2009年7月20日

東京・杉並 田母神講演会ぶっ飛ばせ 集会とデモ

週刊『前進』06頁(2400号4面1)(2009/07/20)

東京・杉並 田母神講演会ぶっ飛ばせ
 青年を先頭に集会とデモ

 田母神講演会粉砕・「つくる会」教科書採択反対労働者集会が7月12日、杉並・産業商工会館で開かれた。160人が集まった。
 この日は都議選の投票日だ。参加者は集会後、阿佐ケ谷駅までの戦闘的デモを闘い、選挙情勢を吹っ飛ばす解放的な闘いを終日貫徹した。
 司会は、東京西部ユニオン青年部が務めた。

 道州制と対決

 まず、北島邦彦杉並区議が基調を提起。北島さんは、大恐慌が戦争に進む中、労働組合・労働者階級がいかに生きぬくかが問われているとし、労働者階級の国際的団結、階級的団結こそが保護主義・排外主義攻撃をうち破り、社会の根本的変革=革命の勝利の道を開くと提起した。そして「日帝の危機のもとでうち出された道州制推進『国民運動』や、大阪府知事・橋下や横浜市長・中田らの首長連合に杉並区長・山田が名乗りをあげて道州制攻撃の突撃隊となっている」と山田区長を徹底弾劾し、「山田の杉並丸ごと民営化絶対反対」を掲げて闘ってきた立場から戦闘宣言を発した。
 「日本は侵略国家ではない」と公言し、「つくる会」同様の歴史観で北朝鮮侵略戦争を挑発して回っている田母神俊雄・前航空幕僚長と真っ向から対決する元自衛官の労働者、「つくる会」教科書採択に反対する・杉並親の会の仲間が、決意を熱く語り、教育現場で闘う仲間の報告が続いた。解雇撤回闘争を闘う日逓・中野の青年は「職場で非和解的に闘う中に仲間を組織する展望がある」と報告した。
 東京西部ユニオンからは、十数人の分会結成が報告された。「『一匹狼』として資本と闘ってきたが『団結した狼』になった。労働者が階級的に団結する中に一切の展望がある」という感動的な報告だった。
 集会後、150人のデモが杉並区役所前から阿佐ケ谷駅に向けて出発。「田母神粉砕」「『つくる会』教科書粉砕」「道州制・民営化絶対反対」のコールは圧倒的注目を浴び、沿道から学生や市民が合流した。

 阿佐ケ谷街宣

 デモ終了後、50人で阿佐ケ谷駅南口と北口で大街宣へ。
 妨害に現れた警視庁公安刑事に対し、北島議員を先頭に激しく弾劾と抗議をたたきつけ、駅前は騒然となった。「公安デカは街宣への弾圧をするな!」とシュプレヒコールをたたきつけ、公安デカの妨害を粉砕して街宣を貫徹した。
 圧倒的勝利感で闘い抜き、翌日の「田母神講演会」粉砕行動への総決起を誓い合った。 
 (杉並IM)

 “「つくる会」許さぬ” 荻窪で大街宣 意気消沈の反動派圧倒

 「核武装を公然と叫んで北朝鮮侵略戦争をあおるファシスト田母神が杉並公会堂で講演会を開くことなど絶対に許せない!」
 前日の集会・デモの高揚を引き継いで7月13日、講演会場直近の荻窪駅北口で、午後3時から7時までの4時間、のべ50人の仲間が田母神講演会を直撃する大街宣に決起し、田母神講演会粉砕・「つくる会」教科書の採択阻止を訴えた。
 ファシストどもの跳梁(ちょうりょう)とデマ宣伝をぶっ飛ばし、改憲・戦争を絶対に阻止するぞ、という労働者の怒りと決意が駅頭一体を覆いつくした。
 都政を革新する会の北島区議がマイクを握り、「田母神は、今日の杉並での講演に続いて、8・6ヒロシマで講演しようとしている。反戦・反核闘争の解体をもくろむ攻撃を労働者の団結で止めよう」と訴えた。
 東京西部ユニオン青年部を始め、駆けつけた労働者も次々と訴えた。前日に開かれた部落解放同盟全国連合会西郡支部大会に参加した全国連杉並支部、午前中に国会で臓器移植法改悪案の強行採決弾劾行動を闘いぬいた関東障害者解放委員会、沖縄民権の会なども合流した。
 田母神講演を弾劾するビラ1千枚、7・18反戦反核東京集会のビラ500枚をまき、「つくる会」教科書採択阻止署名は150筆に達した。
 会場に向かう「つくる会」区議は、街宣隊の間を意気消沈して歩き、マイクの前を避けてこそこそと消え去った。
 また、「つくる会」テレビ局であるチャンネル桜がビデオで撮影に来たが、街宣隊に「街宣の妨害は許さない!」と一喝された。この男は「田母神閣下」という言辞を吐いた。
 「つくる会」は、自衛隊を辞めさせられた田母神を持ち上げ、北朝鮮への侵略戦争挑発をくり返している。ビラを破り捨てていく人もいたが、ほんの一握りだ。田母神講演会の会場である杉並公会堂前は、機動隊の装甲車を始め、約10台の警察車両で守られていた。「つくる会」と田母神は、労働者の怒りで追いつめられ、警察に守られないと講演会すらできない状態だ。
 労働者の怒りはこんなもんじゃない。この怒りを組織し、「つくる会」教科書採択阻止、8・6ヒロシマ—8・9ナガサキを闘おう!
  (東京西部IN)