2009年7月20日

自民党支配の崩壊を革命へ オバマ反革命を粉砕し8月広島-長崎を闘おう 革共同政治集会に大結集を 国鉄1047名闘争と国際連帯で11月労働者集会1万決起へ進もう 08年5・29法大

週刊『前進』06頁(2400号1面1)(2009/07/20)

自民党支配の崩壊を革命へ
 オバマ反革命を粉砕し8月広島-長崎を闘おう
 革共同政治集会に大結集を
 国鉄1047名闘争と国際連帯で11月労働者集会1万決起へ進もう
 08年5・29法大弾圧 14学生への有罪判決弾劾 5面に記事

 すべての労働者のみなさん! 青年・学生のみなさん! 壮大な歴史の激動的瞬間が訪れています。労働者階級自らが歴史をつくる情勢の到来です。世界大恐慌の深まりは、資本家の時代の終わりを告げています。今こそ〈奴ら>をぶっ飛ばすチャンスです。都議選−衆院解散・総選挙情勢として起きていることは、戦後の自民党政治支配の崩壊です。歓迎すべき革命情勢です。今こそ4大産別決戦の前進で、この情勢をプロレタリア日本革命に転化するために闘う時です。革共同政治集会の大成功から8月広島−長崎闘争へ、そして11月労働者集会1万人結集へ、勇躍進撃しましょう。

 時代は革命を求めている

 世界大恐慌をプロレタリア世界革命へ、自民党支配の崩壊を日本革命へと転化する道筋は、何よりも〈戦争・改憲と民営化・労組破壊>〈道州制・民営化・労組破壊>の攻撃と全面対決し、国鉄1047名解雇撤回闘争を基軸とした4大産別決戦を、職場生産点から大爆発させることです。また、これと一体の闘いとして法大解放闘争を発展させることです。さらには動労千葉を軸とした国際連帯闘争を圧倒的に前進させることです。
 4大産別を始めとした職場生産点からの怒りと闘いをひとつに結集し、国鉄1047名闘争と国際連帯の発展を最先頭にして、11月労働者集会の1万人大結集をなんとしても実現しましょう。そこに向けて革共同政治集会に総結集し、例年にも増して決定的な意義を持ってきた8・6広島−8・9長崎反戦反核闘争と8・15闘争を大成功させましょう。
 1929年−30年代を超える世界大恐慌は、まやかしの景気「底打ち」宣言を吹き飛ばし、これからいよいよ本格化します。シティバンクやAIGなど巨大金融機関の総破綻と「国有化」、それに続くGMの破綻は、大恐慌の本格化の決定的事態です。この間、帝国主義が行ったことは大資本を救済する天文学的規模の財政出動であり、国家挙げての粉飾決算であり、保護主義政策の満展開です。そして何よりも大失業攻撃であり、労組指導部を取り込んですべての矛盾と犠牲を労働者に転嫁することでした。さらに帝国主義は、体制内労働運動の総屈服をテコに、大恐慌から侵略戦争−世界戦争へと突き進んでいます。
 実際、先のG8サミットは、大恐慌の「出口戦略」など描くこともできず、一方でG8体制の限界と終焉(しゅうえん)を露呈させました。他方では米帝オバマを先頭に「核のない世界」を叫びながら、帝国主義間・大国間の争闘戦の激化と戦争・核戦争への衝動を噴出させました。まさに大恐慌の行き着く先は、労働者階級の決起で帝国主義が打倒されない限り、排外主義と戦争なのです。
 オバマ演説や国連新制裁決議など、この間の米日帝の動きは、すべて北朝鮮の体制転覆と侵略戦争に向かっています。それは中国や北朝鮮国境地帯をも一挙に激動にたたき込む大問題です。新疆ウイグル自治区での労働者人民の決起と、それへの血の大弾圧は、中国スターリン主義の体制的危機の爆発であり、今や中国も大激動に突入しつつあります。
 こうした中で、全世界の労働者階級は怒り、立ち上がっています。米UAW(全米自動車労組)中央の屈服に対し、労働者は「譲歩派を倒せ! 倒した時、初めて本当に変えることができる」と、新たな闘いを開始しています。韓国の双龍(サンヨン)自動車の労働者は工場を実力占拠し、資本と激突しています。国際階級闘争は、大恐慌下で全世界的なゼネストへと必ず発展します。日米韓を先頭に、労働者の国際的団結で、世界革命勝利の時代を今こそ切り開きましょう。

