮・全社会に飛び火していく新たな闘いの開始だ。われわれは富山大で「第2の法大決戦」をつくり出す。8月ヒロシマ−ナガサキ闘争、9月全学連大会の爆発から、全国大学で300万学生の総反乱を! 勝利するぞ!