 道州制攻撃粉砕の決戦へ

 自民党は7・12投開票の東京都議会議員選挙で、歴史的大敗北を喫しました。麻生は断崖(だんがい)絶壁に追い詰められ、7・21衆院解散−8・30投票の総選挙スケジュールを絶望的に打ち出しました。小泉以降の安倍・福田・麻生の相次ぐ破綻と政権崩壊は、自民党支配とブルジョア議会制的支配の崩壊です。
 日帝・麻生は、大恐慌に直撃されて体制的危機を爆発させ、「骨太方針09」は「2011年度までに国・地方の基礎的財政収支を黒字化する」との目標を捨てました。社会保障制度解体への労働者の総反乱を恐れているのです。だが赤字放漫財政は、日帝の体制的大破綻に直結しています。
 こうした中で日本経団連会長・御手洗は、世界大恐慌の進展におびえながら、「不退転の決意で経済社会の構造改革を推進しなければならない」と叫び、道州制推進の「国民運動」、すなわち「国のかたちを変える」改憲攻撃そのものに踏み込んでいます。道州制・民営化で公務員労働者360万人をいったん全員解雇し、労働組合を解体し、戦争国家体制をつくろうとしているのです。4大産別決戦の爆発で道州制・民営化攻撃を粉砕する闘いがいよいよ決定的になってきました。
 都議選での大敗北が突き出した自民党支配の崩壊は、労働者階級にとってまさにプロレタリア革命の勝利が現実化するという決定的情勢の到来です。自民党支配の崩壊は、暴力行為等処罰法による国労5・27臨大闘争弾圧や法大弾圧などの理不尽な治安弾圧自体が、いったん決定的な危機に突入することです。「国策捜査」なども強行してきた最高検を始め、国家官僚機構は今や戦々恐々です。既成の敵権力の崩壊と破綻と分裂は、革命情勢の重大な要素です。ついに到来した大恐慌と自民党政治支配の崩壊を、日本革命勝利に転化するために、労働者階級が団結して総決起する時は今です。
 だからこそ4大産別が、いよいよ革命か反革命かを決する最大の決戦場となります。労働者階級は、帝国主義の最大の危機の情勢をとらえ、体制内のブルジョア政党=民主党への幻想など吹き飛ばして、今こそ道州制・民営化粉砕の大決戦に打って出ましょう。

 労働者の団結と決起こそ

 大敗した自民党は醜悪な分裂と抗争に突入しています。体制的危機にのたうつ日帝ブルジョアジーの中から右翼的ファシスト的な勢力が台頭し、資本主義・帝国主義を救済するために改憲を叫び、暴力的で強権的な執行権力の確立を求めて、反革命的突出を始めています。侵略戦争を美化し、改憲・核武装を絶叫する田母神反革命がその象徴です。しかしこのようなファシスト的極右勢力も、橋下・中田(横浜市長)・東国原など道州制推進の首長連合的策動も、労働者の階級的団結と決起の前には無力です。
 田母神反革命勢力が企画した7・13杉並講演会は、階級的労働運動の力強い集会、デモ、街宣に包囲・痛撃され、彼らは警察権力に守られてただうち震えているばかりでした。労働者階級が団結し決起すれば、恐れるものなど何もありません。内乱的激突の時代は大歓迎、望むところです。
 ついに到来した革命情勢に勝利できるか否かは、青年を先頭とした労働者階級の歴史選択と決起によって決せられます。国鉄1047名闘争で屈服・転向を深める4者4団体派、日本共産党スターリン主義、連合中央などの体制内勢力を打倒しのりこえて、革命勝利を切り開きましょう。何よりも国鉄1047名闘争を基軸とする4大産別決戦を革命戦略として明確にし、破竹の前進をかちとりましょう。
 国労5・27臨大闘争弾圧裁判の最終意見陳述−7・17国鉄闘争(一日行動)をかちとった力で、全国の闘う労働者は、直ちに11月労働者集会1万人大結集に向けた職場生産点からの闘いに突入しましょう。1047名解雇撤回闘争と法大闘争、そして国際連帯の歴史的前進の力で、絶対に勝利しましょう。
 そして、米帝オバマ賛美運動で反戦反核闘争と労働運動を解体する日共スターリン主義や連合中央の策動を粉砕し、8・6広島−8・9長崎闘争に全国から総決起しましょう。さらに11月労働者集会の直接的なスタートとなる8・15闘争を大成功させよう。
 そのためにも、革命党建設の新段階を開く革共同政治集会に大結集しよう。機関紙拡大と夏期一時金カンパ闘争を百パーセントやり抜こう。闘う青年労働者と学生は、マル青労同、マル学同に結集し、ともに闘うことを熱烈に訴えます。